sibafutukuri

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不毛な21の音楽

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  「不毛な音楽」シリーズは、今作で二つ目になる。前作は2月7日の「不毛な七つの音楽」(http://d.hatena.ne.jp/sibafu/20110207/1297051426)です。


  「不毛な音楽」という表現に、反感を抱く人がいるかもしれない。例えば、こういったアンビエントな音楽を作っている人とかそういう音楽が好きな人とか。でも、それでも敢えて、これらを「不毛」と言いたい。


  私はこういうものを聴いていて、ふと「あれ、なんで俺こんな『音楽』聴いてんだ」と思ったことがある。それから、この「不毛」シリーズを作ろうと思い立ったのである。


  「音楽」とはなにか?私の場合は、愚かではあるかもしれないがとりえあえず二つに分ける考え方を知っている。音楽的音楽と音響的音楽、という分類である。


  音楽(的音楽)としては、これらは不毛だ。しかし、音響(的音楽)としては実に実りあるものだと信じている。そもそも、「音楽」と区切るように、音響を「曲」という人為的な単位に区切ること自体が馬鹿らしい。鳥の鳴き声、蛇口から滴る水滴、図書館でのひそひそ声、リンゴの皮を剥く音、強風が木々を煽る音、自室の前の道路で自動車が水たまりを切り裂く、それらすべてが音響であり、音楽であるのではないのか?


  歌を歌うだけが、ピアノを弾くだけが、ギターを掻き鳴らすだけが、ドラムを叩くだけが、アイドルグループを崇拝することだけが、あのベーシストの腕は素晴らしい(神だ)、というように演者を神話化することだけが、楽譜とにらめっこをしてそれを再生させる古典音楽(クラシックミュージック)それだけが音楽であるとは皆におもって欲しくない。


  たしかに、それらも音楽だ。しかし、それらは私が思うに音楽的音楽でしかない。それは、音=音響的音楽を聴いているのか?それは、音楽=音楽的音楽を聴いているだけではないのか?つまり、私は、ほんとんどの人が「音楽が好き」と言いつつも音を聴いていないと思う。


  私は皆に、音を、音響を聴いていただきたい。


  音楽に「なにか」を期待していては音楽しか聞こえない。音楽に「展開」を期待しては音楽しか聞こえない。自身に変化を訪れさせよ。自らが動け。




  なんにせよ、今回は21曲と少々集め過ぎた感がある。まぁ、一曲にせよ21曲にせよ、こういう「不毛な音楽」は集中して聴くことはあまりおすすめしない。本でも読んだり、仕事で使う書類を分類したり、大学で出された課題をこなしたり、そういう「作業用BGM」として聴くのが良いだろうと思う。


  ゆっくりと、この音響を楽しんでいただければ幸いです。




プレイリスト「不毛な曲2」(次の曲が自動で再生されます)
http://www.youtube.com/view_play_list?p=1279D9CD9D626DD6


↓ダイジェストみたいなもの。プレイリスト中の三曲です。
Taylor Deupree - Landing

Taylor Deupree - Stil

MARCUS FISCHER Cascadia Obscura.avi