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映画『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』の感想 - デイヴィスってアスペルガー症候群だよね?

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『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』を見てきた

 傘を持ってないのに映画館を出たら雨が降る新宿だけど『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』 を見てきた。不思議で複雑な映画だけどめちゃくちゃ笑えるし凄く切ないし良い映画だった。ジェイク・ギレンホール主演

 いざ見ようと思って映画館を調べていたけど、思っていたより小規模の公開みたいだ。初めて新宿シネマカリテに行って映画を見た。

 人によって好き嫌いが別れそうだけど自分は好きだったなー。分かりにくかったり異常な面もあるけど、女の子が好きそうな恋愛映画らしさもあったり。

 人に勧めにくいけど、もっといろんな人に見てほしい映画。

目次

キャスト・スタッフ

【監督】

ジャン=マルク・バレ

【出演】

ジェイク・ギレンホール(デイヴィス・ミッチェル)
ナオミ・ワッツ(カレン・モレノ
クリス・クーパー(フィル・イーストマン)
ジュダ・ルイス(クリス・モレノ

あらすじ

ウォール街のエリート銀行員として出世コースに乗り、富も地位も手にしたデイヴィスは、高層タワーの上層階で空虚な数字と向き合う日々を送っていた。そんなある日、突然の事故で美しい妻が他界。しかし、一滴の涙も流すことができず、悲しみにすら無感覚に自分に気付いたデイヴィスは、本当に妻のことを愛していたのかもわからなくなってしまう。義父のある言葉をきっかけに、身の回りのあらゆるものを破壊し、自分の心の在り処を探し始めたデイヴィスは、その過程で妻が残していたメモを見つけるが……。

「映画.com」http://eiga.com/movie/83954/

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ナイトクローラー』の怪演とはまたちがった異常なジェイク・ギレンホールを見られる

 共演のナオミ・ワッツクリス・クーパー、子役のジュダ・ルイスみんないいんだけど、やっぱジェイク・ギレンホールは素晴らしい。『ナイトクローラー』では見事な怪演だったけど、今回もまたサイコパスとは違った社会とズレた役どころで似合ってる。

 どっちの役も異常で、異常者と言ってもいい。でもどっちも楽しそうなんだよね。言動がヤバいけど、楽しそう。二人のキャラクターで方向性はちがうけど、その快楽に共感してしまうから、どっちの映画も好き。

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『ラ・ラ・ランド』の裏番組的なミュージカル映画でもあるかも

 ギレンホールがヘッドフォン付けてサングラスも掛けてノリノリで街中を踊り回るシーンは「ひとりミュージカル」と言えるもので、つまりミュージカルでもなんでもなくただの奇人なんだけど、『ラ・ラ・ランド』を見た直後なので尚更シニカルで痛快。

 日本での公開は『雨の日』も『ラ・ラ・ランド』同時期の2017年2月。自分は先に『ラ・ラ・ランド』を見たから、公開規模の小ささもあって『雨の日』がその裏番組みたいに思える。

 街中を踊り回るギレンホールだけど、周りは白い目で見るし避けていんくだよ。当たり前だけど、一緒に踊ったりはしない。楽しそうだけど明らかに頭がおかしい人だよね。電車とかでたまにそういう人に遭遇するけど一緒に踊ったり歌ったりしないからね。

 そのギレンホールの「ひとりミュージカル」シーンはミュージカルを皮肉っているように思えるけど、実際はどちらも本質は変わらないと思う。『雨の日は』も十分主人公の感情を大げさに表現しているから。嘘っぽさの大小の違いで本質は同じかと思える。

 喜びにも悲しみにも、ミュージカルみたいにみんなが付き合ってくれないのが普通だ、ということ。なんだけど、社会からハミ出しまくりの主人公のデイヴィスにも一緒に踊って狂って壊してくれるクリスがいたっていうのは、結局お互いにとってよかったんだとおもう。

 お互いに共鳴しあって、今までの殻を破って本当の自分になった、と感じた。


『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』“ジェイク・ギレンホールが踊りまくる”特別映像

子役のジュダ・ルイス(Judah Lewis)が素晴らしかった

 ナオミワッツの息子役を演じたジュダ・ルイスは滅多にお目にかかれない輝いてる子役だったな。設定は15歳だったけど実際もそのくらいの歳みたい。男だけどイケメンというより、美人で色っぽいとんがった少年。 

 初めて登場したとき女の子かとおもった。喋ったら男の子だったけど。服装が非日常的な浮いた感じのロッカーっぽいなーとおもったら、まさかのゲイだった。でもカッコいい、というか美人。 

 邦題「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」の意味が分からない

 原題は「Demolition」。取り壊し。破壊。
 邦題もわるくないけど映画の中での意味がいまいちわからなかった。終盤は意外と自分の理解力が追い付かず謎が残ってしまった。

 よく意味はわからなかったけど、デイヴィスがメモを見つけて感情的になるシーンは心に沁みた……。

 今まで嘘の自分に埋もれていた自分は「雨の日」で、殻を破って自分らしさを取り戻した今は「晴れた日」とか、そんな感じなのかな。と、予告を見直していて思った。

 なんにせよ、妻の愛しさに気づいたけど時すでに遅しな展開で切ない。

 ラストのメリーゴーランドも「え?」って感じでいまいち腑に落ちなかったけど、そういう自分の中で謎が残った部分が多かったのでまた見たい。

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 丸みのあるレンズのサングラスが似合ってる。これつけて街中をあるいているシーンが、周囲の人から存在が浮いていてよかった。

デイヴィスってアスペルガー症候群だよね?

  他のネットでの感想ではあまり触れている人を見かけないんだけど、自分は映画を見ていて「デイヴィスってアスペルガー症候群だよね?」ってなんとなくだけど思っていた。

 アスペルガー症候群自閉症スペクトラム障害に含まれる発達障害の一つ、らしい)について全然詳しくないので、ネットで聞きかじった知識しかないのでなんとも言えないんだけど。

 『ナイトクローラー』のキャラがそういった人間性だったから、今回もその影響でそう思うってだけかもしれない。

 ちなみに、孫引きになってしまうけど、下のサイトではこう解説されている。

米国精神医学会によるDSM-4(『精神疾患の分類と診断の手引き』)によれば、アスペルガー症候群と診断されるには

1.人とのかかわり方に問題がある
2.限られた興味や行動、同じ行為を繰り返す
3.それらの特徴によって日常生活に支障をきたしている
4.言語や認知の発達に深刻な遅れはない
5.他の広汎性発達障害精神疾患の基準に当てはまらない

という条件に当てはまる症状がある必要があります。

アスペルガー症状」http://xn--cckua2b8hndxe9127coef.com/

  上の条件で言うと、「1.人とのかかわり方に問題がある」が完全にそうで、あと2から4までは当てはまっているとおもう。5はよくわからない。

 ただ疑問なのは、アスペルガー症候群が通常、いつから発症するのか?ということ。サラッとググってみると赤ちゃんのころからそういう兆候があることもあるみたいだけど、どういうケースが多いのかよくわからない。

 デイヴィスの話に戻ると、作中の年齢が30代として、そのころまで仕事上では問題なさそうってこと。ただ、以前から奥さんには無関心だったりして、他人への興味は薄いような描写だったけど。性欲はあるみたい。

 仮に設定としてアスペルガー症候群のキャラクターだとしても、家具を破壊しまくったり街中を踊りまわったりっていうのは大げさにしすぎて現実的とは言えない。『ラ・ラ・ランド』で言う、ミュージカルシーンやミアの妄想シーンみたいに、幻想かイメージ映像でしかないともいえるけど。とはいえ、ジェイクが楽しそうなので自分はすごく好きなんだけど。

デイヴィスの言動を笑って鑑賞していいのか?

 仮にデイヴィスがアスペルガー症候群だとすると、そういった障害を持った人の言動を映画館で笑った見てしまっていいのか?という問題点が出てきてしまう。

 自分は面白いから我慢できずに笑っていたけど、笑い声がちらほらとしか聞こえてこなくて、基本的にはみんな静かだった。あれを冷静に見るとつまらなさしかないとおもうんだけど。

 ただ、制作側は笑わせよう、楽しませようとしてデイヴィスの言動を撮っているようにおもえる。そして、どう見るかは観客の問題になってしまうんだけど。

 仮にに設定上そうだとしても、障害者を笑っていいのか、という問題があるから劇中では障害についての明言は敢えてしなかったのかもしれない。

 倫理的な問題はとりあえず置いておいて、特にクリスと出会ってからのデイヴィスの生活は物凄く楽しそうで、こちらまで楽しくなってくる映画だった。


『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』予告編

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