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2ちゃんねるサーバーダウンについて

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2ちゃんねるダウン 韓国からのサイバー攻撃か?」(産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/100301/its1003011548000-n1.htm

  巨大掲示板「2ちゃんねる」のサーバーが1日午後からダウンし、アクセスしづらい状態が続いている。原因は不明だが、韓国の有力紙「中央日報」(日本語電子版)では、韓国のネットユーザーが、1日の「三一節」(独立運動記念日)に2ちゃんねるへ大規模なサイバー攻撃を行う計画があると報じていた。
  同紙によると、バンクーバー五輪の女子フィギュアで金メダルを獲得した韓国のキム・ヨナ選手に対し、2ちゃんねる上で多数の批判が寄せられていたことが原因。韓国のポータルサイトに「正当なテロ対応カフェ」という名前のコミュニティーが開設され、ユーザーが1日午後1時に攻撃を開始するとしていた。
  また、2ちゃんねるの検索を手がける国内ネット企業にはサーバーがダウンする直前、攻撃予告をするメールが韓国人を名乗るユーザーから届いた。メールには、2ちゃんねるキム・ヨナ選手の悪口が投稿されているため、仲間がサイバー攻撃を行うと書かれていたという。


  現在も、33ある2ちゃんねるのサーバーのうち、二つのサーバーを除いた、残り31のサーバーは止まっておりそれぞれの板に接続できないなくなっている。これによって、迷惑を被っている人は多いだろうし、私自身も2ちゃんねるを閲覧できないことで、手が震えてきたな状態に近く涙目でもあるが、それは然程重要なことではない。

  私も、他の2ちゃんねるユーザーも疑問に思うのは、テレビで報道されないことだ。ネットでの記事としては、いくつもの社で記事が書かれている。しかし、今のところテレビにおいて本件の報道は見受けられない。これは、マスコミが意図的に報道していないのだと思われる。
  本件が、テレビで報道されたとしても、2ちゃんねる側が優位になるよりもその逆に成り得る可能性のほうが高いだろう。テレビ報道は、マスコミが民意を誘導する為に使われがちであるから、今回の場合もテレビ報道は必ずしも2ちゃんねるの為にはならない。今回は、民意を統制するためのマスコミの無言の報道だ、と私は捉える。

  今日、報道の媒体の違いによって、その受け手たる大衆が分断化されてしまっているように思える。テレビを観る人とネットをする人(もちろん両方する人もいればどちらか片方の人もいるが)の間には、媒体の違いから生じる情報の差異があり、それは人種を分かつことになっている。人種が違えば、当然ものごとに対する意識も変わってくる。
  とはいえ、報道による意識の分断化自体は咎めるべきではないのかもしれない。報道の統制もまた恐れるべきものだからだ。しかしだからといって、本件のように私は知っていてこの人は知らなくてあの人は知っている、という状況になるのがいいとも思えない。
  本件をテレビ報道することは、いろいろな弊害もともに生むだろう。可能性として、2ちゃんねるやもっと拡大すればネットの衰退というものも考えられる。だから、決してテレビ報道することが正解だとは思わない。しかし、本件の内実としては何故報道しないのか、報道しなくてもいいような事件なのかと疑問に思うのである。

  ネットには、嫌韓の意識を持った人々が大勢いる。本件はそれを増長させるだろう。私は、それを悔やむべきことだと思う。私の身の周りには、在日や日本に滞在している韓国人が少ないながら居る。歴史的に考えても韓国にしても中国にしても、日本とは切り離して考えられないものであり、国家を身体の一部だと例えるなら、少なく見積もってもこの三国は同一の身体にある器官だ。そう思うから、私は韓国も韓国人も嫌いにはなれない。本件をテレビ報道して、「みんなで韓国を憎め」とかそういう稚拙なことではない。

  知らなくてもいいことは知らないでいるとか、見て見ぬふりをするとか、臭いものに蓋をするとか、事なかれ主義とか、これらは人類の悪い性質である。本件のような無言の報道は、「情報鎖国」だといわれても仕方がない。報道の建前としての在り方は、事実をありのまま報道することだろう。だが、今日の日本においてそれは期待できない。皆が知らなければならないと思うから、これをテレビで報道すべきだと思う。結果がどちらに転ぶかは分からないが、報道のその後を考えると、報道すべきではないのかもしれないが。

  ネットと他のメディアの共存は難しい問題だ。私はネットに、音響的であったり文学的であったりSF的であったり情報的であったりと、種々の希望を抱いている。ネットとリアルというのは縦の繋がりといえるだろう。本件からは、縦のつながりによる問題も、日本と他国という横の繋がりによる問題も浮き彫りになっている。

・追記(2010,0302,16:07)
  新聞に関して触れるのを忘れていた。というか、書いている最中は新聞(紙媒体)の存在を忘れていた。需要が多いものとして、テレビ、新聞、ネットの三つで情報の分断化がされていると思う。