sibafutukuri

ゲームの攻略情報・感想、音響系音楽、文学、アニメ、映画などについて書こうかなとおもっています。

2009-01-01から1年間の記事一覧

Eluvium - The Motion Makes Me Last

Eluviumの新譜らしきものの中の一曲が酷く音響で凄く気持ち良い。ボーカルが誰なのかは分からないけれどもYouTubeのコメントで指摘されているようにイーノ(ブライアン・イーノ)の "By This River"*1に近い歌い方で、それを想起させる。おそらく"Similes"とい…

空間/Polaris

ポラリスの「空間」という曲は、解体して比率を現すとすれば 8:2音楽:音響という感じになるだろうと思う。しかし、今の私にしてみればこれは逆転し、 8:2音響:音楽となる。「空間」は、音楽と音響が完全無欠に折衷している唯一無二の存在だと確信している。(…

こーひーじかん

豊田徹也の『珈琲時間』を買ったわけだけれども、まだ途中までしか読んでいない。が、もうすぐ読み終えてしまいそうで、この書が終わるのがとても侘しい。が、時間をおくと読みたくなってしまう。 序盤は笑える話が多く、声を出して笑ってしまうくらいに面…

『珈琲時間』発売間近

明日(12/22)は、豊田徹也の『珈琲時間』単行本の発売日なのである。楽しみである。 残念ながら、単行本一巻にしか今回の作品はならなかったが、再び彼の作品を読めることができて本当によかった。できれば、今までに描かれた短編などを単行本にまとめて欲し…

間接的うつ病による葛藤の感染

あるうつ病患者と仕事を共にする。それはそれで、上手くやりのけたつもりでいたし、事実そうだろう。が、後に個人的な遣り取り上でそのうつ病患者に非常に腹が立った。そのうつ病患者の態度があまりにも恩着せがましく、その恩着せが見え透いていたのでこち…

「ようだ」「そうだ」の暫定記録

例)1a彼は行くようだ。(終止形、推定)彼は行きそうだ。(連用形、様態)彼は行くそうだ。(終止形、伝聞) 1b彼は本当に行くようだ。(推定)彼は本当に行きそうだ。(様態)彼は本当に行くそうだ。 (伝聞) 2a雨が降るようだ。(終止形、推定)雨が降りそうだ。(連用形…

ジブリ新作『借りぐらしのアリエッティ』

こんなものがあるらしい(初め見たときは、がせネタかと思った)。『借りぐらしのアリエッティ』http://karigurashi.jp/スタジオジブリの新作で、企画と脚本は宮崎駿によるものだ。英児童文学の『床下の小人たち』(メアリー・ノートン作)が原作らしいのだが…

You're welcome(“Thank You”V.A)

“Thank You”V.A 先日買ったCDの一つ。Temporary Residenceというレーベルから出ているオムニバス。このレーベルからはSonnaやEluvium、Explosions In The Sky、Monoなどが作品を出している。だから店頭で見つけて買ってしまった。この作品に収められている中…

cage,robot,hige

昨日買ったもの。“Cage: Piano Works, Vol. 2 - Sonatas & Interludes For Prepared Piano”[1996]Philipp Vandré。“Uphill City”[2008]i am robot and proud 。“Curling Pond Woods”[2003]greg davis。すべてCD。 新宿の某レコード屋の六階へは月に一度くら…

外へ

aMの‘Satellites_Love_Eachother’という曲をたまたま開いて聴いた。ヘッドフォンで。二年ぶりくらいにOrbitalのファイルを再インポートし、開いた。‘Belfast’を聴いた。純粋に綺麗で単純で透明であった。卑俗なのは暗澹とした自身であった。気づかされた。私…

ポニョ(4)

宮崎駿のアニメには、「魔法」が必然的に出てくる。それは、ある種当たり前のものとしてその世界にある。『ナウシカ』も『トトロ』も『魔女』も、私が初めて観たのは幼少の頃であった。今の凝り固まった頭で初めて観たものが『崖の上のポニョ』であった。宮…

eluviumは音響です。

“Some Days are Better Than Others”という映画に、eluviumの曲が使われているらしい。それは、とても美しい。そして、風船のように軽く跳ねる。エデンの園が見えてきそうです。そして重たくて、奥深い。アンビエントとドローン。eluviumは音響です。これは…

バルトがみるおもちゃ

バルトが「おもちゃ」について述べている。そこから、印象に残ったものを抜粋しておく。 フランスのおもちゃぐらいフランスの大人が「子供」をどんなふうに見ているかを教えてくれるよい例はない。 「軍隊」、「ラジオ」、「郵便」、「医学」(医者の鞄のミ…

不図

Tortoiseのマイスペースのページを初めて開いた。それまですっかり忘れていた曲が、‘Sexual for Elizabeth’というものであった。この曲中には、日本語でのラップが入れられている。これをヒップホップとは言わないが、その関連として言及しておきたい。そし…

The Ephemeral Bluebell/Bibio

シンクにポタポタと滴る水、 電波状態の悪いラジオからザ―っと流れる砂嵐、 スピーカーから反意図的に出るサーっという静かな振動、 バタンガチャンというドアの閉鎖、 外で風がゴーゴーと唸る、 スプーンが手からこぼれカランと落下する、 そういう音が真…

one for the what,two for the who

J-HIPHOPを無為に馬鹿にする輩は速やかに口を慎むべきだ 馬鹿にしていいヒップホップもあるが 馬鹿にしてはいけないヒップホップというものもある それを探ることも知らずに、努めることも知らずに、 弱者が喚いていることに憤りを覚える

『ひかりごけ』とかカニバリズムとか

せっかく、武田泰淳の『ひかりごけ』の名前を出したのだから*1、こちらに関しても、もう少しだけ詳しく話したいと思う。 個人的にとても印象に残っている作品であるから、特にきっかけが無くともこの作品は時々思い浮かべることがある。一度この作品に関連…

『蟹工船』

本を読むには読んでいたが、専ら学術書か論文のようなものばかりを読んでいて、小説はここ一カ月くらい全く読んでいなかった気がする。何かが一区切りついたような気分になり、というかそういった書物に飽きてきて、久しぶりに文庫本の小説を手に取った。『…

Chris Clarkに関するメモ

299 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2009/10/20(火) 23:00:06 ID:dn0eckuzロードオブザダンスとインディゴオプスミティックは名曲あとはTEDもいい曲これだけは否定できない事実300 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/25(日…

All Clear/Nuuro

Nuuroはなんて凄いんだ! 彼のいくつもの音響を重ね重ねていく事毎にそう思わずにはいられない。 只今“Ilimuh”をヘッドフォンで流し込んでいて、 頭から文字に溢れずにはいられなくなった。 その液体が、縷縷として流れ出ていく。 絶望からの超幸福に至り、…

「の方が」と「のが」 - 方言なのか?【日本語】

ある漫画を読んでひどく憤慨している。 先日買った『月刊アフタヌーン』に付録として付いてきた、四季賞(2009、秋)の中の作品を一つ暇つぶしに読んでいた。十野七という人の『すみれの唄』という作品で、四季賞のなかの最も大きい賞である四季大賞を受賞し…

『珈琲時間』豊田徹也

またまたコーヒーの話をするようで悪いのだけれど、『珈琲時間』(全17話)という豊田徹也の描いていた漫画が、今月(12月)号の月刊アフタヌーンで連載を終了した。 なんだか侘しい気持ちになる。この作品を読んでいても特にコーヒーを飲みたくはならないのだ…

インスタントコーヒー

昨日起きた時間からして、予想はしていたが やはり眠れない コーヒーを飲みたくなってきた リチャード・ブローティガンのテクストを思い出してしまう 「コーヒー」と「R・ブローティガン」のどちらが先か ということは、判りかねるが どちらにしても、この…

Secret Maps Of England/Epic45

“Secret Maps Of England”という音響の吸引力が凄い 曲名に不思議な神秘性を抱く その魅力に惹かれる Epic45には、もう音響として接することがむつかしくなってきた Epic45に関して、音響を語る資格を喪失してしまった気がする 秋ということもあろうが、心が…

Saxon ShoreとSonnaは、というと

Epic45の新譜と一緒に買ったもの。“It Doesn't Matter”Saxon Shore。“We Sing Loud Sing Soft Tonight [12 inch Analog] ”Sonna。ちなみに今回買ったものは全てポストロック系。 Saxon ShoreのCDは今更ではあるけど、一応新譜で、持っていなかったので買った…

In All The Empty Houses/Epic45 夏の終わり

Epic45 - The Future Is Blinding まず、何かを書けるということ、書こうという意欲があること、それを何時書いてもいいということ、それがこの上なく嬉しい。文章に著さなければ、集中できない段階に達したのでそれを行動に移す。 In All The Empty Houses/…

音響の欠片

眠れない。やるべきことの逃避として、数か月ぶりにギターを弾いたり録音したりしてみた。なかなかの傑作が録れた。弾けないものを無理して弾いたものよりも、短いフレーズをサンプリングし、ループによって永続させエフェクトで遊びつつ録ったものが、最も…

続おせんべい 相対性理論はこのように邪道である

2009-10-12の「おせんべい」で、日本のバンドである相対性理論を「おせんべい詰め合わせパックにまぎれた『かりんとう』」と表現したのは、このバンドに嫌悪と一種の妬みの感情を抱いたからだ。 一言で言えば、この類の「音楽」は「邪道」だ。正直な感想と…

おせんべい

相対性理論は、おせんべい詰め合わせパックにまぎれた「かりんとう」。 ちなみに、パフュームは「ざらめの付いている甘いおせんべい」。 ざらめの付いたおせんべいもかりんとうも、どちらかといえば好きなのだけれど。

音響(エレクトロニカ)による太始の記憶の再生

Chris Clarkの“Lord Of The Dance”という音響。 これは、私に「自然に還れ」と促し、 私は本能的に幼少の頃を回顧し、その記憶にある森林や山々を想起する。 それらは個としての生命の郷里として存在し、 結果として、私は「自然へ還」ろうと思い起こすので…