自己犠牲に我々は感動をする。
宮沢賢治による『銀河鉄道の夜』のカンパネルラや『グスコーブドリの伝記』のブドリや、ブレヒトによる『肝っ玉おっ母』のカトリンなど。
それらはすべて、物語の終わりの手前に行われる。
一つの破滅は一つの救済を生む。
自己犠牲が是か非か、私にはわからない。
(それはもしや、私が無宗教者であるからか)
けれども、私は破滅と救済という一現象に感動をする。
(これはもしや、私にとってアニミズムが希望であり逃避の場であるからか)
- 作者: 宮沢賢治
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1989/06/19
- メディア: 文庫
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