- 作者: 山田孝之
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2016/03/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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山田孝之さん( @yamadatakayuki_ )の『実録山田』買ってしまった。とりあえず、序文はかなり面白い。握り飯かおにぎりか…。アマゾンでは酷評もあるのが気になってはいたけど。
山田孝之さんが出てるから見始めた『白夜光』は5話目まで見たけど、綾瀬はるかさんが『ゴーン・ガール』と同等かそれ以上のサイコパス女でドン引きです。
『凶悪』での自身の演技や撮影現場の状況について書いてるところが、すごく面白い。これはまた映画を見たくなる。メイキングもあれば見てみたい。
映画『凶悪』予告編
「過去に出演した『凶悪』という映画の宣伝で、僕はとにかく自分の芝居がダメだったと言った。こんなもので人から金を取りたくない、現段階でこんなレベルなら芝居を辞めてしまおうか、死んでしまいたいくらい恥ずかしいと。これは当時実際に思って発言したことだ。」(pp.61-62)
この発言は完成後の映像を見ての自身の演技への感想。でも、制作中、演技中の実感は正反対だったようで、それがまた面白い。
「これは何故かというと、3週間という少ない日数でとても過酷な精神状態にもかかわらず、チーム一丸となって出来る限り、最高の仕事が出来たと実感していたからだ。現場での芝居はとても楽しく、当時の僕の実力の限りなく100点に近い芝居が出来たと思っていた。」(p.62)
ということで、まずあの『凶悪』が3週間の短さの期間で撮影されているのに驚く。上の文章の後の記述によると、どうやら監督がシーンの前後を入れ替えた部分があって、それによって芝居の実感と完成後の映像との感想がズレたようだ。
この部分は特に面白いので気になるひとには読んでほしい。『実録山田』はこうやって割とシリアスに自身について語っている部分もあれば、おちゃらけて半分フィクションみたいな小説に近い文章もあったりする。
まとまりはないけど、ツイッターで文才を発揮している山田孝之さんらしい文章で、今までドラマや映画での俳優としての山田孝之しか知らない自分たちにとって、まだ誰も知らない山田孝之が読めるように思える。
さっき、ドラマの『白夜行』(全11回、東野圭吾さん原作)を見終わった。始めの数話は演出も軽めだし、綾瀬はるかさんのシリアスな演技を見ているとモノマネの福田彩乃さんを思い出してしまって気分が台無しになったりと、ちょっと馴染めなかったのだけど、次第に向こうもこっちも慣れていったようで全話見終わった今となってはかなりいいドラマだった。
2006年のドラマなので、山田孝之さんがすごく若いしなにより高校生時代役のときは髭がまったくなくてすごく違和感。このドラマでの演技に関しては割と普通かな、という感じ。『白夜行』は映画版もあるようでそっちも気になる。
山田孝之さんの演技の魅力は、単独の作品のなかの演技ではなく、複数作品の演技も見た時に感じる。数年前、『凶悪』と映画版の『闇金ウシジマくん』を同時期に見て、その演じているキャラクターの差に驚愕した。
『実録山田』でも、脚本を読んでもあまり面白くならなそうだなと思っても、その役が今まで演じたことがなければオファーを受けるということがあると語っている。そういう挑戦があってこそ、カメレオン俳優として名を上げているんだろう。
フェイクドキュメンタリーの『山田孝之の東京都北区赤羽』も見たけど、かなり面白かった。どこまで本気かわからないような、「山田孝之ならやりそう&考えそう」な展開が良い。
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「山田孝之症候群」。