記号論のたのしみ―文学・映画・女 (岩波モダンクラシックス)
- 作者: ロバートスコールズ
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/07/07
- メディア: 単行本
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スコールズの『記号論のたのしみ』で、ヘミングウェイの「ひどく短い話」を取り上げてる箇所があるのだけどそれが本人の意向により限られた本にしか収録できないらしく再録されていない。しかも新潮社の短編集三冊にもそれは載っていなくて参照できない。とても残念とともに中身が気になる。
posted at 23:13:54
『記号論のたのしみ』ではジョイスの短編集『ダブリンの人々(ダブリン市民)』に入っている「イーヴリン」も扱われている。この話も、短編集自体も読んだことがある気がして持っている気がするけど、買っただけでまだ読んでいないかもしれない。
posted at 23:16:48
(以上の文章はツイッターから。http://twilog.org/sibafu_gokyo/date-111027)
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ロバート・スコールズの『記号論のたのしみ―文学・映画・女』でヘミングウェイを扱っているのは7章の「パパのコードを解読する―作品ならびにテクストとしての『ひどく短い話』―」というもので、それを読み終わった。
この章の題の「パパ」というのはヘミングウェイの愛称から来ているのだろう。この章は記号論の論としてはいまいち把握しずらく、読む意味も薄いようにかんじたが面白かった。それでも面白かったのだけれど。
それは、ぼくがヘミングウェイが好きなことと「ひどく短い話」がヘミングウェイの戦争下での恋愛という実体験を基にした作品で、スコールズが自伝や手紙などからエピソードを引っ張って解説しているからだろう。この話そのものは読めていないのだけれど、たぶん話だけを読んでもあまり共感するところもなく面白くないだろう。でも、ヘミングウェイ自身の体験を知ると面白くなる。
作者の経験などをテクストと並べて解説するということが、あまり記号論的でないから問題でもあるのだけれど。でも、ヘミングウェイ自身が作品で書かれているような豊富な経験をしていて、その「思い出話」を聞いているだけでも面白いというのは確かなことだ。
この7章を読んでいて、スコールズもヘミングウェイが好きな読者なのだな、とおもった。またいろいろと読み返したくなった。特に短編集を。なぜか読み返したくなる文体や物語。
われらの時代・男だけの世界 (新潮文庫―ヘミングウェイ全短編)
- 作者: アーネストヘミングウェイ,高見浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/10/01
- メディア: 文庫
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