アマゾンプライムビデオ - 『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』シーズン3の10話(最終話)の感想
10月頃からアマゾンプライムビデオで配信開始した『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』のシーズン3。
自分が配信を知ったのは2週間ほど前なんだけど。
ついに、29日(金)にシーズン最終話となる10話「シャットダウン」が配信された。
『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』はアマゾンプライムビデオの配信以外にAXNでも放送されているみたいです。
以下、ネタバレあり
エリオットはダーリーンを救おうとするけど、予想外のヤバい展開に。ミスター・ロボットは協力するか引き下がるか、いい加減に決めるべき。罪を背負うアンジェラが受け入れるべきプライスとは。
目次
- アマゾンプライムビデオ - 『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』シーズン3の10話(最終話)の感想
- 目次
- 中盤以降のカタルシスが見事
- シーズン4以降どうなるのか
- エリオットが倒すべき敵
- 「勇敢な旅人」の再登場
- エリオットとベラの今後の関係は
- ホワイトローズはタイムリープを妄信している
- アンジェラの父親はEコープの代表のプライスだった
- スクリーンショットいろいろ
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中盤以降のカタルシスが見事
これまでの話もそうだけど、10話の序盤はいつもどおり低速でグダグダしているな、という感想でした。
それなので途中まで不安でしたが、中盤以降はいろいろとネタばらしがあったり物語が新たに動きだしたりと、スピード感が増していきます。
ホワイトローズのシナリオをエリオットが覆し、もう一人の自分であるミスター・ロボットとの和解など、いままで下流に溜まっていた濁りが一気に流されるようなカタルシスを感じさせる演出になっていました。
終盤に流れるM83のこの曲。
見事にエリオットのヒロイックな存在や背景に合っていた。
シーズン4以降どうなるのか
シーズン3は9話までずっとエリオットが形勢不利な立場という印象だったので、やっと有利な立場に立てたという展開。
以前の仲間(シスコ、モーブリーなど)が死んでいき、今のところ生き残っているエリオットサイドのキャラは、ミスター・ロボット、ダーリーン、ドム、アンジェラ、というところでしょうか。
マインドコントロールをおそらく克服できたアンジェラが今後、どういう役割を持つのかは不明ですが。
FBIのドムは脅迫されてダークアーミー側に付きましたが、まだまだ役割がありそうなキャラです。
エリオットが倒すべき敵
シーズン3が始まる前はホワイトローズ(ダークアーミー)とEコープ(プライス)がエリオットにとって巨大な敵として立ちはだかっていましたが、この10話目でその二つの存在が少し矮小化したような印象です。
ホワイトローズは精神的に不安定かつその邪悪さは幼稚で、経済の立ちなおしに必要不可欠なEコープはもはや絶対悪ではない。
敵が小さく見えるのは彼らにとってエリオットの存在が大きくなっていることの証左でもありますが。
「勇敢な旅人」の再登場
10話エンドクレジットの後にまさかのあの人が再登場しました。
「勇敢な旅人」と自称している悪そうな男。
シーズン1の5、6話に出てきた麻薬密売人のフェルナンド・ベラです。
元々、シェイラに麻薬を売っていた男で、エリオットが仕込んで警察に逮捕させたことがエリオットとベラの関係の始まりでした。
経緯は忘れましたが、そのことがベラにバレて、逆にエリオットが脱獄の協力をさせられて、挙句にシェイラを殺されてしまいます。
おそらく、それ以降ベラの登場はなくいきなり10話の最後で再登場。
5月9日攻撃を帳消しにしたことで経済は元通りになり、それによって以前の通り経済的な悪が蔓延る、ということなのでしょうか。
「勇敢な旅人」とはベラが調べた自分の名前の意味です。
エリオットの名前の意味は「勇敢と真実」。
「勇敢」の語源は「凶暴」だとも言っていました。
そもそも「意味」というのがラテン語からなのかギリシャ語からなのかよくわかりませんが。
エリオットとベラの今後の関係は
ベラはチンピラのくせになぜか形而上的な神話めいたことをよく勝手に話しています。
『ファーゴ』シーズン2にもそんな黒人の悪党がいましたが、けっこうそういうキャラが好きです。
ベラはシェイラを殺したのでエリオットからすれば仇なのですが、自分としては二人で協力し合ってほしいという気持ちがあります。
お互いの気持ちはどうであれ、エリオットにとってベラが必要になるような利害関係になる展開が有りえるじゃないでしょうか。
今更、ベラのようなただの犯罪者がエリオットに敵対しても話がスケールダウンするだけだと思うので。
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ホワイトローズはタイムリープを妄信している
以前の記事で書きましたが、シーズン3にはところどころ『シュタインズ・ゲート』のようなタイムリープを思い起こさせる伏線があります。
ただ、10話のプライスの発言やホワイトローズの不安定な精神面などを考慮すると、ホワイトローズは自分の「計画」を妄信しているだけはのでは、と推測ができます。
アンジェラはホワイトローズの妄想を信じ込んでいたようですが、プライス(実の父親)との会話で我に返ったようなシーンがありました。
テレビ画面に映し出された昔の『スーパーマン』の映像はおそらく、スーパーマンが地球を逆回転させて時間を巻き戻そうとするシーンのものでしょう。
(詳しくは知りませんが)大切な女性を亡くしたことがきっかけでスーパーマンは時間を戻そうと思ってのでしょう。
人を亡くしてタイムリープを望むのはアンジェラの心境とかぶっています。
ですが、これはおそらくミスリードで、実際は5月9日攻撃を元に戻したという意味でタイムリープなのでしょう(むしろストレートに考えればこっちが普通の解釈ですが)。
アンジェラの父親はEコープの代表のプライスだった
今回明らかになった謎の一つが、アンジェラの実の父親がEコープの代表であるプライスだったということ。
以前からプライスはなぜかアンジェラに固執していて、ただの変態オヤジなのかな?とかアンジェラに特別な能力や存在意義があるのかな、と思っていましたが、実はプライスが「生物学上の父親」だったということでした。
アンジェラもエリオットと同様に、Eコープに親を殺されたことを怨んで今までの活動の糧にしていましたが、Eコープの代表=Eコープが実の父親だった、というのはかわいそうな新事実です。
父親殺し的な意味ではアンジェラがEコープを討つことは間違いではありませんが。
アンジェラの標的がEコープから逸れたことで、エリオット&アンジェラ&プライスの敵がホワイトローズ&ダークアーミー&中国に共通する、という地点に収束したようなところがあります。
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スクリーンショットいろいろ
懐かしいコニーアイランドの観覧車の光景。
クリスチャン・スレーター演じるミスター・ロボット。
ダーリーンは相変わらず顔色が悪いけど、前より美人になったような。
「私は兄貴の記憶係よ」は良いセリフだった。
懐かしい、良い写真。
そういえばエリオットの子役が代わった。
このシーンの構図かっこよかったな。
そして、ドラマとして大きなターニングポイントだった。
レオン役のJoey Bada$$カッコいい。
このドラマを見るまで知らなかったけど、Joey Bada$$はラッパー。
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