withering 枯萎
(おだやか)
シンガポールを中心に音楽やら色々な活動をしているらしいアーティスト、sonicbrat。良くも悪くもインディーズらしさを感じるが、間違いなく優れた音響的音楽の提供者、sonicbrat。
YouTubeのトップに飛んだら、彼の新作らしき動画があった。とても穏やかなピアノなどの音で素敵だった。男性のファルセットが消え入りそうな様子が、私にとって身近な音響。
そしてひさびさに、フラッシュがごてごてで音が勝手に出たり、文字が小さくてしかも英語で、だから面倒臭い公式サイトに飛ぶ。でもでもでも、トップの次のページでかかる音楽が良い。
無料音源も更新されて増えていて、ひとつファイルをダウンロードする。“in and out of time”というアルバムで、二曲入っていたが、どっちも30分くらいの長さ。驚き。まだ聴いていないからお楽しみ。
sonicbratは踊れる系の曲がほとんどない。音響系らしくノレるようなものは稀にあるが、ほとんどがおとなしめの音響だ。だから、私の家具的音楽のプレイリストにはsonicbratの曲が8曲ほど入っている。というか、おととい入れたばかりだ。
ゆるくてながったらしい曲というのは、一瞬でわかりにくいし理解しようとすると時間がかかって待ち遠しさに疲れる。だから、ダウンロードしっぱなしで放置していた。でも、おとといは時間がたっぷりとしていたから、一気に五つくらいのアルバムを流して吟味することができた。そうすると、よい感じの曲がいくつも見つかった。
そのプレイリストは、例えば友人が自宅に来たときのおしゃべりをするときとか、女の子とイチャつく時とかに流すのにちょうどいいように選曲されている。特に後者の状況で使うことが、この先ないかもしれないが、それでも準備しておくに越したことはない。それに、自分がぼーっとしているときや、ずんぐりと読書をするときなどに流せばいいのだし。
そこにはsonicbratのほかに、manualの曲が多く入れられている。manualの曲は大きく二つに分けられる。ポップでキラキラ系なものと、波や風のように静的なアンビエント。比率としては半々くらいか、私はアンビエント系が多く感じるが。だから、そのアンビエント系が多くそこには入れられている。
ほかには、Photophob、Andrey Kiritchenko、futurerecordings、De La Mancha、Chris Abrahams、Nobukazu Takemuraなど。
そういう、おしゃべりや行為などを邪魔しないような、空気のようでそして家具的な音楽をそこに集めている。それの存在は必然的ではないが、その場の付加価値として機能する。それを目指したい。空気が美味しくなるし、流れるように相互作用が起きるようになればいい。沈黙は沈黙でなくなるし、静寂は静寂という音響になるのだろう。
sonicbratのCDが日本でも簡単に手に入ればいいのに。多くは無料でダウンロードできるようにしてくれているが、そのなかに含まれていない曲もある。
全くsonicbratに触れたことが無いという方々は、ぜひ彼のフラッシュでごてごてのサイトをおとずれてmp3をダウンロードしてみてください。家具を新調するような気分で、でもそこで慎重になる必要はありません。気軽に、それが音響には大切だと思います。
サイトの音楽が勝手に流れるページにきたら、一番下のびろろーんとマウスに反応する位置をクリックしてみてください。そのなかのいくつかのサムネイル(写真)をクリックすると、無料ダウンロードが出来るページに飛んだりすると思います。
official sonicbrat website
http://www.sonicbrat.com/
sonicbrat 樂玩仔 - Myspace
http://www.myspace.com/s0nicbrat
Dreams of a Butterfly
(わりとノレるかんじ。大好き)