先ほど数十分前ほどから、ovalの曲を20曲まるごとスピーカーで流し続けるというoval祭りを開催いたしました。"Dok"と"Systemisch"という二枚のアルバムからであります。はじめ、わたくしはこれはどう考えても苦行だと心配しておりました。けれども、パソコンに向かい文字を打ち込んだり文章を読んでいたり、とある詩(心象スケッチ)の解釈について思い巡らせておりますと、意外にも時間も音響も流れ去っていて半分ほどのovalノルマを解消できました。
集中してこれらの音響を自らに取り込むことも可能ではあるのですが、それはいささか困難である場合もございます。けれども、なにかをし「ながら」という並行作業で、この音響は真価を発揮するのではないでしょうか。数十分後に、ovalが空間に在ることを再認識したわたくしは、「家具の音楽」を実感し信頼いたしました。
音楽は「音を楽しむ」ことであるという認識は、一慨に間違っているとはいえないでしょう。しかしながら、わたくしたちが幼稚園や小学校で合唱やリコーダーを吹かされてきたようにです、これは訓練でありまして、そして教育です。こういった苦行を乗り越えることが、実は一般的音楽の理解においても働いているとわたくしは考えております。要するに、一切の苦行なくして音楽を理解することは不可能なのではないかとわたくしは疑っております。
それらの訓練の成果というのは、特別に音楽を実質的に作ろうとせずとも発揮されるものなのです。音楽を享受する素養をわたくしたちは備えているのです。これは幸運です。いいえ、不運でもあります。
そこから、音楽という枠を超えた音響理解を獲得するには偏見や既成概念などのいろいろな壁を超えることが不可欠となるのです。どうか一人でも多くの方が、音響を理解できる素養を身につけてくださることを願っている所存であります。
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oval祭りを開催いたしております
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