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『WIRED』Vol.15の針も文字盤もない奇妙な時計「Durr」

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(http://skrekkogle.com/durrbeta.html、より)




  ひとつ前の号だけど3月発売の『WIRED』のVol.15を読んだ。


  「ワイアードバイ・デザイン デザインをめぐる25の物語」という特集で、ファッションに限らず街や畳や変なツールまで、25種類のデザインが紹介されている。


  その中で一番面白いと思ったのは「Durr」と名付けられた腕時計。秒針などの針も文字盤もなにもなくて5分に一度振動するだけ、という奇抜にデザインされた「腕時計」。その記事を読んだ日は、これいいなとおもった、ということを50分に一度思い出す一日だった。


  作ったのはノルウェー人のデザイナーユニットのSkrekkogle。販売もしているらしい。欲しいな。欲しいけど、普通の腕時計も必要だから普通のとDurrと二つ装着しなければならない。恥ずかしい……。


  時間の感覚は伸縮するものだけど、その5分時計によって感覚は5分ごとに区切られていく。時間に支配されると消極的にも考えられるが、秒針も文字盤もないのだから我々はその5分のあいだ、絶対的に自由だとも肯定できる。24時間、5分間刻みを実感しながら生きたことがないのだから、未知の体験だ。


  一定の間隔で刻まれた時を意識して生活する、ということはなかなかないものだとおもう。Skrekkogleによると、1分でも10分でもなく5分というのが直前の振動をあまり嫌にならずに自覚できる時間だそうだ。しかし何分の何秒の間隔であっても、生活にリズムが生まれるということだから、それだけで世界がちょっぴり変わるツールにDurrは成り得るだろう。




■Skrekkøgle
http://skrekkogle.com/