sibafutukuri

ニュース、音響系音楽、文学、アニメ、映画について、ゲームの感想、攻略などについて書こうかなとおもっています。

6月の読書

スポンサードリンク

6月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3287ページ
ナイス数:22ナイス




ヘヴン (講談社文庫)ヘヴン (講談社文庫)
誰かに共感するのが難しい小説だ。いじめられっ子の主人公にもコジマには全く共感できない。敢えて言うならば、いじめっ子の二ノ宮の方だ。百瀬はよくわからない。百瀬は不安定な人物に思えた。 でも、主人公たちに共感できない、むしろいじめたくなるというのがイジメを題材にしたこの作品の意義なのかもしれない。 『乳と卵』では男性はほぼ出てこなかったけれど、これでは大人が中途半端にしか出てこない。この近くに居ながらイジメという本質に介入しようとしない無責任な大人という存在も、意義を持っているように思える。
読了日:06月17日 著者:川上 未映子


■「川上未映子『へヴン』 ―ヒーロー引退の物語―」
『へヴン』の感想のまとめです。




赤頭巾ちゃん気をつけて (中公文庫)赤頭巾ちゃん気をつけて (中公文庫)
1960年代の学生運動に大学受験生として巻き込まれる主人公の話。 解説でも触れられているように、J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』と似ている。 しかしまぁなんだろう、サリンジャーロリコンだとしたら庄司薫は違うんだろう。だが、ロリコン的小説だからこそ『ライ麦』はホールデンの妹の幼女による浄化作用はとても快楽的だった。 『赤頭巾ちゃん気をつけて』の場合も終盤に幼女が登場するが、なんともインパクトが足りない。読み終わって、少し物足りなさを感じてしまった。 全体的に物語のアウトローっぽさは好きだ。
読了日:06月23日 著者:庄司 薫




ムーン・パレス (新潮文庫)ムーン・パレス (新潮文庫)
物語内物語、キャラクター内キャラクターの頻発。物語にはキャラクターがいてキャラクターには物語がある。だからそれは現実的には当たり前だけど、物語としてそれをやりすぎると一本道では進まず縦横無尽に行ったり来たりする目まぐるしいものになる。 一番好きな部分は主人公フォッグと奇妙な老人エフィングのところだった。 結局のところフォッグはそんなに歳をとらずに本が終わってしまうけど、読み終わってみて人の一生分を生きたような気分になった。
読了日:06月13日 著者:ポール・オースター





天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)
SF、ミステリー、ホラー作家の小林泰三さんの短編集。同じく短編集の『海を見る人』はSF色が強かったと記憶しているけれど、こっちはミステリーも結構混ざっていた。 「盗まれた昨日」という話はクリストファー・ノーラン監督の『メメント』の設定を基に作られていて、ミステリーとちょっとSFというような具合だった。 「灰色の車輪」はアイザック・アシモフの『われはロボット』にある「ロボット工学の三原則」を基礎とした話。これを読んで映画『アイロボット』を思い出したけれど、原作が『われはロボット』だから当然だった。
読了日:06月27日 著者:小林 泰三




STEINS;GATE5六分儀のイディオム:後編 (角川スニーカー文庫)STEINS;GATE5六分儀のイディオム:後編 (角川スニーカー文庫)
シリーズ最終巻なのかな?だとしたら寂しい。もっと三輪さんの『シュタインズゲート』を読みたい。 まゆりパートであり最終話でもある「裏面境界のエンテュメーシス」がすごくよかった。これを読むまで岡部とまゆりの関係が自分のなかではっきりしていなかったけど、少なくともまゆりには岡部に対して恋心というよりは家族愛のようなものが強いんだろう。その気持ちがはっきり描かれて良かった。 桐生萌郁のエピソードは三輪さんオリジナルのもので、新鮮だった。
読了日:06月18日 著者:三輪 清宗




バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)
シリーズ第一巻。1930年代でマフィア(カモッラ)とか不老不死とかの話。作風があまり合わなかったのか、つまらなくはないけれど面白くもなかった。ギャグキャラの二人組のボケがしつこかったり。ラノベだけど萌え要素がほぼ全くない。そういう意味では本格派ラノベという感じ。萌えは好きではないけれど、個性の薄いこの作品の場合まだあったほうが良かったように思える。 作者の成田良悟さんがおそらく大学4年の22歳の頃に書いたというのを、あとがきで知って感心した。 他にもいろいろ出ているけど、読まなくていいかなという感じ。
読了日:06月12日 著者:成田 良悟




ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)
動物化するポストモダン』の続きのような本。ライトノベル美少女ゲームの話が主。批評の内容を分かり切ってはいないけれど、なんとなく意味のある本だとはおもえた。 文学とか映画以外の、批評してはいけないとされていたアニメやマンガ、ラノベ美少女ゲーム、テレビドラマなどを、大塚英志さんとか東浩紀さんとか宇野常弘さんとかが攻めていっているという印象がある。例えばラノベの批評というと違和感がまだ残るけど、この本を読むとたしかにいろいろ見えてくるもののあって、蔑ろにしてはいけないのだなとおもえてくる。
読了日:06月05日 著者:東 浩紀




タイムトラベル超科学読本タイムトラベル超科学読本
タイムトラベル入門本。これを読んで、タイムトラベルの方法には色々あって、理論的にも現実的にも可能なものがあるとわかった。ただ、現実的に可能でも未来にしか行けず過去へは戻れないとか数秒未来へ行くとかでけっこうショボい。 コールドスリープ(人体冷凍保存)も未来への一方通行のタイムトラベルと言える。現時点で人間冷凍は可能だけど生きたまま解凍する技術はまだないらしい。 この本の次に読み始めたハインラインの『夏の扉』が、ちょうど主人公がコールドスリープで1970年代から2000年に行こうとする話だった。
読了日:06月30日 著者:クリエイティブスイート




人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない
本のタイトルになっている「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」という言葉。この言葉についての見城さんの解説と藤田さんのレスポンスを読むまでは、ただ長いなーというだけの印象しかなかったけど、本を全て読み終わってみるとこの言葉が最も印象的かつ刺激的だった。 この言葉の意味を要約したのが以下の見城さんの説明。「人は自分が評価されていないと思うと、すぐに肩を落とす。しかし、それは過剰反応だ。努力を見ている人は必ずいる。その事実は、努力が実った時にしかわからない」。
読了日:06月08日 著者:見城 徹,藤田 晋


■「他人は自分のことを『がっかりするほどを見ていなくはない』と信じ込むということ」
『人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが……』の感想のまとめです。




鬱の力 (幻冬舎新書)鬱の力 (幻冬舎新書)
五木寛之さんと香山リカさんの対談本。病気のうつ病に関する話が多いものと期待していたけれど、そうではなくて、現代の日本は広い意味での「鬱」に覆われているというような社会的な話が多かった。 期待していた内容ではなったものの、お二人の会話は面白かった。軽い調子で話しているのだけれど、自殺とか近親相姦などと内容が重いのでたまに苦しくなる。でもためになる部分が多い。 知的なお二人のおしゃべりを傍から聞いているような感覚の本。
読了日:06月23日 著者:五木 寛之,香山 リカ




正社員になりたい!フリーターのための本正社員になりたい!フリーターのための本
内容は自分にはあまり合わなかったかな。 でも、フリーターの方は一度は読んでみるといいと思います。
読了日:06月19日 著者:フリーター就職問題研究会




2012年6月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター




ヘヴン (講談社文庫)

ヘヴン (講談社文庫)

天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)

天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)

STEINS;GATE5六分儀のイディオム:後編 (角川スニーカー文庫)

STEINS;GATE5六分儀のイディオム:後編 (角川スニーカー文庫)

人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない

人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない

鬱の力 (幻冬舎新書)

鬱の力 (幻冬舎新書)

  スポンサードリンク