酒をしこたま飲んで寝て、浅い眠りを繰り返したせいかいろいろな夢を見た。そのうちの夢のひとつ。
グレイ系の宇宙人が庭に何度も現れて、木に昇っていたりするのを部屋の中から見るのだけどいつも外に出るといなくなってる。猿みたいに木の枝に座って遠くを見ている。猿かな?と思うのだけど、毛が全くないしやはり宇宙人だ。
今日も窓から宇宙人が見えた。今日は地面に降りているようだ。そして、外に出てもまだそいつはいた。庭の隅にグレイの丸い頭が見える。動かない。そこには二つの穴が掘ってあっておでんの汁が入っていて温かい。片方に宇宙人が浸かっている。風呂のつもりか。でもよく見ると、まんまるのはんぺんだ。大根一本くらいの大きさだ。宇宙人の正体ははんぺんだった。
おでんの具のはんぺんがグレイ系の宇宙人に見えていただけだった。安心した。おでんの汁の穴は二つあるけど、具はなぜかそのはんぺん宇宙人しか入っていなかった。手をつっこんで奥まで確かめた。熱かったけど、なにも入っていない。母親に、庭に変な穴があるんだけど、と訊くが知らないと言う。はんぺんも見せたが反応は薄い。穴はどうやら弟がつくったものらしい。
たびたび目撃した宇宙人の正体がわかった、という面では良い夢だった。
でも、嫌なのは現実の記憶として宇宙人を何度も見ている記憶があるということ。しかし、冷静に考えてそれはあり得ないので、何度も夢の中で宇宙人を見ていたのか?いちばんあり得るのは、今日見た夢の設定として、ただ何度も目撃していたという前提があっただけというもの。夢と現実との境目が不明で怖ろしい。夢と夢との境目も区別がむずかしい。
夢と現実の境目はわからないが、「何度も宇宙人を見たけど正体がわからない」という印象は強烈に脳に刻まれているようだ。その直接的きっかけはここ一ヶ月ほどで、関暁生さんなどの本で都市伝説や陰謀論の本をいろいろ読んでいるから、ということが思い当たる。こうやって人はおかしくなるのだろうか。
アメリカでは大統領や政治家、芸能人などの中にレプティリアン(爬虫類型人類)が人間に変身した姿で活動しているという説が陰謀論としてあるらしくて、こういうのは最もバカげた陰謀論なんだろうけど、こういうのを読んでいるから宇宙人が夢に出ておでんのはんぺんになったりするのだろう。
筒井康隆さんの『着想の技術』の中に、いくつもの夢を列記して自分で分析している部分がある。ちょうどその辺りを読んでいたのでそれをマネしてみた。
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