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藤沢周 『サラバンド・サラバンダ』

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サラバンド・サラバンダ

サラバンド・サラバンダ

 

 

  藤沢周さんの新刊『サラバンド・サラバンダ』を買ってきた。

 

 

  装画はタダジュンさん。

 

  短編それぞれの初出を手で入力していくと下記の通り。並びは目次と同じ。

 

■初出

明滅「新潮」2012年1月号

草屈「新潮」2009年12月号

分身「新潮」2010年11月号

案山子「新潮」2011年6月号

燼(もえぐい)「新潮」2010年5月号

錵(にえ)「新潮」2012年8月号

未遂「新潮」2014年10月号

あなめ「新潮」2013年4月号

禊「新潮」2015年8月号

ある小景、黄昏のパース「新潮」2016年3月号

 

 

  ぜんぶ『新潮』の掲載で、しかも一番古いのが2009年とはかなり意外。じぶんが藤沢さんを読み始めたのは2011年頃かとおもうけど、ほとんど読んでないものばかり。

 

  各文芸誌をなるべく毎月チェックして藤沢さんの文章はなるべく読みたいと思っているけど、こうして単行本にしてくれるととてもありがたい。

 

  この単行本には2ページの「あとがき」もある。タイトルの「サラバンド」についてもちょっと触れている。

 

サラバンド」はご存知のとおり、非常に緩やかな三拍子の舞踊とその曲のことであるが、バッハにしろ、ドビュッシーにしろ、どこか甘美な憂悶めいたものを覚えるものが多い。(藤沢周

 

  「サラバンド」という用語を全く知らなかったけど、藤沢さんと音楽や舞踊というキーワードが合わさって思い出すのは、芥川賞受賞作の「ブエノスアイレス午前零時」。老婆と青年のタンゴが美しかった記憶。

 

  『サラバンド・サラバンダ』。未知のものも多く収まっているから楽しみではありながら、読み終えるのがひどく惜しい気持ちにもなる。

 

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  ほかにもいろいろ書いていますが、リンク貼るの意外と面倒だと気づいたので最近のだけ。気になるひとは「日記の検索」っぽい部分で「藤沢周」と入力して「一覧」で検索してみてください。