士朗正宗による『攻殻機動隊(1)』を読み終えた。最終話は特に、激しく知能的興奮を催させるものがあった。素子と人形使いが融合することなど、基本的に押井守監督によるアニメの『攻殻機動隊』と結末は同じなのだが、漫画のほうは、これでもかというまでに絵と文字によって情報が詰め込まれているので、「バックアップ」するのが一苦労である。素子と人形使いのやりとりが際立って分かりづらく、疲れる。しかし、そこから見出せる科学や哲学、生物学、神話的要素が知的興奮に起因する。理解した、とはとてもではないが言えないけれども、SFへの希望が新たに拡充された。
- 作者: 士郎正宗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/10/02
- メディア: コミック
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