sibafutukuri

ゲームの攻略情報・感想、音響系音楽、文学、アニメ、映画などについて書こうかなとおもっています。

アニメ

『風立ちぬ』を観た

かつて、日本で戦争があった。 大正から昭和へ、1920年代の日本は、 不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに生きるのに辛い時代だった。 そして、日本は戦争へ突入していった。 当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか? イタリアのカプローニ…

オディロン・ルドンと新宿西東

オディロン・ルドン「蜘蛛」 買い物に行こうと思い電車に乗った。 新宿に向かう途中で、 損保ジャパンのビルの東郷青児美術館で 「オディロン・ルドン展」をやっていることを思い出した。 紀伊國屋書店でもらった展示会の割引付きの ピンクの栞を持っていた…

2013年2月の読書

2013年2月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:3405ページナイス数:48ナイス 文学界 2013年 03月号 [雑誌]の感想 藤沢周の短編「月岡」を読みたくて。『文学界』はあまり読んだことはなく、自分で買ったのは初めてだとおもう。他に、阿部和重…

藤沢周 「誰か、がいる」 - なにも起こらない文学

※以下の文章は、作品のネタばれを含みます。 マダム・グレコ―フリーク・ストーリーズ作者: 藤沢周出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1999/03メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る 『マダム・グレコ―フリーク・ストーリーズ…

『エヴァQ』を観てきた

※ネタばれなし。たぶん。 公開してから一ヶ月くらい経ってしまったけど、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観てきた。ツイッターに感想をつぶやいたので、ここにまとめておく。プラスだらだらと感想を書けるだけ。 『エヴァQ』を観に行って、気づいたらなぜ…

9月の読書

2012年9月の読書メーター読んだ本の数:14冊読んだページ数:3123ページナイス数:60ナイス 箱崎ジャンクション (文春文庫)の感想ちょっと病んでるタクシードライバーたちの話。読んでいると排気ガスやタクシー車内の匂いがしてくる。盛り上がりのピークはた…

8月の読書

先月も机に積まれた本やマンガが溜まっていく一方でした……。さて、8月に読んだ本とその感想です。 8月の読書メーター読んだ本の数:15冊読んだページ数:4003ページナイス数:82ナイス ブエノスアイレス午前零時 (河出文庫―文芸コレクション)表題作と「屋上…

5月の読書

5月の読書メーター読んだ本の数:16冊読んだページ数:4122ページナイス数:34ナイス ぼくは勉強ができない (新潮文庫)ぼくにとって久々の文学らしい文学。話の筋よりも人物の内面を丹念に書き記していく文章がひどく懐かしかった。 短編集のような構成だけ…

4月の読書

4月中に読んだ本とその感想です。 4月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:3664ページナイス数:22ナイス サマー/タイム/トラベラー (1) ハヤカワ文庫 JA (745)SF、タイムトラベルもの。表紙と中のイラストが鶴田謙二さん。高校生たちが主人公…

2月の読書

2月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:3362ページナイス数:5ナイス ゼロ年代の想像力 (ハヤカワ文庫 JA ウ 3-1)マンガ、アニメ、日本のドラマ、邦画などの色々な物語のあらすじと批評を読めて、それがけっこう面白い。宇野常寛さんの批評の…

アニメもマンガもおもしろい ― 『耳をすませば』を読んだ感想

耳をすませば (集英社文庫―コミック版)作者: 柊あおい出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/07/15メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 176回この商品を含むブログ (55件) を見る CM 耳をすませば & 猫の恩返し 1月31日のことで、もう一週間ほど前のことだけ…

『亡念のザムド』について

この前、アニメ『亡念のザムド』全26話を観終わったので、それに関するツイッターでの発言のまとめなどをしておきます。 ※すこしネタバレがあるかも。 「亡念のザムド - Wikipedia」http://p.tl/PupL ■2011年12月27日 『亡念のザムド』の一話冒頭を見たけど…

『スポンジ・ボブ』と『インセプション』

最近、カートゥーンネットワークで『スポンジ・ボブ』を放送しているのでよく観る。観始めたころは特に好きではなくて興味本位みたいなものがあった。他に面白い番組をやっていないせいが大きい。 『スポンジ・ボブ』はとってもクセの強いアニメだけど、な…

『コードギアス』についてのメモ(『テヅカ・イズ・デッド』を読みながら)

伊藤剛さんの『テヅカ・イズ・デッド』を読んでいたらいろいろ書けそうなことがあったので、ツイッターでつぶやこうとしたがメモ帳にまとめていったら、結構長くなってしまった。それなので、メモレベルのものだがここに書き残しておくことにする。 『コー…

メビウス&谷口ジロー 『イカル』

サイズは一般的なノートと同じB5版。 メビウス(ジャン・ジロー)原作、谷口ジロー作画のマンガ『イカル』を読んだ。『週刊モーニング』での連載が1997年頃で、手元の単行本は2000年刊行となっている。一冊で完結するものと読んでいたのだけれど、最後のページ…

『コクリコ坂から』の感想とかスタジオジブリについてとか

※たぶんネタばれを含みます。これを読む方はそのつもり読んでほしい。長文です。 『コクリコ坂から』予告編 本作は、2006年に『ゲド戦記』の監督を担当した宮崎吾朗が二度目の監督を担当しています。宮崎駿の実子。前作がよくない出来だったので、あまり期待…

『ダークナイト』はご都合主義な映画におもえる

クリストファー・ノーラン監督による『バットマン』シリーズの最新作である『ダークナイト』。この映画を私が観たのは去年、2010年の9月だ。最近なんだかやっぱりこの映画が高評価なのが気にかかってしまって、よく煩悶している。 映画を観たときには、この…

アニメ雑考 -アニメでの親の存在-

■『あらいぐまラスカル』 最近、『あらいぐまラスカル』をテレビで観ることが多い。たまたま食事をする時間に放送していることが多いので。 このアニメはさんざん「名作、名作」と言われ続けているようだけど、今の若者にとっても十分楽しめる作品なんじゃな…

奇術師と雪ウサギ(アニメ映画 『イリュージョニスト』)

※ネタばれをしないよう注意して書いたつもりです。 Trailer: The Illusionist 『イリュージョニスト』というアニメ映画を観ました。新作なので映画館で。映画館で映画を観たのは、去年の『インセプション』ぶり。 『イリュージョニスト』は、「ジャック・タ…

皮桃スメル壁

「川面(も)を滑る風」をキーワードに訪問してくれている人が意外にも多くてびっくり。知名度は低そうなのに。でも、逆にブログにあまり書く人が多くないから珍しくヒットするのかもしれない。2ちゃんで専用スレがたっていたみたいだが、こっちは始めの10レ…

『川面を滑る風』(アニメ)

病む月 (集英社文庫)作者: 唯川恵出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (20件) を見る 夜中、起きる。腹が減ったと気づく。昨日は晩飯を食べたのが普段に比べ早かったからか。カップラーメン…

MS IGLOO

『機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』を観終わった!全三話。「一年戦争秘録」は『機動戦士ガンダム MS IGLOO』シリーズの一作目だ。ちらちらとテレビではいくつかバラバラに観たことはあったけれども、まとめてちゃんと観たのは初めてだ。 男くさ…

欲しいものリスト(2010秋)

『構造意味論(構造的意味論)』A.J.グレマス『物語の構造分析』ロラン・バルト『S/Z』ロラン・バルト『ライ麦畑でつかまえて』J.D.サリンジャー『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の、ビデオで持っていない巻のビデオでもDVDでもどっちでもいい 最…

「聞いてへんわ」

電車で座席の端っこに座って本を読んでいると、停車した駅から乗ってきた乗客二人が隣に座る。30歳前後の女性二人だ。近いほうはおしゃべりな感じで、しかもコテコテの関西弁だった!初めはちょっとうろたえていたが、聞いているうちに『アベノ橋魔法☆商店…

「わたしは働くのが好きでな」(ジェハンおじいさん)

昼飯を食っていたら、キッズステーションで『フランダースの犬』(1975年)をやっていたから、二話連続で観てしまう。一話目の題名はわからないが、二話目は「おじいさんの口笛」だったと記憶している。 牛乳運びを終えて絵を描く習慣のあるネロだが、その時…

「リア充ニート」?

「働かないという選択肢があってもいい」 "リア充ニート"phaが考える社会とのかかわり方http://www.cyzo.com/2010/08/post_5304.html mixiの「このニュースに関する日記」を30件ほど読んでみたが、予想に反してこのphaさんの考え方に肯定的な記事が多い。基…

「天使の声」

倍音*1というものがあって、その仕組みを私は説明できるほどに理解していないから解説は省くとして、それはWikipediaによると「古来合唱などにおいて、本来聞こえるはずのない高い声がしばしば聞かれる現象が知られており、『天使の声』などと呼ばれて神秘…

コールドケース VS 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

家に着き、飯を食べ始めるころにテレビをつけてケーブルテレビに入力切り替えをするとそれはAXNチャンネルで、まっさきに目に入るのが腰よりも少し上まで伸びた透き通りそうに金色の髪の毛であり、細身の白人女性であった。その番組は海外ドラマの『コール…

『借りぐらしのアリエッティ』を観ました

『借りぐらしのアリエッティ』を観た。たぶんネタばれも含まれるだろうから、まだ観ていない人は読まない方がいいだろうし、個人的には読まないで欲しい、でもせっかくだから読んでほしい。本作には原作があるが読んだことが無く、それとネットでの情報など…

昼下がりとも夕暮れとも

電車を降りる。ホームから階段を上る。そこですぐ右へ向くと改札を出られる。いつもはそちらからは出ないが、今日は寄る店があったのでいつもと逆から出る。その店へ寄るときでも、帰りが遅いとそこの道は暗くてあまり通りたくないから滅多に来ることは無い…