日曜雑記 - sibafutukuri

William Basinskiの“El Camino Real”は10秒ほどの同じループを延々と繰り返す。
50分間。
手に持つテクストは着々と進み、マグカップの中のコーヒーは少なくなっていく。
外は台風の影響か荒風に木々が揺れ音をたて、止んだ時には虫の声。

ひさびさに三田誠さんの『レンタルマギカ』を読む。
もう本編はついこの間終わったシリーズだけれど。
シリーズ7冊目で序盤のほうの「鬼の祭りと魔法使い」上巻。
読んでいるのも序盤のほうなので、主人公いつきの修行や、
アストラルの屋敷の大掃除など、平和な場面が多くて良い。
シリアスなシリーズ本編最終巻を読んだあとだからか、
こう日常的で平和なシーンがすごく懐かしくて良くおもえる。

ライトノベル特有のステレオタイプなキャラクターや、
予定調和な展開やキャラの行動なども、
たまに読むとなぜだか落ち着く。
変にひねくれて進まないことを信じられるからか、
安心していられるんだろう。

風が強くてすこし不安な夜。