豊田徹也の『珈琲時間』を買ったわけだけれども、まだ途中までしか読んでいない。が、もうすぐ読み終えてしまいそうで、この書が終わるのがとても侘しい。が、時間をおくと読みたくなってしまう。
序盤は笑える話が多く、声を出して笑ってしまうくらいに面白いものがある(第4話「ロボット刑事」など)。対して、中盤からは、一話ごとにまるでそれぞれ別の実写の邦画一本を見終えたような感覚に陥るような、そういう情緒ある作品が多い。
安い赤ワインを飲みながら、音響(エレクトロニカ・ポストロック)をヘッドフォンで頭に抑え込みながら、コーヒーにまつわるような作品を読んでいる。
只今読み終えた、第10話「冬の波乗り」が気に入った。やはり、豊田さんの絵で物語が映える。残念なのは、前作『アンダーカレント』のように、コミックのサイズが大きくなくて、普通の単行本サイズだということだが。
豊田徹也、谷口ジロー、鶴田謙二。彼らの絵はどこか儚げで、文芸性を感じさせる。
- 作者: 豊田徹也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/11/22
- メディア: コミック
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- 作者: 豊田徹也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/12/22
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