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sibafutukuri

音響系音楽、文学、アニメ、映画などについて書こうかなとおもっています。

The Field - Cupid's Head

音響
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CUPID'S HEAD +1

CUPID'S HEAD +1

The Field - Cupid's Head

Track List


1. They Won't See Me
2. Black Sea
3. Cupid's Head
4. A Guided Tour
5. No. No...
6. 20 Seconds Of Affection
7. Mind Mischief (The Field Remix) - Tame Impala


  リリースは去年の2013年だけど、ようやく手にしたThe Fieldの四枚目のアルバム(日本盤)。日本盤はボーナストラックと小林祥晴さんによるライナーノーツ付き。


  うん、やはりいいThe Field。

  ループ、ミニマルの不毛な素晴らしさ。

  どす黒く明滅する蛍光灯の鮮烈さ。



  黒地のジャケットと「Cupid's Head」というタイトル。解説によると、このアルバム制作前のアレックス・ウィルナーがスランプ気味だったというエピソードなどから、なんとなく「地獄」という言葉のイメージが浮かんでくる。

  天使の生首が頭に浮かぶ。地獄へ堕ちた天使の。しかし、このアルバムは地獄へ行きそして帰ってきた時点でのイメージだ。"Cupid's Head"、"A Guided Tour"、"Mind Mischief"の三曲は比較的わかりやすく明るくもあるのだが、その他は深く暗く響く。そして、タイトルが示し連呼されているようにYesよりもNoだ。ダークだ。

  このダークさはこれまでの三枚のアルバムにはなかったものであり、変化の付け方として成功しているだろう。解説によると、制作前には意外なことにアンビエント、ドローンをよく聞いていたとのこと。スランプがそのせいのように思えるのだが、過程はどうあれ結果的に見事な作品が出来上がっている。



  The Fieldは延々と1と1と1の繰り返しをしているような音楽であり、聴いている時間というのは無駄とも言える。その時間を有意義に使う方法はいくらでもあるだろう。でも、The Fieldを特にヘッドフォンで集中し聴き続けていると、その他の時間の使い方こそ無駄だと思えてくるから、この無駄と無駄と無駄の繰り返しによる魔術の恐ろしさを知ることになる。


  無駄と無駄、1と1との間の細かな差異をThe Fieldは導き出している。耳から得た小数点以下の誤差という情報をつまみだす脳の働きが快楽だ。




Tame Impala - Mind Mischief

  リミックスのオリジナル。

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