sibafutukuri

ゲームの攻略情報・感想、音響系音楽、文学、アニメ、映画などについて書こうかなとおもっています。

映画

スコット・クーパー監督『ブラック・スキャンダル』を観た

『ブラック・スキャンダル』を観た。 『ファーナス/訣別の朝』のスコット・クーパーが監督。ボストンの犯罪王役のジョニー・デップが主演でその弟の政治家役がベネディクト・カンバーバッチ。 始めの30分くらいは睡魔と格闘の末、余裕で負けていたわけで、…

散歩からの『スぺクター』

土曜日に三鷹駅に用事があったついでに、玉川上水を遡って小金井公園内にある江戸東京たてもの園に行こうとおもい歩いてみたところ、1時間くらいかかってけっこう疲れた。 小学生くらいの頃、学校から歩いた記憶があってそんなに距離があった気がしていなか…

『ファーナス/訣別の朝』 - 虚しさとハードボイルドの世界

『ファーナス/訣別の朝』を見た。監督はスコット・クーパーという人でさほど有名ではないけど、クリスチャン・ベールとケイシー・アフレック、ウィレム・デフォー出演、リドリー・スコットとレオナルド・ディカプリオが制作に関わっているということもあり…

だれも知らない建築のはなし、村野藤吾の建築、鈴木理策写真展

渋谷のイメージフォーラムで「だれも知らない建築のはなし」を見て、 目黒区美術館での展示「村野藤吾の建築−模型が語る豊饒な世界」を見て、 初台で「鈴木理策写真展 意識の流れ」を見てきた。 さすがに三軒は疲れる。 ・「だれも知らない建築のはなし」 磯…

トランス

trance[名]1 夢うつつ;ぼう然自失;忘我(の境),恍惚(こうこつ)2 人事不省,失神,催眠状態3 [U][C]トランス(状態),入神(状態):霊媒が神・死者の霊からの交信を媒介する際に陥る一時的な自失状態. (「英語辞書 - goo辞書」http://dictionary.goo.ne…

『ゴーン・ベイビー・ゴーン』の感想

Gone Baby Gone (trailer) 『ゴーン・ベイビー・ゴーン』を観た。ベン・アフレックが監督。ベン・アフレックは出演していないが、観ていて彼の存在を自然と感じさせる。なぜなら弟のケイシー・アフレックが主演で出ているからだけど。エンドロールが流れるま…

2013年9月の読書

2013年9月の読書メーター読んだ本の数:14冊読んだページ数:3466ページ ■フィクション 刺青 (河出文庫―文芸コレクション)の感想 96年頃に書かれた中編。近親相姦、姉が亡くなったことでおかしくなり妹と姉を混同しがちな母親、家庭崩壊寸前。ここまでありが…

2013年6月の読書

今回、「フィクション」と「ノンフィクション」という区切りを付けてみた。以前からそういう並べ方をしたいたけれど、明記はしていなかった。忘れていなければ次回からこれでやっていこうとおもう。 『ジョジョの奇妙な冒険』の作者の荒木飛呂彦さんによる…

『エヴァQ』を観てきた

※ネタばれなし。たぶん。 公開してから一ヶ月くらい経ってしまったけど、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観てきた。ツイッターに感想をつぶやいたので、ここにまとめておく。プラスだらだらと感想を書けるだけ。 『エヴァQ』を観に行って、気づいたらなぜ…

川上未映子『へヴン』 ―ヒーロー引退の物語―

川上未映子さんの小説『へヴン』を読んだので、その感想を残しておく。ネタばれありです。 ヘヴン (講談社文庫)作者: 川上未映子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/05/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (30件) を見る ■あ…

山田洋次監督作品『家族』、『故郷』の感想

『男はつらいよ』(「寅さん」)シリーズなどの山田洋二監督の『家族』(1970)と『故郷(ふるさと)』(1972)を観ました。この二つは「民子三部作」と呼ばれる内の一作目と二作目で、三作目は『遙かなる山の呼び声』(1980)です。これはまだ観られていませんが。 …

ギレルモ・デル・トロ脚本・制作、『ダーク・フェアリー』の感想

※怖い映画なので苦手な方は予告編は観ない方がいいです。あまりネタばれしないように気を付けて書いたつもりです。 ■あらすじ ロードアイランド州プロヴィデンスの郊外。建築家のアレックスは、助手でもある若き恋人キムと共に、歴史あるビクトリア調の古い…

『永遠の僕たち』(Restless)の感想(追記、2012.01.02)

永遠の僕たち コレクターズ・エディション [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2012/04/25メディア: DVD購入: 6人 クリック: 21回この商品を含むブログ (13件) を見る ※以下の文章はネタばれを含みます。 映画『永遠の僕…

『スポンジ・ボブ』と『インセプション』

最近、カートゥーンネットワークで『スポンジ・ボブ』を放送しているのでよく観る。観始めたころは特に好きではなくて興味本位みたいなものがあった。他に面白い番組をやっていないせいが大きい。 『スポンジ・ボブ』はとってもクセの強いアニメだけど、な…

bumblebee

SoundCloundhttp://soundcloud.com/sibafu DVDを借りて、ひさびさにちゃんと『ターミネーター2』を観た。吹き替えでみたかったけど、「特別編」というのを借りたら吹き替えが入っていなかったので字幕で観た。こういうアクション映画は吹き替えの方が好きだ…

『ジキル博士とハイド氏』を初読

R.L.スティーヴンスンの有名な『ジキル博士とハイド氏』(ジキルとハイド)を読んだ。卒論のためでもなく、勉強のためでもないただ気まぐれに図書館で借りてしまったがために、積み本の消化のために勢いで読み終えた。といってもこれは中編小説で、本編が120…

『ダークナイト』はご都合主義な映画におもえる

クリストファー・ノーラン監督による『バットマン』シリーズの最新作である『ダークナイト』。この映画を私が観たのは去年、2010年の9月だ。最近なんだかやっぱりこの映画が高評価なのが気にかかってしまって、よく煩悶している。 映画を観たときには、この…

奇術師と雪ウサギ(アニメ映画 『イリュージョニスト』)

※ネタばれをしないよう注意して書いたつもりです。 Trailer: The Illusionist 『イリュージョニスト』というアニメ映画を観ました。新作なので映画館で。映画館で映画を観たのは、去年の『インセプション』ぶり。 『イリュージョニスト』は、「ジャック・タ…

ベンジャミン・バトンの愛

※映画のネタばれが若干含まれているかも。 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』という映画の主人公のベンジャミン・バトンは、普通の人間ではないんだよね。異常な体質の持ち主という設定なんだ。 普通の人間は赤ん坊から老人へと人生を歩んでいくのに、ベ…

Jon Hopkins - Monsters Theme

Jon Hopkins - Monsters Theme ドミノレコードのサイトでJon Hopkinsのわりと新作のアルバムを試聴していた。 Monsters (Original Motion Picture Soundtrack)(https://digital.dominorecordco.com/search/release.php?RELEASE_ID=2069) 気になる曲がひとつ…

肉食

個人的にお気に入りな映画、『ラビナス』のサウンドトラックを手に入れたのだ!映画でもアニメでもゲームでもなんでもサウンドトラックはめったに買わないのだが。これは好きな曲が多かったし、無名な作品ほど思い入れが強くなってしまう病気のせいで。 映…

『ダークナイト』(The Dark Knight)

『ダークナイト』(2008)。たぶんバットマンシリーズの最新作。世間では割と絶賛されている映画。 私はこれを観るための教養を持っていなかった。バットマンシリーズやアメコミは普段あまり観たり読んだりしないから、そのせいだろう。もはや、映画を観る教…

はやく、刻んでいただきたい

Marcel Duchamp - Anemic Cinema これはマルセル・デュシャンの映像作品、らしきもの。この映像に関して、Wikipediaにも情報がないし、ネットを探ってもあまり情報が見当たらないのでよくわからないが、Youtubeなどには別バージョンがいつくかあるから、デュ…

『ミスト』(The Mist)

『ミスト』。俺はなんでこんな映画を観たのだろう。なんでこんな映画を作ろうと思ったのだろう。物語としても、一つの作品の出来としても、この救いようのなさは逆に素晴らしい。ひさしぶりに、観ている間、胸糞悪くなる映画だった。女教祖にいらつくのもあ…

『非常戦闘区域』からepic45

『非常戦闘区域』という映画を観る 「コソヴォ紛争にNATO軍として派遣されたスペイン軍の話」 スペインの戦争映画 スペインの映画なので、確かにハリウッドらしさがなく 過剰な爆発などがなく、わりと静かな戦争映画 地雷で仲間が吹っ飛ぶシーンが凄惨 地雷…

夢裡のトーテム

今夜、土砂ぶりのわたくしと、土砂崩れるわたくしどもが水溜まるそして、各セルの養分となりそうだ路面を滑る蒸気機関車を、地上1.7mの寝台列車の寝台から眺めるいまにも、草木や瓦礫が車輪に絡まり、滑走を止めそうではあるけれどもその動力となるカロリー…

johannes

もし、列車のひと車両のなかに一人でいるとしたら。ぼくが足をかけた車両は乗車した駅からすでにガラガラだった。街から森のほうへ向く列車。つぎのつぎの駅でその車両には多く見積もっても五人しかいなかった。ぼくが把握しているだけでも三人。けれども、…

『いまを生きる』を読みながら

『いまを生きる』という作品は、二ール・ペリーという高校生の立場から見ることもできるし、その親の立場から見ることもできる。それをどう見るかは、読者の意識に強く左右され、中学生や高校生くらいの学生という社会的立場に属する者であれば、二ールに感…

死の床に横たわりて何をおもうか

As Anne lay daying,Mike promised to love forever.アンが死の床につくと、マイクは永遠に彼女を愛すると約束した。 永遠に、つまり自身が死ぬまで、誰かを、それが生きているにしても死んでいるにしても愛し続けることは想像したくもない程に苦痛である、…

いまを生きろ(Carpe Diem)

映画『いまを生きる』(Dead Poets Society)による衝撃は未だに私のなかで波打っている。原作が小説であり、日本語にも訳され文庫本化されているということで、絶対にいつかブックオフかどこかの古本屋で見つけたら読んでみたいと思っていた。それで、中古…