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【ネタバレ】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の感想 - 駄作。誰にもオススメできない

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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を見てきた

12月15日(金)公開の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を見てきた。

特に「スター・ウォーズ」の熱狂的ファン、というわけではないけど、前回の7「フォースの覚醒」と今回の8はどうちらもなぜか公開初日に見に行っている。

そして、どちらも映画のデキにかなりガッカリして劇場を後にする……、ということが二連続。

ネタバレありで鑑賞後の感想などを書こうとおもいます。

 

目次

 

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「最後のジェダイ」の監督はライアン・ジョンソン

前作の7は『LOST』や『M:i:III』で知られているJ・J・エイブラムスが監督を担当。

次回作の9でもJ・J・エイブラムスが担当するようです。

新三部作のなかでは今回の8だけライアン・ジョンソンが監督や脚本を担当。

 

ライアン・ジョンソンのフィルモグラフィ

2005 BRICK ブリック 監督・脚本

2009 ブラザーズ・ブルーム The Brothers Bloom 監督・脚本

2012 LOOPER/ルーパーLooper 監督・脚本

2017 スター・ウォーズ/最後のジェダイ Star Wars: The Last Jedi 監督・脚本

ライアン・ジョンソン - Wikipedia

 

以上がライアン・ジョンソンのフィルモグラフィですが、過去の作品はひとつも見たことがありませんでした。

ドラマでは『ブレイキング・バッド』で3話だけ監督を担当したようです。

『ブレイキング・バッド』は一時期ハマったドラマで全話見ました。

クライムサスペンスやドラッグ系のドラマが好きならオススメです。

 

J・J・エイブラムスとライアン・ジョンソン、どちらにしろ駄作

7は記事にもしなかった作品で、そこに深い意味はないのですが、まぁ面白くはなかったな、という感想です。

ハリソン・フォード演じるハン・ソロを引っ張りだしておいて、出した瞬間に死なせるという展開が一番理解できず非常に不快だった。

なので今回の8も全く期待はしていませんでしたが、予想通りに駄作だな、と。

だから誰が監督でも今の体制で面白い「スター・ウォーズ」は作れないんだろうな、という理解をしてしまうような現状。

 

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対象年齢が低いご都合主義な映画

かんたんに言うと、対象年齢が低いご都合主義な映画だった。

正義の味方だからといって他に理由がなくても勝つ、みたいな展開ばかりで子供だましと言ってもいい。

駄作とは言え、「スター・ウォーズ」の歴史として意味や価値はあるんだけど。

なんでこうもバカみたいな展開しか作れないのか謎

昔の4~6とかが既にお子様向けSF映画だった、と言われればそうなんだけど、「スター・ウォーズ」ってこんな大人が楽しめないクソ映画だったっけっていう疑問が残るばかり。

 

ラノベやなろう系をバカにできない酷さ

ライトノベルなろう系小説(異世界転生ものや俺TUEEEE系、というイメージ)がオタクの妄想やご都合主義が溢れかえっていたり、似たものばかり量産されてバカにされている風潮がある。

そんななろう系などをバカにできない酷さだな、と今回の「最後のジェダイ」を見て思う。

「ジェダイ」という存在が、すでになろう系の主人公にいそうな妄想を具現化した最強勇者みたいなものかもしれないけど。

ただ、その中でも女主人公のレイはぽっと出のジェダイでさえない存在なのに、無敵や過ぎないか?と。

 

レイが強すぎてつまらないし不快

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主人公レイの「フォースの覚醒」での年齢の設定は19歳らしい。

ちなみに演じているデイジー・リドリーは今25歳

まず、デイジーが大人っぽすぎて19歳には見えない。

まぁそれはいいとしても、ぽっと出の19歳がジェダイやシスをバッタバッタと倒すには若すぎやしないか?

ジェダイは子供の頃から教育するのが普通だとおもうので、19歳からジェダイになるっていうのはルーク・スカイウォーカーと一緒で遅すぎるのだろうけど。

ちなみにルークは4で19歳という設定らしい。

だから初登場時にルークとレイは同い年ということになって、その共通点は面白い。

レイはやたら武術には長けていて棒を使った格闘が登場時からうまい印象。

その格闘術+ジェダイとしての最高の才能が合わさって最強になってしまうのか。

7であっさりカイロ・レンに勝ってしまった時点で萎え萎え。

8ではカイロ・レンにも勝つしルークにも勝つし(ルークが手加減していたとは言え)ファーストオーダーの最高指導者のスノークにもレンと協力して勝ってしまう。

「ドラクエ」や「FF」などのRPGで言えば、レベル上げせずに数時間でラスボスのダンジョンに突っ込んでそのままラスボスを倒しちゃう感じ。

そんな展開で面白いわけないだろ!って分からないもんかね。

ゲームで言えばチーター(ズルをする人)みたいなもんだよね。

俺TUEEEE系やハーレム系の代表作みたいな『ソードアート・オンライン』(SAO)でも、もうちょっと丁寧にキャラの成長を描いていたとおもうよ。

 

レイとレンの遠距離恋愛

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副題が「最後のジェダイ」だけど、こっちの気持ち的には「レイとレンの遠距離恋愛」みたいな副題の印象でした。

ところで、レイの両親って明言されているのかな?

今作でもごにょごにょ喋っててイマイチハッキリしなかったけど。

ただレイの父親がルークやハン・ソロだったりしたら(あるいはオビ=ワンの孫)、レンとの関係が恋人というより兄弟や親戚みたいな関係に思えてくる。

実際、今作でもお互いに強い思いを持ってフォースによる遠距離交信をしていたけど、恋人ではなくて兄弟や強い絆を持った友人、みたいに見えた。

レイの恋心は理解しがたいことに黒人のフィンに寄せられていた、みたいな描写がちょろっとあったり。

ルークに師事したレンはいいとしても、レイが何の修行もなくあれだけ強いフォースを使える、ということが理解できないし結局ジェダイの安売りみたいな印象で不愉快だ。

近作でルークと一緒に修行するのかな?みたいに思ってたら実際は全然修行していないし。

ルークはヨーダに師事して変な星でちゃんと修行していたけど。

※追記
レイとレンを遠距離交信で意識を繋げていたのはスノークの仕業だったようです。

 

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ベニチオ・デル・トロが渋くてカッコいい

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知らずに見ていてビックリしたのはベニチオ・デル・トロが出演いていたこと。

DJという名前のピッキングやコード破りが得意なこそ泥役。

主軸からはけっこう離れたところのキャラでしかもこそ泥だけど、さすがと言える風格があってカッコよかった。

二枚目からは少し崩れた風情で好き。

チェ・ゲバラを演じたりしている本格派系の俳優、というイメージだったから「スター・ウォーズ」に出てるのはちょっと違和感があったけど。

ただ、見てないけど『マイティ・ソー』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などのマーベル映画でコレクターという役で出てるみたい。

ベニチオ・デル・トロはディカプリオにも似ているし、若手俳優のディーン・デハーンにも似ている。

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ブッダのようなルーク

ルーク・スカイウォーカーがジェダイというよりもはやブッダみたいな存在になっているのが個人的に好き。

もっとシリアスで形而上的な世界の「スター・ウォーズ」を見てみたい。

ジェダイ島でとっくの昔に死んだヨーダが出てくる。

その後、終盤でルークも最後の力をふりしぼった時におそらく死んだのでしょう。

あのヨーダの出現は、ある域に達したジェダイたちは死後も現世にあらわれることができる、ということを示唆しているように見える。

過去作でも幻覚的に死んだジェダイたちが見えることはあったけど。

今作でルークを死なせてしまったのは賛否両論あるのかもしれないけど、自分としてはルークの死は妥当かな、と思えた。

前作でのハン・ソロの死がテキトー過ぎたので、それに比べれば全然OK!な気分。

ジェダイ島の岩に座禅を組んでいるルークの姿はチベットにいる僧侶みたいに見えた。

仏教や密教的な光景。

ルークの遠隔出現はジェダイとしても「スター・ウォーズ」としてもちょっとやり過ぎな技ではあったけど、あの歳になったルークならできてもおかしくないのかな、みたいなところはある。

『ドラゴンボール』の孫悟空だって修行して瞬間移動できるようになるし。

元々ジェダイの教えが外のなにかと戦うより、自分自身と向き合う、みたいな仏教じみた印象がある。

そういう思想や生き方を突き詰めて極めていったら最後のルークみたいなもなるのかな、と。

ルークは悟りの境地に達していてもおかしくなさそうで、だとするとブッダみたいな存在だな、とおもう。

ライトセーバーで敵とバチバチやるのを見るのも楽しいけど、ジェダイの己との戦いや世界との調和みたいな世界を深く描いた映画も見てみたくなる。

今のハリウッドでそういう映画をつくってもムダにお金をかけたサイケデリックな映像を作るくらいしかできなさそうだけど。

 

ライトセーバーでの殺陣は好き

今作のライトセーバーなどでの格闘シーン(殺陣)はわりと良かった。

スピード感があるからちゃんとは見られていないけど、パッと見ではなかなかカッコいいよね。

特にスノークを倒した後のレイとレンの共闘シーンはけっこう好き。

ただ、レイ役のデイジー・リドリーはかなりがんばっているとおもうけど、特に棒を使うときに長物に身体が持ってかれているようにちょっと見えてもったいなかった。

力強さがあんまり表現できていないのかな。

 

まとめ - 誰にもオススメできない駄作

まぁ、ぐちゃぐちゃといろいろ書きすぎてしまったけど、まとめて言えば誰にもオススメできな駄作、というところです。

「スター・ウォーズ」好きなら見る価値はある。

「スター・ウォーズ」の歴史はやっぱり面白くて、下手したら設定や物語の概要くらいを軽く文章で読むほうがよっぽど面白い。

とは言え、「スター・ウォーズ」好きやファンの人たちは別に誰が薦めるでもなく自主的に新作は見に行くことでしょう。

で、一般のひとにはデートや友人たちの付き合いで見に行くにしても見に行くことをオススメできないので、結局誰にもオススメできない

これを見るなら他の上映中の映画を見たほうがいいよ、としか言えない。

まぁ、「スター・ウォーズ」くらいの大作だといくらつまらなかろうと、こうやって記事にできるように、いろいろと話題やネタにできるから、そういう点では良いんだけど。

 

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