『ブラック・スキャンダル』を観た。
『ファーナス/訣別の朝』のスコット・クーパーが監督。ボストンの犯罪王役のジョニー・デップが主演でその弟の政治家役がベネディクト・カンバーバッチ。
始めの30分くらいは睡魔と格闘の末、余裕で負けていたわけで、そのせいで最後まで登場人物の顔と名前が一致しなくなる。それでも、終わってみれば実話を基にした話ということもあり衝撃的な内容になっていた。
原題は「Black Mass」だけど、邦題の「スキャンダル」はまさにそうで、芸能人の不倫とかのスキャンダルが平凡な日常の中に差し込む愉しさになるように、この映画は週刊誌の記事を映像化したような、社会の影を目撃したみたいな愉しさが残る。
『ファーナス』のようなハードボイルドなドラマを期待していたけど、これはこれでよかったのかもしれない。割合は少ないけどバイオレンスの迫力はなかなか。
正義と悪が混濁して灰色になっていくような話で、把握しづらい複雑なストーリーのつくりは『裏切りのサーカス』を思い出すけど、あそこほどではないか。そう言えば、こっちにもベネディクト・カンバーバッチが出てた。
きょう公開のリドリー・スコットが監督の『オデッセイ』も気になる。
映画『ブラック・スキャンダル』予告編
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