「スパコン」ベンチャー企業社長を逮捕 助成金詐欺の疑い(NHK)
ことし世界トップクラスの省エネ性能を誇るスーパーコンピューターの開発に成功して注目を集めた東京のベンチャー企業の社長ら2人が経済産業省が所管するNEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構から助成金4億3000万円余りをだましとったとして詐欺の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。
逮捕されたのはスーパーコンピューターの開発を手がける東京・千代田区のベンチャー企業「PEZY Computing」の社長、齊藤元章容疑者(49)と会社役員の鈴木大介容疑者(47)です。……
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171205/k10011246741000.html
目次
- 「スパコン」ベンチャー企業社長を逮捕 助成金詐欺の疑い(NHK)
- 目次
- 「プロフェッショナル」に逮捕の社長 NHK放送見送り(朝日新聞)
- スパコン開発者の齊藤元章
- シンギュラリティとスパコン
- エクサスケールの衝撃
- SF的希望
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「プロフェッショナル」に逮捕の社長 NHK放送見送り(朝日新聞)
国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)から助成金をだまし取ったとされる事件で、詐欺容疑で東京地検特捜部に逮捕されたスパコンの開発会社「PEZY Computing」の社長、斉藤元章容疑者(49)は、11日放送のNHK番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に「スーパーコンピューター開発者」として登場する予定だった。
http://www.asahi.com/articles/ASKD541B0KD5UTFL00N.html
スパコン開発者の齊藤元章
齊藤元章さんは2016年前後に『WIRED』の記事でスパコン開発者としてよく紹介されたりしていて気になっている存在だった。
今となってはすっかり忘れていたけど、逮捕されてしまったとは驚き。
この人が出るNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」ならぜひ見てみたかったんだけど。
助成金をだまし取った、という曖昧な容疑だから真っ黒な人物ではないのかなと思うけど、どうだろう。
「プロフェッショナル」を逮捕後用に再編集したものでも流してもらえれば。
シンギュラリティとスパコン
もともとスパコン(スーパーコンピューター)に興味があるというよりは、スパコンの進化によって起こるシンギュラリティ(技術的特異点)に興味がある、という感じだ。
「2045年問題」とも言われているシンギュラリティ。
2045年にコンピューターの知能(AI、人工知能)が人間を越える特異点、ということらしい。
完全に忘れていたけど齊藤元章さんの本を読んだことがあったんだった。
『エクサスケールの衝撃』という本で、そこにはプレ・シンギュラリティということも書いてあった。
エクサスケールの衝撃
2016年に読んだ『エクサスケールの衝撃』。
記憶も曖昧で本自体も見つからないので、昔「読書メーター」に書いたレビューを引っ張ってくる。
『WIRED』のAI特集で知ったスパコンの開発者・齊藤元章さん。
スパコンが今までの通り指数関数的に進化すれば、10年後くらいには「プレ・シンギュラリティ」(前特異点)が起こる。
そうすれば、エネルギーがフリーになる、働く必要のない社会がになる、人類が不老を得るという世界になる、という主張。
この本は専門的だったり技術的な部分は少なく、著者の夢を語ったもの、という感じ。
面白いけどちょっと不必要な文章が多い気がして、これ書いてるなら頑張ってもっと凄いスパコン作ってくれ、と思ってしまう。
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SF的希望
スパコンや齊藤元章さんという未来を作っていくような存在は端から見ていてSF的希望を感じるので面白かったりする。
ただ実際に、今回の詐欺事件になってしまったりすると、その希望を暗雲に包まれるような危ない未来を想像する。
スパコン開発自体については、「2位じゃダメなんでしょうか?」発言とかがあったように、まだまだ国による助成が不十分、という面もあるのかな、と素人ながらに思う。
アメリカだったらベンチャー企業に投資するのがよくあるのかもしれないけど、日本の風土として費用のかかるスパコンを開発するなら国の助成が必須なんだろう。
これからの国の発展を考えるとスパコン開発は重要視すべきだと思うので、才能のある開発者の方々にはがんばってほしい。