sibafutukuri

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2016年2月の読書

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2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1687ページ
ナイス数:69ナイス


■フィクション


ジャッキー・コーガン (ハヤカワ文庫NV)ジャッキー・コーガン (ハヤカワ文庫NV)感想
  原作の『Cogan's Trade』は73年刊行でブラピ主演の映画が2012年に公開。一度目に映画を見た時、どうやったらこんなつまらない映画を作れるんだ?と呆れた。と同時に、意味ありげに背景にBGM的に流れるオバマの演説の音声や映像が、鑑賞後もずっと引っかかり続けていた。73年以前に書かれた小説だから当然だけど、原作にはオバマもそうだし他の誰か政治家の演説もなく、直接的な政治的描写はゼロ。でも映画の監督や製作にも関わっているブラピは、小説で描かれるギャングたちの騒動を経済や政治の暗喩として解釈して作った。
読了日:2月20日 著者:ジョージ・V・ヒギンズ


「二度目の『ジャッキー・コーガン』を観て原作を読んだ」(16.02.20)





SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)感想
  タイトルの割にはループものSFという感じだけど、読んでいて全然把握はできない。自分の父親を分岐した多世界の時間軸から探し出すような、父親を探している自分を探しているような。ジュブナイルっぽい情緒と未来のアンバランスさが、タイムトラベルものらしからぬゆるさと温かみを与えている気がする。円城塔訳だけど、内容があまりにも円城塔
読了日:2月29日 著者:チャールズ・ユウ





■ノンフィクション


ショッピングモールから考える ユートピア・バックヤード・未来都市 (幻冬舎新書)ショッピングモールから考える ユートピア・バックヤード・未来都市 (幻冬舎新書)感想
  濃いしおもしろい。東浩紀さんと写真家の大山顕さんの三回の対談と座談会を収録。普段ショッピングモールにはほぼ行かない人間なんだけど、人生損してるかもしれない。対談によって生まれた「考えられたもの」が気になって読んでみたら、建築空間のデザインや都市論にも繋がる内容になっていて、ショッピングモールもそうだしここまで掘り下げて表現できるお二人もすごいとおもった。生活圏にないし、読むまでは苦手な場所という考えだったけど、いろんな施設を写真に撮りたいし、ディズニーランド&シーに行きたくもなる。
読了日:2月20日 著者:東浩紀,大山顕





エクサスケールの衝撃エクサスケールの衝撃感想
  『WIRED』のAI特集で知ったスパコンの開発者・齊藤元章さん。スパコンが今までの通り指数関数的に進化すれば、10年後くらいには「プレ・シンギュラリティ」(前特異点)が起こる。そうすれば、エネルギーがフリーになる、働く必要のない社会がになる、人類が不老を得るという世界になる、という主張。この本は専門的だったり技術的な部分は少なく、著者の夢を語ったもの、という感じ。面白いけどちょっと不必要な文章が多い気がして、これ書いてるなら頑張ってもっと凄いスパコン作ってくれ、と思ってしまう。
読了日:2月13日 著者:齊藤元章





放流放流感想
  南米を旅して思ったことなどの文章や写真。俳優の窪塚洋介もレゲエをやってる卍LINEとしても好きなので読んでみる。考えていることが気になっていたけど、意外とふつうだなという印象と、卍LINEの歌詞がけっこう本音なのかな、ということも思う。
読了日:2月22日 著者:窪塚洋介


卍LINE 「MAP in da treasure box」 MV


「読書メーター」


SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)