「HIDEさんX脱退?映像無断使用提訴で」
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20100816-666434.html
これを読んで、今たまたま読んでいる、フォークナーの長編小説『サートリス』の一ページ目にある二つの文を思い出した。
「ジョン・サートリスは、お互い耳が遠いことで過去の時代につなぎ止められ、余生も徐々に残り少なくなって、ひどく痩せ細ってしまっている二人の老人よりも、はるかに手応えがあった」。
そして、こう続く、
「現に今も、フォールズ老人が、そのいわゆる家庭まで、三マイルの道程をとぼとぼ歩いて帰るために出て行ってしまっているのに、ジョン・サートリスは、顎ひげを生やした、鷹のような顔をひっさげて、息子の頭上や周辺を徘徊し、いまだに部屋の中にたちはだかっているように思われるのだ」。
- 作者: ウィリアム・フォークナー,林信行
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2004/09/23
- メディア: 単行本
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