【解説】ラグナロクに立ち向かう父子の物語。神話との比較など - ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク (GoW:Ragnarok) 【ネタバレ】
2018年に発売された『ゴッド・オブ・ウォー』から4年。新作『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク(God of War Ragnarok)』が2022年11月9日に発売されます。
今回の記事は、新作の物語やキャラクターの紹介や前作のおさらい、北欧神話との比較などを解説・考察していきます。
前作のネタバレが含まれるので、この記事を読むにも新作をプレイするにも、まずは前作をプレイしておくことがおすすめです。
↓クリア後に投稿した解説記事はこちら
目次
- 【解説】ラグナロクに立ち向かう父子の物語。神話との比較など - ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク (GoW:Ragnarok) 【ネタバレ】
- 目次
- 新作の物語の概要
- フィンブルの冬
- ラグナロクとロキ=アトレウス
- 成長して少し大きくなったアトレウスなど
- 【新キャラ】トール、テュール、アングルボザ
- 新作に新武器はなし?
- 【追記】新武器に槍のドラウプニルを使えるように!
- 前作の内容は、解説記事は動画をどうぞ
- 【発売後】プレイ動画など
- 「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」の攻略&解説記事
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新作の物語の概要
クレイトスとアトレウスが、運命に立ち向かい、新たな道を切り拓く壮大な旅路がいま幕をあける。
高い評価を得たサンタモニカスタジオ開発の『ゴッド・オブ・ウォー』(2018年)の続編が登場。
激情に駆られたアースガルズの神々が九界を崩壊へといざなう中、クレイトスとアトレウスは世界を終焉へともたらすラグナロクに立ち向かうべく力を尽くす。
だがその甲斐も虚しく、フィンブルの冬は容赦なく世界に影を落とす。
二人は美しい神話の世界を探索しながら、北欧の神々や異形の怪物に立ち向かうこととなる。
そんな中、刻一刻とラグナロクの脅威が迫り来る。
自分たちの身の安全か、はたまた九界の平和か。
クレイトスとアトレウスは選択を迫られるのだった……。
フィンブルの冬
前作の終盤でバルドルをクレイトスが殺したことで、世界にフィンブルの冬が訪れた。
トレーラーを見る限り、冬が降っていたり雪が積もっているが、ただ季節が冬ということではなく、ラグナロクの一歩手前の時期であるフィンブルの冬が来ているということだろう。
フィンブルの冬は、北欧神話における世界の終わりである「ラグナロク」が差し迫った、その前兆となる出来事である。フィンブルヴェト、またはフィンブルヴェトル、フィムブルヴェトとも呼ばれる。……
『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第51章によると、フィンブルの冬は、夏が少しも間に挟まれることなく3度の冬(風の冬、剣の冬、狼の冬)が続き、しかもあらゆる方向から雪が吹き付ける。この間に、数えきれない戦乱があり、兄弟同士が殺し合う。
ラグナロクとロキ=アトレウス
前作の終盤ではフィンブルの冬が訪れたが、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』では、ラグナロクが来ることはほぼ確定のようだ。
トレーラーでのアトレウス(ロキ)のセリフに「ラグナロクが始まる」というものがある。
ラグナロクとは、北欧神話の世界における終末の日のこと。
アトレウスは自分が何者なのかを確かめる旅に出たがっているが、父親のクレイトスは渋っている。
北欧神話では、バルドルをヘズ(バルドルの弟)に殺させたロキは、神々に捕らえられて巨大な岩に息子ナリの腸で縛られて洞穴に幽閉される。
ラグナロクが訪れると、ロキは解放されて巨人族を率いてアース神族を滅ぼすために出陣する。
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』におけるアトレウス(ロキ)は、前作からおそらく数年間はクレイトスと修行するだけで、家やその周辺で暮らしていただけと思われる。
穴蔵のような場所で生活しているシーンもあり、数年間冬眠のような形で過ごしていることなど、神話のロキと重なるところがある。
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成長して少し大きくなったアトレウスなど
前作の頃と比べて、アトレウス成長してかなり大きくなってる。
人間で言うと中学生くらいか。
前作の日本語吹き替え声優は、小林由美子さんが担当していて子供らしい声だった。
今作は誰が担当しているか不明だが、前作の声質に近いものの少し青年寄りの演技になっている。
【追記】
今作のアトレウスは村中知さんが演じているようです。
ソース:https://jp.ign.com/god-of-war-ragnarok/63640/review/
クレイトスの見た目は全く変わりがない。
腰に下げている物知り生首おじさんのミーミルも続投。
バルドルの母親のフレイヤも前作に続き登場。
前作では、最初は森の魔女として現れた。
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』のトレーラーには、アトレウスからヤドリギの枝を奪うシーンやクレイトスに襲いかかるシーンがある。
前作終盤に引き続き、クレイトスたちと敵対関係にあるようだ。
【新キャラ】トール、テュール、アングルボザ
●トール
伝説の雷神トールは、オーディンの息子でありアース神族の戦士だ。彼の息子マグニとモージは、バルドルと共にクレイトスとアトレウスと戦い、命を落とした。
(公式サイトより)
前作のエンディング後の映像で現れたトールと思われる男は、やはり雷神トールだったのだろう。
トールはクレイトスと戦うことになりそうだ。
北欧神話のトールは、アメリカン・コミックス『マイティ・ソー (The Mighty Thor) 』のモデルになっている神。
本作のトールも、ニョルミルのようなハンマー型の武器を持っている。
●テュール
テュールは長く行方をくらませていたアース神族の軍神だ。かつて世界を旅し、巨人の盟友として愛されたテュールは、アース神族と巨人族の間で平和を模索していた。オーディンがその平和を破り、巨人族の住むヨトゥンヘイムに宣戦布告をした時、テュールは幽閉された。
(公式サイトより)
軍神テュール。
本作ではおそらくオーディーンに捕らえられていて、クレイトスたちが探すことになる。
捕らえられていたテュールをクレイトスたちが助け、仲間になるようだ。
●アングルボザ
アングルボザは巨人族の生き残りの一人だ。ヨトゥンヘイムの滅亡以降、彼女は何年も隠れ続け、巨人族の予言が成就するのを待っていた。
(公式サイトより)
珍しく褐色系の肌や黒人や東南アジア系っぽい見た目をしたキャラ。
少し幼い見た目で、アトレウスと同年代くらいに見える。
下記の北欧神話のキャラクター像を考慮すると、本作のアトレウスと関わりがありそう。
アングルボザまたはアングルボダは、北欧神話に登場する女巨人。
『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第34章によると、彼女はヨトゥンヘイムに住んでおり、ロキとの間には巨狼フェンリル、ミズガルズの大蛇ヨルムンガンド、ヘルを生んだ。ロキがアングルボザの心臓を食べる事によって生んだとする異伝もある。
『バルドルの夢』においてオーディンが訪ねた巫女は、オーディンから「3人の巨人の母か」と問いかけられる。谷口幸男は「3人の巨人」をヘル、ヨルムンガンド、フェンリルと推測し、巫女がアングルボザではないかと指摘している。
新作に新武器はなし?
前作のクレイトスは、斧「リヴァイアサン」と鎖付きの双剣「ブレイズ・オブ・カオス」の2種を使うことができた。
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』では、今のところの他の武器を使用できるという情報はない。
ただ、各社のレビューを見ると、前作では途中から解禁されたブレイズ・オブ・カオスを、新作では最初から使用できるようだ。
【追記】新武器に槍のドラウプニルを使えるように!
ストーリーを進めて行くと、途中で新しい武器で槍の「ドラウプニル」を使えるようになる。
近接戦では斧と双剣とはまた違った、突き刺したり叩いたりなどの技を繰り出すことができる。
また、斧と同じように槍を投げることも。
投げた槍は敵や壁などに刺したあとに爆発させることも可能。
斧が一つだけでブーメラン的に戻ってくるのに対して、槍は無限に投げられるのも特徴。
ドラウブニルは、神話上ではオーディンが持つ槍として登場する。
本作では、ヘイムダルがロキ=アトレウスを殺すという予言を聞いたクレイトスが、ヘイムダルを殺すためにドワーフと協力して作らせた。
ドラウプニル(古ノルド語: Draupnir)は、北欧神話においてオーディンが持つとされる黄金の腕輪。
ドラウプニルは、ドヴェルグ(小人)のブロックとエイトリによって、フレイ神の金の猪グリンブルスティ、トール神のミョルニルの鎚と一緒に創り出され、オーディンの所有物となった。
前作の内容は、解説記事は動画をどうぞ
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』は、前作からの完全な続き物で、物語やキャラクターも繋がっています。
前作から数年後が舞台だと思います。
そのため、前作未プレイで今作をやるとストーリー面でわからない部分が多いかも。
まずは前作をプレイするのがおすすめ。
前作プレイ後か、急ぎの場合はプレイせずに当ブログの解説記事や公式でアップされているあらすじ動画を見るのがおすすめです。
【発売後】プレイ動画など
●前作のあらすじ
●クレイトス VS 大熊
●クレイトス VS 雷神トール
●クレイトス VS 憎悪の権化
「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」の攻略&解説記事