昨日買ったもの。
“Cage: Piano Works, Vol. 2 - Sonatas & Interludes For Prepared Piano”[1996]Philipp Vandré。
“Uphill City”[2008]i am robot and proud 。
“Curling Pond Woods”[2003]greg davis。
すべてCD。
新宿の某レコード屋の六階へは月に一度くらいは行く。そこで昨日買ったもの。ここの中古品の品ぞろえの良さには驚かされる。中古ではあるが大して安くはない。けれども、その豊富な品ぞろえには魅力があるので、お金に余裕のある時は足がそちらへ向かってしまう。 エレクトロニカとポストロックのCDは棚で陳列されているし、その種類も多い。それよりも凄いのがアバンギャルドの方面のものだが、これは私は詳しくないのであまり見ることが無い。アバンギャルドと大別されているが、ノイズや現代音楽の品が置かれていたように思う。
ジョン・ケージのことは以前から知っていたが、実際に音源を手にするのは初めてであった。現代音楽であり、“4'33"”*1 を作曲した者であるから不安ではあった。だから、なるべく安いものを買ったのだけど。それでも、やはりそのある種の不安は的中し、見事に理解し難い作品であった。こういう曲(?)を聴いたら音楽への疑問が湧かないはずがない。そういう意味で面白い。
音楽にも音響にも、分かり易いものと分かりづらいものがあるが、i am robot and proudは前者に属す。そういった意味で私は彼の音響を軽蔑していたこともあった。しかし、ここ数カ月の間でその考えは逆転した。分かり易い、つまりポップではあるけれどもこれを単に音楽として理解することは不可能で、i am robot and proudもまた深みのある音響として認めたい。手作り感の漂う音響が心地好い。
以前も少し触れたことがあるgreg davisであるが、こちらも音源を手にするのは初めてである。greg davisの作品が中古で見つけられたことには少し感動を覚えた。特に探していたわけでもなかったから尚更に。意外にも広く知られているのだろうか。マイスペースにアップされている数曲を聴いた限りでは、良い意味で難解であり沈鬱な印象があった。しかし、この作品はま逆のもので、むしろポップであった。難易度の高い問題に取り組むかのように意気込んでいたところもあったので、拍子抜けでもあったが、その反面嬉しくもある。
最近はpoleというアーティストが気になる。この店でよくみかけるせいで気になってしまった。poleという覚え易い名前と、鮮明な青色の印象的なジャケットのせいであろうが。マイスペースで試聴してみたところ、面白い音響であった。
myspace-pole
http://www.myspace.com/poleartist
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The Electricity In Your House Wants To Sing
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*1:「無音の」音楽。