文春新書の『憲法の常識 常識の憲法』(百地章著述)という本を読んだ。以下は目次から章だけを抜き出したもの。
第1章 国家と憲法
第2章 占領下に作られた日本国憲法
第3章 象徴天皇制と国民主権
第4章 憲法第九条をめぐって
第5章 「公共の福祉」と人権の限界
第6章 外国人の人権—特に参政権について
第7章 政教分離について
第8章 憲法改正問題について
本書は平成十七年(2005年)に書かれている。「第7章 政教分離について」では、平成十三年八月十三日の小泉首相の靖国神社参拝をめぐる論争などについて触れられている。この出来事は当時さんざん騒がれていたから、今でも記憶に新しい。「第4章 憲法第九条をめぐって」は言わずもがな。ほかに身近なものとしては、「第3章 象徴天皇制と国民主権」で問われている「女帝論」などである。数週間前に愛子さまがおいじめになられている、という報道があり、それに関連して皇族についての関心があったからだ。そして最も関心が湧いたのは「第6章 外国人の人権—特に参政権について」だ。残念ながら本件はテレビであまり報道されないが、地方参政権を外国人にも付与するという民主党の働きに危機感を覚えているからだ。
半年ほどまえに明治憲法についての本を一冊だけ読んだことがあって、それで憲法に関心を寄せてはいたが、本書は購入はしたが読む必要がなくなりほとんど手をつけず一年ほどホコリにまみれていた。それで、一週間ほどまえに読みたい本がなくなってふと目に付いたのが本書であり、読んでみたのだが、これは何時の時代でも読むべきものであり、特に今読んでおいて良かったと思えるものであった。
- 作者: 百地章
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/04
- メディア: 新書
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