sibafutukuri

ゲームの攻略情報・感想、音響系音楽、文学、アニメ、映画などについて書こうかなとおもっています。

『亡念のザムド』について

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  この前、アニメ亡念のザムド全26話を観終わったので、それに関するツイッターでの発言のまとめなどをしておきます。


※すこしネタバレがあるかも。


亡念のザムド - Wikipedia
http://p.tl/PupL




■2011年12月27日
亡念のザムド』の一話冒頭を見たけど、飛行機の内部とか飛行シーンが風の谷のナウシカ天空の城ラピュタ交響詩篇エウレカセブンを混ぜたようなものだった。キャラデザの倉島亜由美さんは『エウレカ』で作画をやっていて、どっちのアニメも原作・制作がボンズだから似てそうなかんじ。キャラデザは同じ人かとおもったけど違った。
posted at 23:19:01


Xam'd: Lost Memories (亡念のザムド) Opening - SHUT UP AND EXPLODE [High Quality]

OPの雰囲気がかっこいい。曲はBOOM BOOM SATELLITES。やっぱりキャラが『エウレカ』に似てる。
posted at 23:43:00




■12月28日
≪なんとなくナウシカラピュタエウレカセブンの雰囲気がと思ったら監督がジブリで「千と千尋の神隠し」で演出助手を「エウレカセブン」で演出を担当≫ 「亡念のザムド - Yan's blog(物欲日記)」http://bit.ly/sN0QbZ  同じことを考えていた人がいた。宮地昌幸さんは『ザムド』で監督でジブリ千と千尋の神隠しで監督助手を担当していた。
posted at 01:29:03


ザムド』第四話では、魔女の宅急便のトンボとキキが二人乗りで飛行船を見に行くときのアングルそんまんまのようなシーンがあった。『ザムド』の場合女性キャラが一人でチャリに乗っているけど、あえてのパロディとしか思えない。
posted at 01:34:50


ラピュタ』の船長は女性のドーラ、『ザムド』の船長も女性の紅皮伊舟(べにかわいしゅう)。『ラピュタ』で戦闘をする船の頭が女性でも違和感がなくなってることがあるけど、そこに女性がいるのは従来の軍隊とかの常識としてはおかしい。宮崎駿フェミニズムは無意識的にしろ『ザムド』に組み込まれてる。
posted at 02:39:57


声優の話。『ザムド』の紅皮伊舟役の玉井夕海さんは『千と千尋』のリン役でもある。どこかで聞いた声で素人くさい演技をするとおもったらリンだった。リンは好きなキャラだけど、紅皮伊舟の演技はちょっとまだ慣れない。声優の素人臭さは近年のジブリっぽさの要素でもある。
posted at 02:42:41




■2012年1月4日
亡念のザムド』第十話を見てる。回を増すごとに良く思えてくる。『エウレカセブン』を見直したくなる。
posted at 07:36:14




■1月6日
亡念のザムド』を17話で観た。なんだか敵らしい敵、絶対的悪役がいないアニメだなーとおもった。垣巣(かきす)中佐もそんなに悪人には見えない。まだ黒幕が出てきてないだけかもしれないけど。『エウレカ』もこんなかんじだったっけか。勧善懲悪から脱しようとするトレンドか。
posted at 22:22:17


テレビで連続放送やってたからここ数日未来少年コナンを見てたからってのと最近ドラクエ8をやってるので、これらと『ザムド』を比較してしまう。『コナン』のレプカムスカの原型的なキャラで、絶対悪な役でわかりやすい。『ザムド』は敵対関係とかがちょっと複雑。
posted at 22:25:35




■1月9日
新海誠の短編アニメほしのこえは意外によかった。甘酸っぱいかんじで好きではない系統だけど。宇宙の彼方からメールが届くのが1年かかったり8年になったり、お互いの時間もズレていくってのは切ない。セカイセカイ言ってるけど、これがセカイ系なのかというと微妙なところ。
posted at 00:48:17


しかし、新海誠のどの作品でもセカイを連呼していて異常にセカイに敏感なんだと違和感をおぼえる。セカイ系というかセカイ病みたいなところがある。なんでそんなにセカイにこだわるのか、気になるところ。
posted at 00:49:31


亡念のザムド』全26話を見終わったけど、こっちの方がエヴァに近くセカイ系をしていたアニメだった。終盤にはそのセカイ系らしい、概念的な空間、メタ空間的なところに主人公が行って哲学チックな進路相談的な語りみたいなことをするというものが強くなってあまり面白くはなかった。
posted at 00:54:07


「きみとぼく」しかいないようなセカイという意味では、『ほしのこえ』はセカイ系だった。でも、『ほしのこえ』には背景が真っ白だったりの異空間にいったりして、主人公が語るというものはなかった。今パッと思い出せるのでは『エヴァ』、『ザムド』、AKIRA鋼の錬金術師とかでそういう場面がある。
posted at 00:56:26




■1月10日
見たことなかった劇場版の交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』を見た。つまらなさぎて驚き。なんだこれ。『亡念のザムド』の終盤を全編通してやってるようなかんじ。
posted at 04:13:15




■まとめ
  2009年に放送された『亡念のザムド』。今更なかんじですが、近所のレンタル屋には一本ずつしか置いていなくていつも借りられていて人気のようで、やっと去年の暮れ辺りに借りられるようになったので、一気に全26話観ました。


  終盤がちょっとガッカリで、もったいなかったなぁと感じたアニメでした。『エウレカ』(2005-2006年)に似ているというのは、上のツイートで何度も書いていますが、『エウレカ』が全50話あって劇場版まであるのに対して、『亡念のザムド』は全26話で劇場版もありません。このことから、比較して考えると大当たりしたアニメではなかった。終盤を観ていて思ったのは、ちょっと打ち切り的な早送り感があったということです。


  もっと、ラスボス的な存在のヒルケン皇帝などの背景の説明やアキユキたちとの交流があってもよかった気がしましたが、あまり尺が使われていなくてあっさりと終わってしまった記憶があります。まぁ、『エウレカセブン』みたいにダラダラと50話もやるよりはよかったとおもいますが、人気がなかったのかなと少し残念。


  終盤は微妙なのですが、序盤、中盤あたりは良い!やはり独特な世界観があって、それが好みだったので一話一話楽しみでした。キャラクターや世界観が好きということもあって、最後は微妙でしたけれど総合的にはお気に入りのアニメです。


  二大ヒロインのような立ち位置のナキアミと西村ハルが可愛いかったり強いのも『ザムド』の良いところ。ナキアミはナウシカもののけ姫のサン、エウレカなどイメージが色々とかぶる。




■■『エヴァ』、『エウレカ』、『ザムド
  これを観ていて他に思ったのは、『エヴァンゲリオン』の影響はすごいなーということでした。『亡念のザムド』は『エウレカ』に似ているわけですが、『エウレカ』は『エヴァ』の影響を強く受けているような印象があります。『エウレカ』は他に初代『ガンダム』などのパロディみたいな部分もありますが。


  『ザムド』の終盤がダメなのは、『エヴァ』とおなじように主人公が精神世界に入ったりしてモノローグをしたりその空間で他人と「進路相談」みたいなことをグダグダとやっているから、ということがあるとおもいます。この展開はとてもつまらない。『エヴァ』以降、こういう精神世界の展開が多くっているとおもうのですが、影響力はすごいけれどこれは悪い影響かな、とおもっています。


  『エヴァ』は個人的にあまり好きではないアニメですが、やはり『エヴァ』以後とそれ以前ではちがうような印象がある。テレビ版『エヴァ』も終盤はあまり良くない記憶ですが、序盤と中盤は良いアニメをしていたとおもいます。ロボットアニメとしてワクワクさせられるものがある。




■■■セカイ系
  以前、「メビウス&谷口ジロー 『イカル』」というエントリーで「『AKIRA』はセカイ系か?あるいはセカイ系の影響源か?」というようなことを書きました。


  実は『AKIRA』でも、『エヴァ』とおなじように背景が真っ白(記憶曖昧)の精神世界に入って鉄雄や仲間たちとコミュニケーションをとるシーンがありました。セカイ系と捉えるときに、こういったモノローグ(独白)や精神世界のシーンが有ることが一つの指標になるのではないかと考えています。そういうことから、『AKIRA』はやはりセカイ系の影響源の一つに数えられるようにおもえます。


  セカイ系についてはまだ理解と整理がしきれていません。最近でもセカイ系のように思えるアニメは多いので、非常に気になるところです。あまりにセカイ系色の強いアニメは苦手なのですが、なぜそういったジャンルが作られていてまた好まれているのかと考えると面白いです。



  そういえば、今年の4月から『エウレカセブンAO』という新作をやるらしいですね。期待はしていないけれど、すこし気になります。




亡念のザムド 1 【DVD】

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ツイートの引用はTwilogからしました。