目次
- 目次
- エンディング分岐
- トゥルーエンディング(真エンディング、隠しエンディング)
- 「これが 現実の世界だ」
- プレイ内容によってトゥルーエンディングが変わる
- プレイヤーは『Prey』でなにをプレイしていたのか
- タロスⅠの生き残りはどうなった?
- トゥルーエンディングはいつの出来事なのか
- 「我々は改革を起こす 昔のように」
- 自然豊かな地球の姿はアレックスによる二重の嘘
- 幻覚は幻覚じゃなかった、現実は現実じゃなかった
- おわりに
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エンディング分岐
『Prey』最後のメインストーリーは二つあって、「限界のない精神」と「破滅」の二者択一となっている。
「限界のない精神」の場合、タロスⅠ内外のティフォンが消滅してモーガンもタロスⅠの生存者たちも生き残るエンドとなるのでグッドエンディング、と言えるかもしれない。
「破滅」はモーガンの当初の計画通りに、タロスⅠを自爆させてモーガンはシャトルや脱出ポッドで脱出し生き残るが、タロスⅠにいた生存者たちは死んでしまうのでバッドエンディングと言えるかもしれない。
ただ、モーガンの本来の目的はティフォンが地球に辿り着かないことだから、プレイヤーの選択としては「破滅」が正当なはずだったんだけど……。
以下、ネタバレありです。
トゥルーエンディング(真エンディング、隠しエンディング)
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「限界のない精神」にしろ「破滅」にしろ、短くて呆気ないエンディングのあとにスタッフロールが流れる。
スタッフロールが全て流れる(またはスキップする)と、「隠された場所」へと移動するためにクリア後にも関わらずエリアチェンジの長いロードが挟まる。
そして、トゥルーエンディングが始まる。
「限界のない精神」と「破滅」のどちらを選んでもほとんど変わらないトゥルーエンディングになるので、実際には分岐したエンディングは一つのトゥルーエンディングに収束することになる。
「これが 現実の世界だ」
アレックスだけ人間の姿、他のイグウィー、ミケイラ・イリューシン、サラ・エラザール、ダニエル・ショーはオペレータの姿で登場する。
何がなんだかわからず当惑する。
Rのスティック(PS4版)で周囲を見回すと、視界は狭いものの自分の手足の一部分を見ることが出来る。
明らかに、モーガン(人間)ではなくて、ティフォンだ。
おそらくファントムのような見た目をしているんだろう。
しかもアレックスたちには「それ」呼ばわりされている。
「これ」じゃなくて「それ」なのは英語のitあるいはthatから日本語に訳した関係なのかな。
目の前に居るのに「それ」っていうのは不可解で、意味深に感じさせる効果もあるのだけれど。
アレックス「これが 現実の世界だ」
と言われて見せられる地球はコーラルに覆われてしまっている。
完全にティフォンに侵略されている。
最後に、「全滅させる」か「アレックスの手を取る」かの選択を迫られる。
つまり、人間を根絶やしにするか、ティフォンと人間の架け橋となる存在としてアレックスに協力するか、の選択。
「全滅させる」を選ぶとアレックスを攻撃してタイトル画面に戻る。
「アレックスの手を取る」を選ぶと、右腕が人間の腕に変わっていき、アレックスと握手をしてタイトルに戻る。
どちらを選んでも特に二周目の引継ぎ要素はない(今のところは)。
今後のアップデートで引継ぎ機能を期待したいが。
プレイ内容によってトゥルーエンディングが変わる
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プレイ内容によってトゥルーエンディングの内容が変わる、と言えば変わる。
と言っても、オペレーターとなったイグウィーたちを助けたかどうかなどの行動や、最後の「限界のない精神」と「破滅」どっちを選んだかという行動の変化が、セリフで振り返ってその言動を分析されるだけ。
ニューロモッドの人間能力オンリーやティフォン能力オンリーでクリアするっていう縛りプレイがあるけど、それでもセリフがちょっと変わるくらいじゃないのかな。
一周目は人間能力オンリーでクリアしたら、イグウィーに「(ティフォンのくせに)ティフォンの能力をなぜか使わなかったな」みたいなことを言われた気がした。それだけ。
プレイヤーは『Prey』でなにをプレイしていたのか
おそらく、プレイヤーが操作していた世界は仮想現実(virtual reality)だったんだろう。
アレックスたちの実験として、ティフォンにモーガンの記憶を再構築した(?)なにかを体験させて、どういう行動を取るか、また教育でもあるようなセリフがあったけど、経過を見ていたと思われる。
やっぱり、「隠された場所」で主体となっていたファントム(「それ」)は元々はモーガンだったんだろうか?
一度死体となってファントムにされたorなったか、ニューロモッドを使いすぎてファントム化しちゃったのか。
ティフォンから作ったニューロモッドを人間に入れることはあったけど、今までその逆、つまり人間の要素をティフォンに入れる、ということをやっていなかった。
その人間化したティフォンという実験が、プレイヤーが『Prey』でプレイした内容だったんだろう。
まぁ、実験というかアレックスたち人類は切羽詰った状況みたいで、一か八かの大博打だったんだろうけど。
実際、選択するのは人類ではなくて「それ」なわけだから。
タロスⅠの生き残りはどうなった?
あの地球の姿から想像すると人類のほとんどは死んでいるんだろう。
ただ、目の前にいるアレックスはとりあえず生き残っていると判断できる。
あやふやなのがプレイの中で助けることもできたイグウィーたちだ。
しかも、なぜかオペレーターの姿で登場してくるという謎。
まぁ、わざわざオペレーターの姿と言うことはもうみんなお亡くなりになってしまっている可能性が高そうだけど。
タロスⅠにいるなら部屋の外にいればいいわけだし、あるいは音声で連絡すればいいだけで、地球にはいられないはずでもあって、生きているのにオペレーターの姿である理由がない。
しかし、なぜかアレックスだけは生身の人間として生き残っている、というまた謎。
トゥルーエンディングはいつの出来事なのか
ゲーム開始時の日付は2032年3月15日。
あれはシミュレーション実験だったからすべてが大嘘だけど。
でも、実際に2032年にタロスⅠでのティフォン事件というのはあったんだろう。
で、これも想像だけど、モーガンの行動に関わらず、密輸品かなにかに潜んでいたティフォンが地球に到着してしまった、と。
そこまではいいとして、トゥルーエンディングの日っていうのは何年何月何日なのか、そこは不明だ。
トランスターはニューロモッドで延命処置をできる技術を持っている。
アレックスはきっと延命処置をしているだろう。
だから、アレックスの見た目がゲーム時と変わっていないからといって、数ヶ月か何年か先くらいだな、とは断定できないところが面白い。
もしかしたら、2032年から何十年も先かもしれない。
とは言うけど、トゥルーエンディングの実験にそんなに時間をかける必要もなさそうなので、実際のところは数ヶ月とか一年後とかくらいなのかな。
「我々は改革を起こす 昔のように」
最後の選択で「アレックスの手を取る」を選択すると、アレックスが「我々は改革を起こす 昔のように」と熱のこもった声で言う。
このセリフ、実はゲーム開始直後の「モーガンがトランスターに初出勤」っていう場面で似たようなセリフを言っている。
「また昔のように 変革を起こしていこうじゃないか」と。
モーガンがトランスターに入る前に、兄弟(兄妹)たちで何か「改革」や「変革」的なことをしでかしたのかっていうのが謎だけど。
ユウ兄弟は間違いなく、完全にマッドサイエンティストだ。
二人とも、サイコパスと言ってもいい。
だから、彼らの感情は全然読めなくて、読み間違いがあって不思議ではないんだけど、「我々は改革を起こす 昔のように」というセリフには希望が込められていて好きだ。
自然豊かな地球の姿はアレックスによる二重の嘘
ゲーム開始直後、モーガンがトランスターに初出勤するためにヘリコプターでマンションから会社のビルへと飛ぶ。
『Prey』のグラフィックは特段綺麗というわけではないけど、現実の風景とはまたちがった綺麗さがあって、あと音楽も爽やかで、けっこう好きな場面だ。
ビル街と海や山々が共存している風景は、ドラマ『フルハウス』の舞台になっているサンフランシスコをなんとなく思い浮かべる。
風景は綺麗なんだけど、『Prey』をやったひとならご存知のように、この風景は嘘っぱち。
実はただガラスに映した映像でしたー、っていうネタばらしがあったわけだ。
それだけでも自分なんかは結構な衝撃を受けていたんだけど。
窓ガラスを割るあの瞬間は、映画『トゥルーマンショー』的な、独我論とか哲学的ゾンビを思い浮かべる衝撃的な瞬間だった。
てな訳だけど、『Prey』がすごいのはこの映像自体も嘘っぱちっていうところだ。
実際に、2032年の時点ではクリーンな人間の住みやすい映像のような地球があったのかもしれない。
ただ、モーガンを操作している自分たちからしたら実際は2032年3月15日でもなく、見せられていた映像すらも嘘だった、ということになる。
あの地球の姿というのはアレックスによって仕組まれた二重の嘘だった。
幻覚は幻覚じゃなかった、現実は現実じゃなかった
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プレイ中に時々はさまる謎の幻覚イベントシーンがあった。
コーラルに突入した瞬間や、ディープストレージから宇宙に脱出した直後など。
過去の記憶を思い出すかのような、もやもやした映像と音声が謎だった。
けど、少なくともあの映像の一部は幻覚でも過去でもなく、今現在起きていることだった。
これが謎の幻覚イベントシーンの一部分の画像。
上に載せた画像と比べるまでもなく、右端はアレックスで他はオペレーターたちだ。
基本的に自分たちが見ていた映像というのは仮想現実のものだったけど、時々、一瞬だけど現実の世界も見ていたんだった。
おわりに
ということで、『Prey』トゥルーエンディングについての感想と、解説とまではいかないけど考察でした。
自分は一周目は人間能力オンリーでクリアして、いま二周目をティフォン能力オンリーでプレイしているけど、いろいろと狭いところのくぐり抜けとかの工夫が出来て面白い。
ストーリー面でも、やっぱり一周目で気づかなかったことや、クリアできなかったオプション目標なども出来たりしていろいろな発見がある。
二周目なら10時間から20時間でクリアできるくらいかな。
そのくらいの時間なので、二周目もプレイしてみたいいじゃないでしょうか。