Kindle Paperwhite(ニューモデル)が届いた。
Kindle Paperwhite (第6世代) ―Wi-Fi
- 出版社/メーカー: Amazon
- 発売日: 2013/10/22
- メディア: エレクトロニクス
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■使ってみた感触
初タブレットで携帯でさえスマフォでなく未だにガラケーだけど、Kindle PWを注文。
注文画面では「通常2~3週間以内に発送します。」と書いてあったが1週間以内に届いた。
保護フィルムも一緒に注文。
わりとうまく貼れた。
貼った直後は小さな気泡がいくつか残ってしまったが、指で押しやってなんとかなった。
真黒なごついKindle PW専用の箱むき出しで送られてきたので驚いた。
その箱も、Kindle PW自体も洗練されたデザインでかっこいい。
変にSF的な近未来を体験している気分になる。
Kindle PWを持ったかんじ、薄さに対して重みを感じる。
これは本でも携帯でさえそうだけど片手で持ち続けると疲れるだろう。
大きさは一般的な文庫よりもすこし大きめくらい。
新書ほど長くはなく細くはなく。
もちろんスマートフォンほど小さくもなく、中途半端といえばそう。
ブックカバーとかスマートフォンのケースみたいなものが欲しくなる。
いまのところ出先で使う予定はない。
そもそもあまり外出も旅行もしないので。
いろいろ本を詰め込んでこれだけ持って放浪できそうだけど。
なんとなく暗くした部屋で寝転がって本を読みたいな、と思って買ってみた。
で、試したところけっこう良い感じに読めた。
体が痛くなることもなく、画面の明るさも細かく調整できるので。
■価格とクーポンのキャンペーン
値段はアマゾンで¥9,980なんだけど、
11月30日までに自分のAmazon.co.jpのアカウントに登録すれば¥1,980分のKindle本用クーポンがもらえる、
というキャンペーンをやっている。
旧モデルが約¥8,000だったので、
新型でも今ならクーポンで¥2,000引きと考えると、
実質、新型も旧と同じ¥8,000で買えると、一応考えることもでる。
ぼくはこのキャンペーンにつられて買ったようなところもあるけど、しかしこれがなかなかの罠だった。
キャンペーンの詳細はここ↓
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?&docId=3077731256
「Kindle Paperwhite(ニューモデル)を購入すると、Kindle本の購入に使える1,980円分のクーポンがもらえる」
と書いてあるけど、これには但し書きがあって
「※本キャンペーンのクーポンは11月30日(土曜日)23:59までに端末にAmazonアカウントの登録が完了した方に適用されます。」
とある。
で、AmazonのアカウントにKindle PWを登録するには(調べた限りでは)無線LANでWi-Fiに接続できる環境が必要だ。
無線LANがあれば問題ないのだろうけど、
我が家では一時期使っていたが、今は無線LANのルータが行方不明で有線のみ。
しったがって、このままではアカウントに登録できず¥1,980のクーポンがもらえない。
なんだか騙された気分になってしまう。
まあ、夏に買ったPSPでも無線LANはあったほうがいいので、ルータが見つからなければ買うだろうけど。
しかし、一般家庭で無線LANってそんなに普及しているものなのだろうか?
別になくても困らない気がするのだが。
たしかに無線LANがあればいろいろと接続しなくてすんで機器を開発する側としても利用者としても便利だろうけど。
でも、ないならないで有線でいいんじゃないかという現状でしょう。
勝手にデバイス側が新しくしようとしていって有線できません、と言っているだけで。
今回Kindle PWを買ってみて、やはりそこらへんは疑問に思ってしまうのだった。
しかし便利になるならなるで、ついていけば良いんだろう。
■電子書籍と紙書籍
以前から不調だった有線のマウスが数日前に壊れてしまった。
それで、アマゾンで見たところ有線のマウスが数百円で、
無線のマウスでもそれより¥500高いくらいだったので、無線のものを注文してみた。
無線でもUSB自体は挿すのだけどコードが存在しない。
コードがないだけでも、じゃまにならなかったり、
猫がパソコンのそばで寝転がったときにもUSBとパソコンの接続部分に負担をかけにくくなるだろう。
マウスに限らずやはり無線であることはリスクがあるにしても、便利という側面も強い。
Kindle PWにしても、いろいろなデバイスの無線化にしても、実体をなくすということでは同じだ。
本がデータになり、コードがなくなり赤外線とか電波になる。
ぼくにとってコードとか線っていうものはなくても多少の不安はあるが、そんなに問題はない。
だけど、一応本好きではあるので本が実体としてなくなるのはやはり寂しい。
本はやはり手に取りたいし部屋に置いておきたい。
でもすべての本がそういうわけではなくて、読んだなかでもどうでもいい本もたくさんある。
そして、読み終わった本も読んでいない本もどんどんと部屋に積まれて圧迫されていく。
紙書籍はそういうスペースの問題がある。
そして電子書籍の「Kinde本」は定価からだいぶ安くなっていることがある。
届いた10日の日曜日にはタイムセールで伊藤計劃の『虐殺器官』がだいぶ安くなっていて、
ちょうど読みたくて古本で買おうかと考えていたところなので、早速Kindle本を買ってみた。
- 作者: 伊藤計劃
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: Kindle版
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ちなみにアマゾンで買ったKindle本も無線でなきゃ転送できないものかと思っていたが、
購入してみると、しっかりとパソコンにダウンロードしてからUSB経由で転送できるようになっていた。
ここらへんの案内がなさすぎるのはどうかと思うが、有線のみでも今も読めているのでよかった。
そもそも紙書籍は再販制度(だっけかな)で定価でしか販売できなくなっている。
電子書籍はそういう旧来のしがらみがなく販売できるようになっているのだろう。
消費者にとっても利点であるが、書店などのことを考えると喜んでばかりはいられないのだけど。
古本屋に売ることができるのも紙書籍の利点だろう。
しかしいかんせん本は重い……。
大量の本をブックオフに持っていってもよくて数千円。
苦労に対して報奨が少なく感じることもある。
それに、電子書籍の割引分と売った分を考えるとどっこいどっこいくらいかもしれないし。
ここらへんは大事ではない本は電子でいいか、となるところか。
こうして電子書籍の利用者が増えると書店や古書店、ブックオフなどはどうなっていくのだろうか。
今までもこれからもだろうけど、お世話になってきたし好きな場所なので気になるところではある。
電子で本を買っておいて勝手な話なんだけど。
まあ、Kindle Paperwhiteで電子書籍を楽しみつつ
大事な本などは紙書籍で手にとって、
これからも昔ながらの本にも新しい「形」の本にも親しんでいきたいとおもう。
■クーポンについての追記(13.11.17)
Kindle PWを自分のAmazon.co.jpのアカウントに登録したので
クーポンが自動で登録されるはずだったのだが、登録後も数日間音沙汰なしだった。
サポートセンターに問い合わせのメールを送って、返信が届いた。
送ったのは11月16日土曜日の15時頃で返信は約7時間後の22時過ぎに届いた。
メールによると、
「クーポンの登録が遅れております」とのこと。
これはぼくだけがそうなのか、全体的になのかはわからないけど。
また、
「お客様のアカウントに、1,980円分のクーポンを登録させていただきました」とも。
ただ、登録してもらったらしいが、クーポンの確認方法がわからない!
調べたところ、何かをカートに入れ注文確認の画面までいかなければ確認できないようだ。
Kindleストアでは便利だけど金銭感覚を狂わせるような意図を感じさせる、
「1-Click で今すぐ買う」というボタンのせいで、
それを押した瞬間購入が決定されるので、おそらく購入後しか確認できない。
だから、紙書籍を試しにカートに入れて注文確認の画面まで進む。
すると、たしかに1980円分のクーポンの登録を確認できた。
でも、そのまま進むとKindle本用のクーポンのはずが紙書籍で使える雰囲気。
最後まで注文完了はしていないので確実ではないが、
問い合わせて登録してもらったのは何でも使えるクーポンなのかもしれない。
Kindle PWを楽しむためにいろいろKindle本を買いたかったので、
どちらでもいいのだけど、これでいいのかな。
ふつうはKindle本のみで使えるものが登録されているはず。
まぁ、クーポンに関してはなんとかなったからよかった。
しかし、今回改めてアマゾンに深く関わってみて、
アマゾンの商売としての怪しさとか意図的でないのかもしれないけれど、
準備不足や不備が多いな、と思わずにはいられない。
今回の、「Kindle Paperwhite ニューモデル発売記念、1,980円分の電子書籍用クーポンプレゼント」
の客を誤解させるような言葉の使い方や、
先ほども触れた「1-Click で今すぐ買う」の便利さと不便利さ。
いまのところ、Kindleストアでは「1-Click」でしか購入できない。
しかも、クレジットカードやギフトの残高はKindle PWで見るKindleストアでは確認できない。
ウェブも一応見ることができるので、そこからアマゾンにログインすれば可能だろうけど。
この決済方法はあたかも、金が電子の海から湧いてくるようなものかと思わせるがそんなわけがなく、
その「1-Click」をクリックすれば自分の財布から金が減っていく。
本なんて、特に電子書籍は数百円の世界だからまだかわいいものだけど、
これが万単位になってくると笑えない。
せめて、「1-Click」以外の支払い方法を選ばせて欲しいものだ。
楽しむためでなく、電子書籍の未来をいろいろと考えさせられる経験になった。
いやまだ続いているんだろうけど。