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『ハウルの動く城』を観て「食べる」というモチーフについて少し考える

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  日テレで放映されていたから、飯を食いながら『ハウルの動く城』の後半を10分ほど観ていた。やっぱり、この作品は宮崎作品のなかでも殊更怖いと思う。『崖の上のポニョ』とはまた違った、率直な怖さがあると感じる。観ていて怖くて鳥肌が立った。ハウルの子供時代のシーンで、空から流星群のごとく降り注いでくる小さき精霊たちがいる。それは『もののけ姫』のこだまに似ているのだが、この精霊たちの場合はこだまの様なコミカル性は薄く、古代壁画に描かれるような語り継がれる神話のなかの神かその使いのように見えて怖い。


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  先ほど観ていたなかで、登場人物がなにかを食べるシーンが二か所あった。一つ目はカルシファーがソフィーのおさげを、崩れかけた家(城?)を動かすための契約としてソフィーの頭からもぎとって、勢いよく飲み込むものである。二つ目は、子供時代のハウルが空から降ってきた精霊を捕まえてそれを呑みこんでしまうところであり、この精霊は後のカルシファーである。この二つの「食べる」というモチーフは、どちらも「契約」を意味しているといえるだろう。

  『千と千尋の神隠し』において、千尋が作中でハクと初めて対面する際に、その世界のなんだか苦そうなものを食べさせられるのは、あれも「契約」と言おうと思えば可能であるし、「儀式」であるともいえるだろう。また、『崖の上のポニョ』のポニョが人間界で加工された豚の肉であるハムを好むということも、なにかしらの意味があるかもしれない。『崖の上のポニョ』のものはユング派的構造分析の考察で言及されていたとおもう。その構造分析や昔話の分析を通して、「食べる」というモチーフには注意を払う必要があるということを知っていたこともあり『ハウルの動く城』の二つの食べるシーンを見ていていろいろ思い浮かべたり、宮さんらしいなと思ったりしていた。その宮さんらしさを頭の中で他の作品とか(間接的にしろ)その典拠となると考えられる昔話のそういう場面を探ってみたりしていた。

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