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(タイトルは『月刊アフタヌーン』(四月号)の表紙より)
「トヨダ」というのは漫画家の豊田徹也のことです。そうです、彼が帰って来たんです。
どこかへ行っていたのか。というか別にどこへも行っていないだろうけれども、この人は、一つ作品を描き終えるごとに漫画家として読者の前に帰ってくるかどうかいつも不安なので、この帰還は嬉しい限りです。
単行本では『アンダーカレント』(2004-2005年、『月刊アフタヌーン』で連載)、『珈琲時間』(2008-2009年、同誌で連載)の二冊が発売されている豊田徹也。
『月刊アフタヌーン』の四月号に「超読み切り!!」の「ミスター・ボージャングル」が掲載されています。一年以上ぶりの作品の発表だから、絵を見ただけでドキドキする。まだ最初しか読んでいません。
まったく作者や作品に関する話題を耳にしないものだから、ほとんど忘れていた漫画家だった。作品自体は忘れられないけれども。次の作品が現れるのを信じてはいるが、ずいぶん待たされることになるのは決まっているようなものなので、忘れてしまっていたほうがよいのだけれども。しかし、タンスの裏の1000円札効果で新連載などを見たときの興奮は半端じゃない。
今回も、たまたま一年以上ぶりに『アフタヌーン』を書店で手に取ったんだ。きっかけは、同じ日に『珈琲時間』をちょっと読み返したりしていたからだが。『珈琲時間』の連載が終わってから、この雑誌は全く買っていなかったから、本当に運が良かった。
豊田さんの作品は、下手したら長編でも単行本で出されるかどうか不安になる。ましてや短編なんて、一生単行本に収められないかもしれない。事実、私が見逃した短編がいつくかあって、未だに読めていない。
でも、今回、たまたま雑誌を手に取って読み切りを見つけられた。
豊田さんにはこの勢いで、また単行本一冊か数冊くらいの長編を描いて欲しいものだ。
気になる方や、豊田徹也を知っていてまだ「ミスター・ボージャングル」を読んでいない方は、書店で『月刊アフタヌーン』を買ったり立ち読みしたりしてみてください。
ちなみに、探偵の山崎さんがまた登場します(主人公?)。
- 作者: 豊田徹也
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