「ヤシマ作戦」「ウエシマ作戦」ネットで広がる協力の輪
(http://life.oricon.co.jp/85764/full/)
「ヤシマ作戦」にしても「ウエシマ作戦」にしても、推奨している行動の内容についてはとても良いと思う。
節電もなるべくしたほうがいいし、過度の買い占めはよろしくない。
でも、この二つの「作戦」名は見ていて異物感がするし、そもそも「作戦」内容がわかりづらい。
「ヤシマ作戦」にいたってはあのアニメの『新世紀エヴァンゲリオン』の作中に出てくる使徒を倒すための作戦名ときて、にわかアニオタが災害をお祭り騒ぎのネタにしているようにも見えてしまって、元ネタを知っている人は嫌悪感が湧くものでもあるわけだし。
ミクシーネームの「手つなぎ」=⊂(si^bωa^fu)⊃にしても、ふざけているように見えなくもないわけだし。
これが災害をちゃかしているように見えるのは、→ ブーン⊂二二二( ^ω^)二⊃ に似ているというのもあるかもしれなくて、このブーンを知らない人からしても、手を広げてる顔文字の見た目はあまり良い印象を持つとは思いにくい。
悪質なチェーンメールや、情報のソース(URLや発言元のサイト名など)のないツイッターからの「拡散希望」のつぶやきなども、善意でやっているいないに関係なく、二次災害をもたらす危険性があって冷静な行動とは思いにくい。
推奨する行動自体は妥当だと思えるけど、この「ヤシマ作戦」や「ウエシマ作戦」を「協力の輪」とか「おもしろい」、「ユーモアがある」とか言って推奨するのはちがうだろう!とツッコミたくなる。
2ちゃんねるで他人の不幸をみて喜んで、「メシウマ」しているのと同じように感じてしまう側面がある。
こういう運動はツイッターやミクシーで行われているように思える。
特に、ツイッターユーザーが後先考えずに衝動的にこういう「作戦」を深く考えずに、「拡散」させているのだろう。
ツイッターにはメリットもたくさんあるけど、有名人の失言が非常に多くて「馬鹿発見機」でもあるようにデメリットも多い。
有名人個人が失言するくらいならそれは2ちゃんねるなどで「祭り」になるだけで面白くていいけど、何千人、何万人の一般人が天災をネタにしてお祭り騒ぎをしているのは見ていて気分が悪い。
とはいえ、無理のない範囲でなるべく節電をして買い占めを控え、募金をしにいくのが今の段階で出来る被災者ではない人たちの行動だと思う。
それをたくさんの人に促すきっかけとしては、なにもやらないよりはいいわけだけど。
災害を被っていないひとたちこそ、ちゃかしたような作戦名を叫ぶのではなくて、冷静になって行動して欲しい。
感情のままに直情的に動くのではなく、そのあとにワンクッション置いてから行動すべきなのだと思う。
そして、俺もそう努めたい。