Cornelius(小山田圭吾)の'God Only Knows'を聴いていた。
うわっ、っと声までは出していないが、God Only Knowsと彼が透き通るようなウィスパーボイスで静かにつぶやくように歌っている背後で聞こえたものにかなりびびった。思わず声を出しそうになるくらい、ハッとして読んでいた書物をつい机に半ば投げ出して、うっすらとあった眠気も吹っ飛んでこうして記録を始めるしかなかった。
しかも、これを聴いていてそれに気がつく寸前に考えていたのが、これもある種のシューゲイザー系だよなぁ、そうなのかなぁ、ということであった。
それで、聞こえてきたのは彼のもっと濃やかで繊細で消え入りそうな歌で。それはこうつぶやいていた'just like a honey'と。つい先日に「Shoegazing」という記事で、'Just Like Honey'という曲はシューゲ系で名曲的存在なのかなと疑問を書いたことがあった。それで曲の後半に、つい今さっき聞こえてきたのが('a'が入るか否かは文法的にも歌詞的にも不確かだが)'just like a honey'というCorneliusの歌であった!
書架からCDケースを発掘してきて、歌詞カードを確認した。
まぁ、文学研究者的発見による楽しみっていうのはこういうことを言うんだな。
この曲を初めて聴いてから少なくとも三年は経っているだろう。おそらく五年くらいか。まぁこれというのは言語的認識によるものだから音響的には甚だつまらなくて、今更ムカついてきたが。