「解釈者は詩を解読するのではない、詩を作るのである」(スタンリー・フィッシュ、『このクラスにテクストはありますか--解釈共同体の権威3』)
この文はおそらく少なくとも二度目であるが、いまこの文章を読みなおすまで、すっかり忘れていたものである。そして、初めて読んだ当時はそこまで意識して読んではいなかっただろう。その証拠として、これほど大事なフィッシュのポスト構造主義的主張でありながらも、テキストには傍線もなにかしらの印もされていないのである。改めて、私はこの一文を赤いボールペンでもってカッコで括った。
しかし、当時この文自体になにも思っていなくとも、この主張からの私への潜在的影響は計り知れない。この恩恵は決して忘れてはならない。
- 作者: スタンリーフィッシュ
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1992/10
- メディア: 単行本
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