『シン・ゴジラ』を見てきた。よかった。かなーり政治性が強かった。国民的というか、国民映画。「戦後」を越えて、ポスト3.11の今だからこそ意味のある映画。
ゴジラは凶悪な怪物で、まさに『風の谷のナウシカ』の巨神兵。作品としてもキャラとしても「エヴァっぽさ」もあるけど、結局そのぽさって特撮作品やナウシカから来ている気がして、エヴァ以前の要素が頭に浮かぶ。エヴァもそうだったけど、巨神兵に固執し続ける庵野秀明の姿が見える。
電車が総ぶつかりしていくシーンは劇中ではシリアスなんだけどスクリーンのこちらとしては笑うしかなかった。
「現実(ニッポン) 対 虚構(ゴジラ)」というキャッチコピーは見る前は半信半疑だったけど、見終わると納得できる。でも、自然災害や人災の象徴でもあるゴジラは、時には津波、時には核攻撃として現実化するのだから、現実としては「虚構」で終わらせてくれないので現実逃避するか戦うしかない。
『風の谷のナウシカ』の原作版巨神兵。どことなくウルトラマンっぽくもある。
ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)
- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2003/10/31
- メディア: 大型本
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