引用だらけの稚拙なレポートを3/4ほど仕上げ、満足してしまってはいけないだろうが風呂上がりにホットブラックをすすっていると一仕事終えてしまったような錯覚に陥ったりするのだから。
豊田徹也の画はときどき無性に恋しくなる。本棚の奥から単行本を引っ張り出し、ペラペラとページを捲るのだが具体的にどの場面を見たいとかどの話を読みたいとか、そういう願望はなかったりする。だから、大抵ほとんど文字を読まずに人の表情や映画の一カットのようなコマを、ペラペラと捲りながら眺めていくのだ。それで、早々に本棚へまた戻す。それで一応満足する。
ホットブラックをすすりながら、Cocteau Twinsやeluviumが空気の流れにともなって漂っているんだ。部屋の外では「みゃー」と媚を売るネコがかりぽりとキャットフーズを食べている。その環境と在ると、やはりなんだか心が満たされて何もしていないのに何かをし遂げたような感覚に陥るのだ。
Eluvium - Show Us Our Homes
- 作者: 豊田徹也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/12/22
- メディア: コミック
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