なんてダルい朝なのだろう。だが、薄明るくなった遠く向こうからかすかに小鳥の、高い声がいくつも重なって聞こえてくるのが救いだ。
ベッドから、横たわった体を少し傾け傍らにある窓に手を伸ばして10センチほどの隙間を開ける。室内よりも幾分冷たい空気がそこから流れ込んでくる。その音響が先よりもよく聞こえる。
ひゅーひゅーひゅっひゅっひゅ
ちぃっちぃっちー
ヴァイオリンのようにか弱い声。もっとたくさんの文字には表しがたい声が、鳥たちの居場所や活動を伝えるように聞こえてくる。木々の上か、家屋に居るのかわからないがどこか上から声が降ってくる。
眠ることも起きあがることも、出来にくい。体調がいつまでも鈍く、表面が痛み出して、咳き込むのと鼻をかむのにはもう大分疲れた。
早朝
スポンサードリンク