sibafutukuri

ゲームの攻略情報・感想、音響系音楽、文学、アニメ、映画などについて書こうかなとおもっています。

ジブリ

『メアリと魔女の花』の感想 - 魔法学校は一つの映画では描ききれない題材

目次 目次 地続きなの、地続きじゃないの?エンドア大学 なぜか英語が読めない エンドア大学の目的が謎 『ハリー・ポッター』における現実と異界の地続き感 エンドア大学以外の社会が見えない 魔法学校は一つの映画では描ききれない題材 関連記事 『メアリと…

ジブリと獣人の関係 - 『メアリと魔女の花』のフラナガンは変身魔法にかかっていた?

近頃流行している獣人(じゅうじん)や人外(じんがい)/佐藤二郎が演じる獣人フラナガン/なぜいきなり獣人が?/ジブリの獣人キャラは多い?/でもやっぱりフラナガンに違和感/変身魔法は最後に解けたのか/マンブルチューク、ドクター・デイとフラナガ…

『メアリと魔女の花』は女の子の成長物語なのか? - 『メアリと魔女の花』の感想

スタッフ・キャスト/あらすじ/『メアリと魔女の花』をつくったジブリ関連のスタッフたち/作っている人たちだけ見ても「ジブリ濃度」が高い/『ハリーポッター』や『ドクター・ストレンジ』を思い出す/原作の邦訳は1976年刊行の『小さな魔法のほうき』

『レッドタートル ある島の物語』を観た感想

ジブリが製作面で関わっている『レッドタートル ある島の物語』を観てきた。 ■あらすじ 嵐の海に放り出された男が、ひとり、無人島に漂着する。彼は島から何度も脱出しようと試みるが、なぞの力によって無念におわる。絶望に暮れる男の前に、ひとりの女が現…

『かぐや姫の物語』

※以下の文章には作品のネタばれが含まれている可能性があります。 日が暮れたアスファルトの上。 仕事上がりでぴゅーぴゅーと冷たい風が吹く。 人が履くものと思えない固い皮に囲まれた靴の中の足はじんわり痛む。 師走、12月のもうなかば。 はやく帰りたい…

二度目の『風立ちぬ』 - フェミニズムとか愛国心とか

二度目のアニメ『風立ちぬ』を観てきたので、感想のツイートのまとめと追記。 昨晩、二度目の『風立ちぬ』を何度も居眠りしながら観てきたけど、やっぱりよかったな。動く動く。これだけ動くアニメーションは本当に珍しくて動き方も珍しくて、音響効果とか…

『風立ちぬ』を観た

かつて、日本で戦争があった。 大正から昭和へ、1920年代の日本は、 不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに生きるのに辛い時代だった。 そして、日本は戦争へ突入していった。 当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか? イタリアのカプローニ…

アニメもマンガもおもしろい ― 『耳をすませば』を読んだ感想

耳をすませば (集英社文庫―コミック版)作者: 柊あおい出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/07/15メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 176回この商品を含むブログ (55件) を見る CM 耳をすませば & 猫の恩返し 1月31日のことで、もう一週間ほど前のことだけ…

『コクリコ坂から』の感想とかスタジオジブリについてとか

※たぶんネタばれを含みます。これを読む方はそのつもり読んでほしい。長文です。 『コクリコ坂から』予告編 本作は、2006年に『ゲド戦記』の監督を担当した宮崎吾朗が二度目の監督を担当しています。宮崎駿の実子。前作がよくない出来だったので、あまり期待…

アニメ雑考 -アニメでの親の存在-

■『あらいぐまラスカル』 最近、『あらいぐまラスカル』をテレビで観ることが多い。たまたま食事をする時間に放送していることが多いので。 このアニメはさんざん「名作、名作」と言われ続けているようだけど、今の若者にとっても十分楽しめる作品なんじゃな…

「わたしは働くのが好きでな」(ジェハンおじいさん)

昼飯を食っていたら、キッズステーションで『フランダースの犬』(1975年)をやっていたから、二話連続で観てしまう。一話目の題名はわからないが、二話目は「おじいさんの口笛」だったと記憶している。 牛乳運びを終えて絵を描く習慣のあるネロだが、その時…

『借りぐらしのアリエッティ』を観ました

『借りぐらしのアリエッティ』を観た。たぶんネタばれも含まれるだろうから、まだ観ていない人は読まない方がいいだろうし、個人的には読まないで欲しい、でもせっかくだから読んでほしい。本作には原作があるが読んだことが無く、それとネットでの情報など…

昼下がりとも夕暮れとも

電車を降りる。ホームから階段を上る。そこですぐ右へ向くと改札を出られる。いつもはそちらからは出ないが、今日は寄る店があったのでいつもと逆から出る。その店へ寄るときでも、帰りが遅いとそこの道は暗くてあまり通りたくないから滅多に来ることは無い…

『ハウルの動く城』を観て「食べる」というモチーフについて少し考える

日テレで放映されていたから、飯を食いながら『ハウルの動く城』の後半を10分ほど観ていた。やっぱり、この作品は宮崎作品のなかでも殊更怖いと思う。『崖の上のポニョ』とはまた違った、率直な怖さがあると感じる。観ていて怖くて鳥肌が立った。ハウルの子…

ジブリ新作『借りぐらしのアリエッティ』

こんなものがあるらしい(初め見たときは、がせネタかと思った)。『借りぐらしのアリエッティ』http://karigurashi.jp/スタジオジブリの新作で、企画と脚本は宮崎駿によるものだ。英児童文学の『床下の小人たち』(メアリー・ノートン作)が原作らしいのだが…

ポニョ(4)

宮崎駿のアニメには、「魔法」が必然的に出てくる。それは、ある種当たり前のものとしてその世界にある。『ナウシカ』も『トトロ』も『魔女』も、私が初めて観たのは幼少の頃であった。今の凝り固まった頭で初めて観たものが『崖の上のポニョ』であった。宮…

『崖の上のポニョ』、回想

2008-10-21 03:27 ポニョ DVDではやく観たい。 一度観ただけの印象は「駄作」でしかない。 が、自分の中で評価は全く定まっていないからはやく結論をつけなければ気が済まない。 ネットで妄想論理展開をしている人の文章を読むとそう思う。 ま、自分よりも一…