sibafutukuri

ゲームの攻略情報・感想、音響系音楽、文学、アニメ、映画などについて書こうかなとおもっています。

2012-01-01から1年間の記事一覧

All a Slur(アンビエントミックス)

アンビエントやドローンな感じのDJミックスをMixcloudにアップしました。読書や作業をしながらでも、集中しながらでも、聴いていただければ嬉しいです。全7曲、約43分。 All a Slur ■Setlist Time - Artist - Track - Album 00:00 Shuttle358 - Dead Leaves …

『エヴァQ』を観てきた

※ネタばれなし。たぶん。 公開してから一ヶ月くらい経ってしまったけど、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観てきた。ツイッターに感想をつぶやいたので、ここにまとめておく。プラスだらだらと感想を書けるだけ。 『エヴァQ』を観に行って、気づいたらなぜ…

11月の読書

2012年11月の読書メーター読んだ本の数:14冊読んだページ数:3565ページナイス数:67ナイス 箱男 (新潮文庫)の感想難解なストーリー。難解なのは実験的な記述方法のせいだろう。ミッキーマウスの中身の人間が代わるみたいに、「箱男」の中身も代わっていき…

月がふたつありましてぼくがみっつ目の月をみているとしたらあなたのみている月はどれでしょう

自室で文章を読むときも書くというときもいつも、アンビエントな音楽を流して、聴いたり聴かなかったりしているような気がする。それが良いとか悪いとかそんなことはまだわからなくて、特に別にいま決める必要はないからここで話題にするのもおかしいのだけ…

「メトロポリタン美術館展 大地、海、空4000年の美への旅」

「メトロポリタン美術館展 大地、海、空4000年の美への旅」を見に、上野の東京都美術館へ行ってきた。内容はあまり知らなかったけど、展示名とかゴッホの「糸杉」などから感じる雰囲気に魅力を感じていて行きたい展示だった。気に入った作品で画像が探せた…

「残った人生の日の今日が最初の日」

自分はわりと音楽が好きな人間なのかもしれないけれど、実のところ、好きな音楽よりも嫌いな音楽のほうが圧倒的に多い。そうなると、もはやそれは音楽が好きだと言えるのかは怪しい。音楽が好きな人の音楽は自分にとって好きな音楽ではなく、おそらく嫌いな…

Ambient Of Dawn Mix

↓Play AmbientOfDawn アンビエントのDJミックスを作りました。「夜明けのアンビエント」というようなコンセプトです。夜明けっぽく?ドローン多めの選曲。13曲、約55分間。 夜明けの時間に聴いてもらえるのが一番いいのかもしれませんが、いつでも聴いてもら…

豊田徹也短編集『ゴーグル』

ゴーグル (KCデラックス アフタヌーン)作者: 豊田徹也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/10/23メディア: コミック購入: 10人 クリック: 89回この商品を含むブログ (27件) を見る 2012年10月23日。鶴田謙二さんに並ぶ寡作な漫画家、豊田徹也さんの単行本未…

10月の読書

2012年10月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:3290ページナイス数:46ナイス 斜陽 (新潮文庫)の感想没落貴族がじわじわと落ちぶれていく様子が美しく書かれている。一人称で女性が語っている部分は「女生徒」っぽい。「女生徒」は興味が向か…

9月の読書

2012年9月の読書メーター読んだ本の数:14冊読んだページ数:3123ページナイス数:60ナイス 箱崎ジャンクション (文春文庫)の感想ちょっと病んでるタクシードライバーたちの話。読んでいると排気ガスやタクシー車内の匂いがしてくる。盛り上がりのピークはた…

日曜雑記

William Basinskiの“El Camino Real”は10秒ほどの同じループを延々と繰り返す。50分間。手に持つテクストは着々と進み、マグカップの中のコーヒーは少なくなっていく。外は台風の影響か荒風に木々が揺れ音をたて、止んだ時には虫の声。 ひさびさに三田誠さん…

舞踊服従

服従。舞踊服従。政府は人民を服従させなければならない。政府は客を踊らせていなければならない。客は音楽に服従する。人民の音楽への服従はダンスとして見てとれる。政府は自らの手中以外で人民が踊ることを嫌う。政府は当然ダンスを規制する。ダンスは政…

海猫沢めろん「モネと冥王星」、アントワーヌ・コンパニョン「文学は割に合う」(『群像 2012年9月号』)

群像 2012年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/08/07メディア: 雑誌 クリック: 10回この商品を含むブログ (11件) を見る もう10月号が発売されている文芸誌の『群像』ですが、舞城王太郎さんの中編小説「私はあなたの瞳の林檎」に加えて感…

舞城王太郎「私はあなたの瞳の林檎」 - はじめての舞城王太郎

群像 2012年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/08/07メディア: 雑誌 クリック: 10回この商品を含むブログ (11件) を見る 蓮實重彦さんの講演録「フローベールの『ボヴァリー夫人』―フィンクションのテクスト的現実について」を読みたくて買…

8月の読書

先月も机に積まれた本やマンガが溜まっていく一方でした……。さて、8月に読んだ本とその感想です。 8月の読書メーター読んだ本の数:15冊読んだページ数:4003ページナイス数:82ナイス ブエノスアイレス午前零時 (河出文庫―文芸コレクション)表題作と「屋上…

『アフタヌーン 10月号』に鶴田謙二と豊田徹也

まだ買っていないんだけど。 月刊 アフタヌーン 2012年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/08/25メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (6件) を見る さっきコンビニでチラッと見たら、鶴田謙二さんの『冒険エレキテ…

Ambient Mix 2012 July

AmbientMix2012July DJでアンビエントミックスを作りました。もはや過ぎ去った7月に。前回のアンビエント系ミックス(「Ambient & Few Beats」)はビートありなかんじだったので、今回はノーマルなアンビエントミックスを目指しました。12Kなどのフィールドレ…

「Polycom vol.2」に参加しましたよ

psychedelicmose(サイケデリックモーセ)企画の「Polycom vol.2」というコンピレーションアルバムに参加させていただきました。一曲目の「Look on」で参加しています。他の方の曲と併せて是非聴いてみてください。フリーダウンロードできます。 「Polycom vol…

綿矢りささんの『かわいそうだね?』について?

かわいそうだね?作者: 綿矢りさ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/10/28メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 85回この商品を含むブログ (81件) を見る 私の彼は元彼女と同棲中……週刊誌連載時から話題を呼んだ表題作と、女子同士の複雑な友情を描く「…

Valtari

Sigur Ros - Eg anda Sigur Rosの“Valtari”いいなぁ。8割方アンビエントしか聴かない今の自分からしたらテンションが今までの中でテンションが一番ちょうど良いという意味で。 “Valtari”はアンビエントアルバムというイメージがあるけど、それだけを言って…

寝る時、食べる時、外にいる時は音楽を聴きたくない

William Basinski - "The Disintegration Loop" William Basinskiのこの不毛なループ感はやっぱりお気に入り。 YouTubeは好きだけど動画がすぐ消えたり消されたりするから、データベース的なものとしては弱いのが残念。ブログに貼ったとしても、名前をテキス…

7月の読書

7月に読んだ本と、その感想です。 7月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:2536ページナイス数:42ナイス 檸檬 (新潮文庫)梶井基次郎の病める作品集。小説と言えるほど客観的ではなくエッセイ的な「小品」と言えそうなこの一冊は、夏目漱石の『…

本と私と

映画、アニメ、ゲームなど。物語を織り成す媒体はいろいろあるけれど、私はいま本を読んでいた。ポール・オースターの『幻影の書』。この本が特別優れているから、とかではなくてもちろんまだ途中なのでその完全な判断はいまはできないのだけれど、そうでは…

V.A - Air Texture Volume II

NYブルックリンのレーベルAgricultureのボス、エスケープ・アートが新たに立ち上げたアンビエントレーベルAir Textureの第2弾コンピレーション! KrankyやGlacial Movementsからの諸作も人気のカナダの新鋭アンビエントクリエーター、ロスシルとUSシアトル…

猫の髭

髭が生えてくる。そりゃあもう顔中のどこからも髭が生えてくるようなもので、もはや一々一本一本を気にしてはいられないのだけれど。今問題としてみたいのは、両頬の辺りに生えてくる髭。 頬は少し痩せこけていて内側へへこんでいるものだから、この部分を…

日常と音響と酒と本

気付いたら知らない曲が流れていて、それを曲と言っていいのかも曖昧な風な曲なのだけれど、それは流れていた。 昼間に中古で買ったCDの内の一枚で、それはパソコンに入れて取り込もうとしてもアーティスト名もアルバム名もなにも出てくることがなかったCD。…

6月の読書

6月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:3287ページナイス数:22ナイス ヘヴン (講談社文庫)誰かに共感するのが難しい小説だ。いじめられっ子の主人公にもコジマには全く共感できない。敢えて言うならば、いじめっ子の二ノ宮の方だ。百瀬はよく…

川上未映子『へヴン』 ―ヒーロー引退の物語―

川上未映子さんの小説『へヴン』を読んだので、その感想を残しておく。ネタばれありです。 ヘヴン (講談社文庫)作者: 川上未映子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/05/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (30件) を見る ■あ…

日曜日の落し物ミックス

TheLostArticleOnSundayMix 「日曜大工」という言葉がありますね。今では大工という言葉自体が使わなくなっているしもう古い言葉なのかもしれないけれど。さいきんのぼくの音楽をやるというときの態度は「日曜音楽」という感じのところがある。 この「日曜日…

他人は自分のことを「がっかりするほどを見ていなくはない」と信じ込むということ

人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない作者: 見城徹,藤田晋出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/04/12メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 199回この商品を含むブログ (13件) を見る 幻…