【FF7R】未来を勝手に変えるな - ファイナルファンタジーVII リメイクのレビュー【評価 ネタバレ 考察】
PS4ソフトの『ファイナルファンタジーVII リメイク』(FF7R)をクリアしました。
総プレイ時間は23時間ほど(クラシックモード)。
最初から期待はしていませんでしたが、想像通りのムービーゲー、そして当然一本道ゲーだったりとプレイが苦痛でした。
ちなみに、本作は分作のため原作(オリジナル)の序盤であるミッドガルからの脱出までが『FF7R』のクリアとなっています。
この記事では、『FF7R』のレビュー、感想、考察を書いていきたいと思います。
※ネタバレあり
目次
- 【FF7R】未来を勝手に変えるな - ファイナルファンタジーVII リメイクのレビュー【評価 ネタバレ 考察】
- 目次
- 原作プレイ済み
- FF7Rの良いところ
- FF7Rの悪いところ
- エアリスが気持ち悪い
- RPGなのに分作という無能采配
- 【ネタバレ】未来を勝手に変えるな - フィーラー=原作厨
- 「リメイク」の意味とは?
- 『FF7』のストーリーはどう変わるのか?
- 【評価】やり込む気持ちも次回作への期待も失せる
- 【FF7R】プレイ動画
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原作プレイ済み
PSで発売された原作の『FF7』は昔から大好きで、合計5周くらいプレイしています。
最後にプレイしたのはかなり前なので記憶は朧気ですが。
フルCG映画『アドベントチルドレン』を見たこともあり、今はPSPで『クライシスコア』をちまちまプレイしています。
以上のような経歴なので自分は「原作ファン」と呼ばれる属性の人間かと思います。
そういう原作ファンの観点からプレイし、レビューをしていきます。
FF7Rの良いところ
・美麗グラフィックで原作の世界を部分的に楽しめる
・ティファ、エアリス、ジェシーなど美人が多い(顔やスタイルが不自然ではあるけど)
・キャラや設定を掘り下げている(水増しのためでもあるので良く悪くもある)
・原作の再現部分の完成度は高い
・音楽に力が入っている
・マダムマムなどのエロい人物やイベントが多い
・エアリスのスカートの中をのぞける(パンツは黒)
・クラウドやバレットのキャラは個人的に好き
・ネコが可愛い
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FF7Rの悪いところ
・個人的にエアリスが気持ち悪い。カタコト、ぶりっ子、バランスの悪い顔などが苦手
・原作のストーリー(未来)を改変し、以降はオリジナルのストーリーにしようとしているところ
・フィーラー(運命の番人)の存在や、エアリスが未来を知っている風の要素は全くいらない
・戦闘がつまらない
・敵がやたらと硬くて通常攻撃が通りにいくい。魔法で弱点を突くと有利になるパターンが多く、近年の「ペルソナ」シリーズのような戦闘になっている
・RPGなのに分作なこと
・次回作が出るかもわからず、おそらく引き継ぎ機能がないこと
・ボリュームはまぁまぁあるが水増し感が強い
・エロ要素が強すぎて、子供に遊ばせたいようなゲームになっていない※原作はCERO B(12歳以上対象)で、『FF7R』はCERO D(15歳以上対象)
・悪いことろは上げたらひたすら出てきそうなので以上とします
エアリスが気持ち悪い
『FF7R』のエアリスは苦手です。
発売前の「馬面」と言われていた頃よりは顔面のデザインはマシになっていて、可愛く見えるシーンも多いです。
黙っていたり無音で見ているだけならエアリスは可愛く見えるのに、喋り出した途端うざったく感じる。
原作や『クライシスコア』ではそこまで違和感がなかったけど、今作では格助詞(「が」や「の」など)を頻繁に抜いたり、変に間を空けて喋るせいでカタコトになっていて不自然。
普通に喋れている義母・エルミナに子供の頃から育てられているのに、なぜあんな不思議ちゃんみたいな喋りになっているのかが謎。
今作のエアリスは、画面にいるだけで不愉快なのでさっさと退場してほしい。
原作でそうだったように、エアリスは早い段階で「思い出」になっているような存在でいい。
ジェシーと同じく、エアリスのグイグイとクラウドに迫って来るキャラは、物語から退場させられるからこそ許されるものだとわかってほしい。
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RPGなのに分作という無能采配
RPGの醍醐味は、キャラや装備などを育てること。
原作の『FF7』もそのセオリー通り、キャラやマテリアを育てるのが楽しいゲームだった。
でも、『FF7R』は分作であり未完結。
そして次回作がいつ出るかも、実際に発売されるかもわからない、出てもおそらくPS5のソフトなため引き継ぎ機能がない。
で、キャラやマテリアを育成する意味とは?
原作ファンのみならず、RPGプレイヤーの気持ちを蔑ろにしている発売形態と言うほかない。
【ネタバレ】未来を勝手に変えるな - フィーラー=原作厨
『FF7R』的に言えば、原作ファンである自分は「フィーラー」なんだろう。
フィーラーというのは、ゲーム内に出てくる『FF7R』オリジナルのオバケのような見た目のキャラクターで、「運命の番人」とも呼ばれている。
フィーラーは『FF7R』の序盤から登場し、原作の通りのストーリー(未来)になるよう、クラウドたちを助けたりジャマしたりしてくる。
フィーラーのやりたいこととは、原作のストーリー=運命通りにクラウドたちを動かすこと。
メタ的に捉えれば、フィーラー=原作ファン(原作厨)ということになる。
ところが、今作での最終戦は、エアリスが示した「壁」の向こうで行われる。
「壁」の手前が原作ルートで、「壁」の向こうが新たな未来ルート。
クラウドたちは新ルートに移動し、セフィロス(偽物?)と戦おうとするが、その前にフィラーが立ちはだかって、クラウドたちが勝利する。
そして、セフィロスにも勝ち、新ルートに移行したところで『FF7R』はクリアとなる。
何が起こったかというと、要するにフィーラー=原作ファンの「未来(原作のストーリー)を変えるな!」という意思は、『FF7R』のプレイヤーによって崩され、新たな『FF7R』ならではのルートに移行したということ。
原作未プレイヤーからすれば何も思わないのかもしれない。
でも、原作ファンとしては、制作者は酷く性格が悪いと思わざるを得ない。
原作ファンの気持ちを蔑ろにしたうえで、原作に並ぶかそれ以上の物語作れると思い込んでいると自分たちの能力を過信している。
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「リメイク」の意味とは?
公式サイトに「『新たな物語』として生まれ変わります」と書いてある。
「新たな物語」や「生まれ変わる」とわざわざ書いてあるからある程度は察していたけど、やはり野村哲也を始めとするスタッフは『FF7』を“作り替える“気でいるらしい。
中二病的センスで有名なスタッフたちなのにわざわざ「リメイク」とかいうクソダサいタイトルにしたのは、「実は"リメイク"っていうのはこうこうこういう意味で~」みたいな裏設定的な意味がありそうだ。
ちなみに、remakeには「作り直す」以外にも「作り替える」という意味がある。
『FF7』のストーリーはどう変わるのか?
原作のエアリスは一人で忘らるる都(古代種が住んでいたい地)に行ってホーリーを唱えて、偽物のセフィロスに殺されたというものだったと思う。
今思うと、ちょっとアホっぽい退場の仕方に思える。
『FF7R』では最後までエアリスを生かしておくのか?
もしかしたら、忘らるる都では死なないけど、結局どこかで犠牲になって死ぬという可能性もあり得る。
クリア直前に確かに未来は変えたけど、本物のセフィロスはピンピンしているし、結局メテオは召喚されそうにも思える。
原作とは確かにストーリーが変わったけど、ミッドガルを脱出するという点では変わっていなくて、その後の未来に与える影響が未知数だ。
どう変わるのかはわからないけど、今のスタッフたちが原作とはストーリーを変えようとしているのは事実。
そして、そのためにフィーラーや未来改変要素を入れてきた。
フィーラーも未来改変要素も入れるべきではなし、なんで入れたのか理解ができない。
原作に並ぶことさえ到底不可能なのだから、下手にストーリーをいじるべきではないのに。
ただ、原作通りに作り直すと膨大なコストがかかるため、物語を圧縮させようとしているかな、と想像することはできる。
それにしても、不快感が残る対処の仕方だ。
【評価】やり込む気持ちも次回作への期待も失せる
クエストをほとんど放置してクリアまで23時間だった。
ノーマルモードでプレイしてクエストもきっちにこなせば、それなりのボリュームになるだろう。
でも、こんなゲームに真剣になる気も起きない。
次回作が出るとしたら2~3年後には発売されるのかもしれない。
初週のパッケージ販売本数(国内)は70万本、発売3日間の全世界売上は350万本を超えたと言われている。
この数字は「FF」シリーズ前作の『FF15』に劣る。
こういった第1作が「売上不振」と言われている状況で、完結まで出揃うのか疑問だ。
また、仮にテンポよく発売されていったとしても、戦闘のつまらなさ、エアリスの不愉快さ、ストーリー改編と、原作ファンとしては全く買う気・やる気が湧いてこない。
評価(スコア)は50点とします。
【FF7R】プレイ動画
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