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5月の読書

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5月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4122ページ
ナイス数:34ナイス




ぼくは勉強ができない (新潮文庫)ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
ぼくにとって久々の文学らしい文学。話の筋よりも人物の内面を丹念に書き記していく文章がひどく懐かしかった。 短編集のような構成だけれどすべて話は繋がっていて登場人物も同じ。主人公の秀美は無気力で素直で「勉強ができない」ヤツだけれど、話が進むごとにちゃんと成長しているようでそれが読んでいて嬉しい。 本編がその後の秀美がどうなるか気になるところで終わってしまったのが少し残念。「番外編・眠れる分度器」は秀美が小学校4年生くらいの頃の話で、本編とは印象が多少異なるけれどこちらも良かった。 読んで良かった。
読了日:05月14日 著者:山田 詠美




乳と卵乳と卵
表題作「乳と卵」について。そんなに面白いってわけではないけど、数少ない読んだことのある他の芥川賞受賞作の『ひとり日和』と『蹴りたい背中』の中では一番好きだ。最後のほうにドーンと波があるの他二つと比べてまだマシなところ。 登場人物が女性のみだから、男視点だと女性の集会を盗み見ているような非日常的な体験をさせられたのはよかった。 性的なことを語っているわりには性描写が少なくおとなしいので、意外にも小学生高学年くらいの女の子のための性教育の教科書になるんじゃないかとおもった。子供に読ませた反応が気になる。
読了日:05月23日 著者:川上 未映子

(「『乳と卵』の「ほんまのこと」」http://d.hatena.ne.jp/sibafu/20120525、『乳と卵』についての雑考)




男と点と線男と点と線
短編集。読んでいてやたらと海外の話が続くなー、と思ったら6話中の5話が海外が舞台などの話だった。あとがきに「今も、世界中で、男と女が出会っている」というフレーズを軸にして編んだ、とあったので納得した。「男と点と線」という抽象的なタイトルよりもこのフレーズをタイトルにすれば凄くわかり易いのに、ともおもった。 ある夫が喫茶店を初めてそれの経営がうまくいかなくなって、マレーシアのクアラルンプールの喫茶店で働く、というような話の「慧眼」がなんとなく頭にこびりついて離れそうにない。コーヒーが好きだからか。
読了日:05月31日 著者:山崎 ナオコーラ




蹴りたい背中蹴りたい背中
意外にすごく普通で良くも悪くも刺激がぜんぜんなく、肩透かしを食らったような気分。毒にも薬にもならないような。ちゃんと書けてはいるなあという感想くらいか。この無味感は同じく芥川賞受賞作の青山七恵の『ひとり日和』よりはだいぶマシだけど。 はみ出し者の少女が更に低い地位にいるモデルの追っかけ少年を見たりして安堵感に浸っている、という構図は面白いけれど、事件も内面の描写も足りないように思えてもったいない。 綿矢りささんの作品は今回が初めてだったので他のものも読んでみたい。
読了日:05月17日 著者:綿矢 りさ




Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)
SF要素が多めだった。しかもハードめの。でも、ストレートなSFではなくて語り方は純文学みたいな回りくどいもの読んでいてもだからあまり楽しくはない。 前半はちょっとは面白かったけど後半は最後まで解説までずっと退屈だったなあ。小難しいだけのように感じた。 しかし、円城塔の作品は知的欲求を満たしてくれるようなところがあるとおもう。なんとなく読んでると頭が良くなった錯覚のような。
読了日:05月23日 著者:円城 塔




砂の本 (現代の世界文学)砂の本 (現代の世界文学)
ついに初のボルヘス読書。難しかったなー、読みづらいというべきかもしれないけど。でも、短編集のような構成で全体的にも170ページくらいで、一つ一つも短いので入門として良いのかもしれない。 記憶に残っていて、好きかもしれない話は「他者」と「円盤」。 この本は理解できない部分がほとんどだったけど、奇譚とか幻想文学とかの言葉が似合う雰囲気ではあった。SF的なことが起きていてりしても、語り口が文学らしいのでおとぎ話や童話のような雰囲気もたまに感じられる。 『伝奇集』なども読みたい。
読了日:05月26日 著者:ボルヘス,ホルヘ・ルイス・ボルヘス




星を継ぐもの (創元SF文庫)星を継ぐもの (創元SF文庫)
固かった、ハードだった、ハードSFだった。初版が1980年で古い本ということがあり、読んだものは2010年の79版だけれどそれでも読みにくかったなあ。改行が少ない。 内容は固いけど謎解きのプロセスがたしかにおもしろい。動作という意味でのアクションも戦闘という意味でのアクションも少なすぎるのがつらいけど。続編があるということで気になるけど読むには意気込みが必要そうだ。タイムトラベルものらしい『未来からのホットライン』も読んでみたい。
読了日:05月09日 著者:ジェイムズ・P・ホーガン




サマー/タイム/トラベラー2 (ハヤカワ文庫JA)サマー/タイム/トラベラー2 (ハヤカワ文庫JA)
読み終わってしまったなあ、という感じのもったいなさと名残惜しさが残る。青春モノでありタイムトラベル系のSFでもある。未来に行ってしまう少女を慕う少年の切なさがうまく描かれていて良いとおもう。SFらしく、現実と照らし合わせて改めて考えさせるようなものがある。読み終わるころには、閉鎖的な架空市街地としての辺里市に親しみを持つようになった。進まなきゃいけない、という意味ではすごく前向きな小説でもある。未来が無いって言ったって進まなきゃいけない、ということ。
読了日:05月06日 著者:新城 カズマ




クロス×レガリア  嵐の王、来たる (角川スニーカー文庫)クロス×レガリア 嵐の王、来たる (角川スニーカー文庫)
一巻に引き続き面白かったです。ナタよりも馳郎の妹のリコがメインという側面のある巻。白鳳六家のうちの空(うつほ)家の登場人物が加わったことで作品の世界が広がったかんじ。この巻のオチには見事に驚かされました笑 三巻でのリャンファンの活躍が楽しみです。 ところで、内容もちょっとそういうところがあるけれど、表紙からしてそうでプロモーションとしてもエロっぽさが『レンタルマギカ』と比べて増えているかんじがして段々と買いにくくなっているのがすこし困りどころ。ゆーげんさんのイラストは「萌え」というよりもエロい。
読了日:05月09日 著者:三田 誠




STEINS;GATE4  六分儀のイディオム:前編 (角川スニーカー文庫)STEINS;GATE4 六分儀のイディオム:前編 (角川スニーカー文庫)
本編の物語の隙間を埋めて補完する役割のような本。この四巻は阿万音鈴羽が昭和時代に遡ってから現代に至るまでの話と、本編では語られなかった別の世界選でのクリスと岡部のデレ話が収められている。クリスのツンデレ具合ににどんどん引き込まれていっています…。うぶなかんじが凄く可愛い。 これは思っていたよりも本編としっかりと繋がりがあって、後編もぜひ読みたくなるものだった。 アニメ全話を観終わってしまったけれど、アニメも小説もどちらも楽しめた。次はゲーム版か…。いろいろと悩む。
読了日:05月14日 著者:三輪 清宗




物語論で読む村上春樹と宮崎駿  ――構造しかない日本 (角川oneテーマ21)物語論で読む村上春樹と宮崎駿 ――構造しかない日本 (角川oneテーマ21)
前半が村上春樹の作品論で後半が宮崎駿の作品論。どちらも面白かった。大塚さんの『スターウォーズ』の話はいいかげん読み飽きたけど…。一度は春樹はもう絶対に読まない、と決めたけどこれを読んでまた読みたくなる。 大塚さんと東浩紀さんとは前後関係としてやはり繋がりがあるのだな、と読んでいておもった。
読了日:05月31日 著者:大塚 英志




まんがの構造―商品・テキスト・現象まんがの構造―商品・テキスト・現象
初版が1987年という大塚英志さんの本。マンガ論として古典のようなものなんじゃないか。話題が古すぎてぼくにとっては逆に新鮮におもえる。いま読んでも価値のある文章もいくつかはあった。 特に、民俗学的であり構造主義的なマンガ批評は読んでいておもしろい。
読了日:05月13日 著者:大塚 英志




折り返し点―1997~2008折り返し点―1997~2008
もののけ姫』から『崖の上のポニョ』までの期間の宮崎駿の発言と文章の集まり。大学にまだ居た頃、2年くらい前か、ずいぶん前から何度も寸断しつつ読み進めてきた。500ページ以上で連続性のない短い文章の集まりなので読むのがつらかった。面白い文章も中にはあるけれど、軽い気持ちで手を出すのはおすすめできない。 宮崎さんは近年のアニメ作品がそうなように、発言も文章も論理的というよりは感情的なものが多い印象でだから読んでて混乱するようなところがあるかもしれない。 まだ読んでないので『出発点』も地道に読んでいきたい。
読了日:05月12日 著者:宮崎 駿




コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書)コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書)
攻殻機動隊』の監督などで知られている押井守による政治論やコミュニケーション論などが混ざっている一冊。この自暴自棄的でもあり衝撃的でもあるタイトルは大まかに言ってSNS批判を意味している。 こういう文章はどこかで読んだことがあって懐かしいと思ったら、大学入試の現代文の長文読解だった。ただの言葉遊びのようで見せかけの論理しかなく、筆者の願望をただ読者に説得しようとしているだけの文章。汲み取るべき意見も少しはあるけれども、結局うまく口説こうとしているだけだから説得力に欠ける。 宮崎駿批判などはおもしろい。
読了日:05月16日 著者:押井 守




自由な人生のために20代でやっておくべきこと[キャリア編] (幻冬舎文庫)自由な人生のために20代でやっておくべきこと[キャリア編] (幻冬舎文庫)
なかなか意外なビジネス(キャリア)書だった。この本のキーワードは「サバイバビリティ(生き残る能力?)」であって、これからは不安定なサバイバルの時代だという主張が展開されている。 会社での仕事と個人の能力としての仕事を出来るようになり、20代は会社勤めをしてその後は個人で仕事持てるようになろうということを著者は言っている。要は会社に依存するなということだけれど、会社が踏み台のような語られかたをしていてそれが凄く意外なかんじがして新鮮だった。 意外に思えたけれど、確かに理想的なキャリアだとも思う。
読了日:05月14日 著者:本田 直之




あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール (アスカビジネス)あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール (アスカビジネス)
読了日:05月15日 著者:浜口 直太







2012年5月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター



ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書)

コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書)

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