Eluvium -Time travel of the sloth (R. Jeffers Tribute )
やばい。なにかをする気はあるのだけれども、ぼーっとしているのが精一杯な今がやばい。 eluviumのstaticな音響を流しながらこたつに脚を突っ込んで、ボールペンをくるくるとstaticに回したりしているだけで精一杯だ。
という状態から数時間経ったが、明らかに俺は二日酔いで義務的活動を結局ほとんどしていないのだった。
腹が減った。ということにさっき気づいた。思えば、昼ごろに起きてから食べたのはなめこ汁を一杯だけだった。昼飯を食う気分ではなくて。ご飯を食べるということがひどく面倒臭そうに思ったから。でも、飲んだ翌日は塩分を欲するものなのか、みそ汁だけは飲みたくてなめこ汁だけは飲んだのだった。
酒を飲んだ翌日は、牛乳も飲みたくなる。ふだんはコーヒーに入れるくらいで牛乳のまま飲むことは滅多にないのだけれども、ストレートの牛乳は酒のしつこさを和らげてくれる気がする。だからさっきもコーヒーに注ぐ前に牛乳をすこしだけラッパ飲みした。
思い出してみるとちゃんとしたご飯といえるようなものを食べたのは、昨日の15:00頃に東京芸術大学で食べたカレーライスで最後だった。昨晩のプチ忘年会(行き当たりばったりver.)で、ちょっとしたつまみや焼いたお餅を少し食べたのだけれども。それのおかげであまり腹が減らないのか。お餅の腹もちがよいからかしら。ひさしぶりに食べた焼き餅はうまかったな。砂糖醤油で食べたのはたぶん初めてだったが、うまかった。
昨日は特に用事があるわけでもないけれども、芸大へ行ったんだった。芸大に入ってみたくて。たぶんそれだけの理由で。大学美術館というものがあるから、それの展示を観られたらそうしたかったが、年末だから休みだったな。それで、学食が目にとまったから入ってみた。そして、なぜか俺はおやつの時間にカレーライスを食べた。
メニューを眺めていたら(文字が小さくてしかも薄くてほとんど俺には見えなかったわけだが)イカツイ感じのおばちゃんが話しかけてきて、その時に作れる料理は三つくらいしかないというようなことを言われた。たしかヒレカツ定食とハンバーグ定食とカレーライスと言っていたかな。それで一番安いのは何かと俺が尋ねると、カレーライスが300円だというから、訊いた以上はもう食べるしかないという空気を俺は察してしまって、結果的にカレーを食うことになったのだ。
大学の食堂でものを食べることがあまりない俺は、学食のシステムがほとんどわからないしあの独特の、効率的に配置されたカウンターとか箸入れやらスプーン、フォーク、おぼん、湯呑などがズラッと並んでいるあの場所が苦手だ。しかも初めて行った大学なんて、本当は怖くて近づけたものじゃない。でもノリで入ってしまったので、流れに流されていつの間にかカレーライスを目の前にスプーンを握り、イスに腰掛けているのだった。
食堂のおばちゃんはおそらく俺が新参者だと気づいていただろうな。その通りなんだ。初心者って状態が俺はあまり好きじゃないな。恥ずかしく思ってしまうんだ。全然悪いことではないのに。
それで、来訪者だと気づいたイカツイ感じのおばちゃんは俺にとても親切にしてくれたように俺には思えた。見知らぬ場所で気持ちがビクついてただろうから余計にそう思えたのかもしれない。おばちゃんは、俺が財布から小銭を取りだすその間にカレーをさっと作って、それは目の前にいつの間にか置かれていた。そして、「スプーンと湯呑持ってきな。お茶は向こうにあるから。湯呑とかは左ね」と、とても丁寧に教えてくれた。しかし、現場に潜入しに来た身としてはありがたいけどやはり恥ずかしかったのだ。でも嬉しい。
カレーはその値段の割には意外に量が多かった。昨日の昼にはちゃんとラーメンを食べていたから、その三時頃のカレーは俺を満腹にするには十分だった。カレーとご飯の比率はちょうどよかった。
口に入れた直後はあまり辛さを感じないけれども、数秒後にジワーッと辛さが口の中に広がってくるんだ。なんとなく外食のカレーはインド料理屋でもないかぎり、辛くないというイメージがある。福神漬けが添えられているような、学食のカレーなんてのは特にそういう勝手なイメージがあって、でも、結構な辛さだったからちょっと驚いた。でも辛いと言っても、小さな湯呑に入れたお茶一杯で事足りるくらいではあったけれども。
俺は辛いものが好きなのかよくわからないが、胡椒や七味やタバスコなどの調味料を、バカバカと料理にかけることは好きだ。そして、ラーメンは特にそうで、汗をかきつつ食事をすることがよくある。後悔することが多いけれども、気づいたらそういう状態になっているのだから仕方がない。でも、あまり始めからバカみたいに辛い料理というのを食べる気はしないような気がする。
昨日も寒かったし、カレーを食べた後の二杯目の温かいお茶での一服はとても気持ちがよかったな。あそこの学食は窓が大きめで外がよく見えたように記憶している。あまり外を眺めるということはしなかったけれども、その大きな窓から入ってくる日光がよかったのかな。冬休み中であろう学生たちは、意外にも学食にはそれなりの人数が居た。あそこは食堂としてはあまり広い空間ではないけれども、学生たちは騒がしくない程度にワイワイガヤガヤと話したりしている空間がよかったのかな。
普段はお茶もあまり飲まないんだ。まして、温かいお茶は滅多に飲まないな。外食すると冬はよく出されるわけだが、外食自体をあまりしないからな。だから温かいお茶を飲む機会があまりない。普段飲まないからこそ、昨日のお茶は安らぐように思えたな。
話はかわるけれども、昨晩の家に帰ってからの俺は荒れていたな。何があったんだ、というくらいに。何があったんだ。さっき昼に起きて机の上を見ると、昨日買った倒れたウィスキーの小瓶があったのだが、残りは1/4くらいしかない。そんなに飲んだつもりはなかったのにな。ほぼストレートで飲んでいたからか。
そのせいで、長年愛用していたオーディオテクニカの高いヘッドフォンが壊れてしまったんだ。ヤマハのスピーカーに投げつけたりするから。ヘッドフォンは投げるものじゃないね。ちゃんと頭に着けるか首にかけていなければ。内臓されている線は切れていないから音は出るが、右の耳に当てる部分がポキっといってしまっていた。
でもヘッドフォンというのは消耗品だから、そんなに残念な気持ちではないのだな。ちょうどボロボロだったし。でもやっぱり消耗品としてはDJ用のヘッドフォンは高いよ。修理保証で直してもらったことがあったけれども、もう期限が切れていそうだ。その時はヘッドフォンで野球をしたとかそういうわけではないがね。あれは事故だよ。自分で壊しておいて修理保証してもらうってのは、気が引けるよやはり。
ヘッドフォンがないと結構困りそうだ。それで音楽を聴けないわけだし、いろいろと曲の制作作業としても厄介だな。新しいものを買う気がなかなか起きないぞ。当分はスピーカーちゃんと仲良くしなければ。
あぁ、カレーを食べたくなってきたよ。まさかこんなにいっぱい書くことがあるとは思っていなかったな。しかも食べ物のことを中心に。腹が減っているからだろうか。それならば、さっさとなにかを食えばいいのに。コーヒーは飲んでいるけれども。コーヒーもなかったら耐えられそうにないなきっと。
カレーを食べたいな。
と思っていたら、頭が痛くなってきた。