sibafutukuri

音響系音楽、文学、アニメ、映画あるいはゲームの感想、攻略などについて書こうかなとおもっています。

2015年8月の読書

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2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2080ページ
ナイス数:68ナイス





■ノンフィクション


吉阪隆正の迷宮吉阪隆正の迷宮感想
  2004年「吉阪隆正展」の展示会・夜話・シンポジウムの記録。吉阪さんの教え子や関係者たちの対談などによる思い出話と設計した建築物の写真が多めに載っている。昨日見たドキュメンタリー映画『だれも知らない建築のはなし』のインタビューで誰かが言っていたことを思い出した。「建築家は建築を通して思想を表現する」、というようなこと。商業施設の建築は実用性に重きが置かれるが、吉阪さんの建築というのは建築家の思想の表現であり、思想のカタマリとさえ見えてくる。吉阪自邸はその最たる例。不連続統一体やかんそうなめくじの思想。
読了日:8月30日 著者:





S,M,L,XL+: 現代都市をめぐるエッセイ (ちくま学芸文庫)S,M,L,XL+: 現代都市をめぐるエッセイ (ちくま学芸文庫)感想
  著者が建築家ということくらいしか知らなかったが、面白いらしいので読み始める。意外にも建築自体のことはあまり書いていなくて、都市論や文化論、文明批判みたいなことを皮肉と独特の比喩にまみれた文体で書いている。街や土地などについて多く書いているのは建築家の吉阪隆正も同じで、思わぬところで思考の繋がりが見えた気がした。著者と知識の共有率が低かったせいで理解は不十分だが、それでも比喩しか書かれていないようなこの本は十分面白かった。次は『錯乱のニューヨーク』を読みたい。
読了日:8月23日 著者:レムコールハース





デザインのデザインデザインのデザイン感想
  無印良品松屋銀座、愛知万博などのデザインに携わったデザイナーによるデザイン論。現代アートに近いデザインされたものの、デザイナーによる深読みに近い解釈の開示という面もこの本にはあるが、デザインが経済に与える影響への言及や愛知万博でのエコロジーを意識させるデザインなどのように、実利性の面も大きい。人にもよるだろうが、デザイナーってこんなに考えているものなんだという意外性。なぜ意外かというと、客は無意識でデザインに動かされていることもあるが、意思が伝わりもせず行動の変化も与えられていない場合もあるからだろう。
読了日:8月8日 著者:原研哉





面倒だから、しよう面倒だから、しよう感想
  思い浮かぶのは成熟ということば。すべては真似できないだろうけど、ひとつひとつ真似していけたらいいとおもう。ふつうの人間が精一杯成熟してるらしく振舞おうとしても、考えるのは「面倒だけど、しよう」だとおもう。でも、このひとの場合は「面倒だから、しよう」。
読了日:8月16日 著者:渡辺和子





明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法 (講談社現代新書)明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法 (講談社現代新書)感想
  今後のマーケティングとかプランニングの方法などのはなし。SNSの話が中心で、効果的に波及させるにはどう使うか、という点でためになる。広告屋の人は最先端のことをやっていけばいい、と思っていそうだし自分もそれが正解だと思っていたが、データによると日本人の半数以上がSNSを使っていないという事実が書いてあり反省をする。つまり、SNSなどのウェブで宣伝もするけど、従来のテレビやラジオ、新聞などの媒体も無視はできなくて、いろいろな方面へ発信しなければいけない、ということだろうか。
読了日:8月16日 著者:佐藤尚之





明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)感想
  これの前に読んだ2015年刊行の『明日のプランニング』はSNSでの「オーガニックリーチ」(ファン同士の口コミ)の重要性を説いていた。この『明日の広告』は2008年刊行で当然SNSがピーク程は盛り上がっていない時代。そこで、ネットが普及する以前から利用していたパイオニアとしての著者が、世間にネットってのが出てきて広告にも使えるんだぜ、と説いているのがこの本なんだろう。7年程の時間差はネット界隈ではとても大きい。でも、どちらの本でも共通しているのは先端のネットだけでなく他のメディアも活用すべき、ということ。
読了日:8月30日 著者:佐藤尚之





■フィクション


戯作三昧・一塊の土 (新潮文庫)戯作三昧・一塊の土 (新潮文庫)感想
  古典ものはよくわからないだけだが、現代ものはわからないながらも読んでいて気分がいい。物語云々というより、ただ文体によって芥川が生きた時代を感じられるからかもしれない。そういう意味では、仕方ないが古典ものはどうも嘘臭く、だからこそ現代ものの現実味が増すというものだろう。
読了日:8月8日 著者:芥川龍之介





恐るべき子供たち (岩波文庫)恐るべき子供たち (岩波文庫)感想
  序盤の子供時代の雪合戦の場面などは懐かしい気分に浸れて好きだったのだが、彼らが成長してからはどうもなにもかもがどうでもいい。子供のまま成長した子供たちは閉鎖的で破滅に向かうばかりで勝手に死んでろとしかおもえない。
読了日:8月8日 著者:コクトー





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好きなことはやらずにはいられない 吉阪隆正との対話

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S,M,L,XL+: 現代都市をめぐるエッセイ (ちくま学芸文庫)

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