sibafutukuri

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「多くのアメリカ人は純真で、指導者が彼らに言うことを全部信じる。」

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naive
na・ve,-ive[ nv ]
[形]
1 (主に軽蔑)単純[未熟]な,世間知らずの,甘い.
2 無邪気[天真らんまん]な,純真(無垢(むく))な,うぶな.
3 美術素朴な,ナイーブ(派)の.
━━[名]うぶな人;無経験な人.
[フランス語←ラテン語ntvus(生来の). △NATIVE]
[ eプログレッシブ英和中辞典 提供: JapanKnowledge ]



ナイーブ【naive】
[形動]飾りけがなく、素直であるさま。また、純粋で傷つきやすいさま。「―な感性」「―な性格」
[ 大辞泉 提供: JapanKnowledge ]


  英和辞典に載っているものと、日本語辞書に載っている「naive(ナイーブ)」を引用してみた。その理由は、英語の単語帳の例文にこういうものがあったからだ。

Many Americans are naive and believe everything that their leaders tell them.
多くのアメリカ人は純真で、指導者が彼らに言うことを全部信じる。

  うんー、ぼくはこれを読んで思わずおかしくてにやりとしてしまったがね。問題はこの「naive」で、人によって受け取り方が違ってきそうだ。日本では、『大辞泉』の「飾りけがなく、素直であるさま」や『eプログレッシブ英和中辞典』の二番目の「純真(無垢(むく))な」あたりでよく使われているように思う。本国で、主にどの意味合いで最も使われているかは浅薄ゆえに知らないけれども、どちらにせよ皮肉の効いた棘のある文章だ。
  「純真で」の良し悪しは別としても、「指導者が彼らに言うことを全部信じる」はあまりにもアメリカ国民を馬鹿にしていて面白い。とはいえ、ぼくにもアメリカ国民は本当にその通りなのだという印象が、ハリウッド映画などの影響からか、あるのだけれども。
  日本語でも、「純粋」とか「素直」とか「生粋」とか「素朴」とか「質素」とか「慎重」なんて表現は、褒め言葉にもなり得るのだけれども、皮肉の意を込めて表面上は良く繕っておいて内実としては攻撃的に使われることがある。それらと同じように、「naive(ナイーブ)」の使い方と受け取り方は難しいと思う。
  ちなみに、上記の英文を自動翻訳をするとこうなる。
  「多くのアメリカ人が、ナイーブであり、彼らのリーダーが彼らを言うとすべてに信じています。」