sibafutukuri

音響系音楽、文学、アニメ、映画あるいはゲームの感想、攻略などについて書こうかなとおもっています。

文学

映画『沈黙 -サイレンス-』の感想 - 神だとか神じゃないとか

公開初日の1月21日にマーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』を見てきた。 遠藤周作の原作も窪塚洋介も好きだからすごく気になってはいたけれど、すくなくとも原作は陰鬱な雰囲気なので見るのが気が重かったけど……。 以下ネタばれあり。 沈黙 (新…

藤沢周 『波羅蜜』 - 自分の葬式をあげてほしいと男は言った

sibafu.hatenablog.com 波羅蜜 (光文社文庫) posted with ヨメレバ 藤沢 周 光文社 2015-11-11 Amazon Kindle 楽天ブックス 藤沢周さんの『波羅蜜』。単行本で読んでいたが、文庫になったので再読した。 ■あらすじ 葬儀ディレクター・倉木和利の前に現れた不…

藤沢周の『武曲』 が実写映画化、という噂

武曲 (文春文庫) posted with ヨメレバ 藤沢 周 文藝春秋 2015-03-10 Amazon Kindle 楽天ブックス kobo 藤沢周さん原作の剣道小説『武曲(むこく)』 。一か月くらい前からか、ブログの検索履歴に「武曲 映画」というキーワードが増えてなんだって思ってたけ…

ナショナルストーリー 8月6日

8月6日、土曜日。 起きようか起きまいかと布団の中でうなっている間、町内に放送が流れて黙祷の時間となったが、今日は8月6日か。1945年の広島への原爆投下。こんな早い時間だったのか、と思いつつ起きるのを諦める午前8時15分。 昨年末くらいに公開された…

藤沢周 『サラバンド・サラバンダ』

サラバンド・サラバンダ 作者: 藤沢周 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/04/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 藤沢周さんの新刊『サラバンド・サラバンダ』を買ってきた。 装画はタダジュンさん。 装画を描かせていただいた本の…

2016年4月の読書

世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち (文春文庫) 作者: マイケル・ルイス 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/01/15 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (2件) を見る 2016年4月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1008ペー…

藤沢周が語る「なぜいま武蔵無常を論じるのか」

武蔵無常作者: 藤沢周出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/04/01メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る よく行く紀伊國屋書店に行ったら、藤沢周さんの新刊『武蔵無常』が何か所かに面陳されていて意外だった。けっこう注目されている…

2016年3月の読書

ぜんぜん読めていません。 2016年3月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1191ページナイス数:63ナイス 幽霊塔 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)の感想 はじめての江戸川乱歩。奇怪なミステリーでドロドロした不気味さが味。ミステリーとグ…

藤沢周による宮本武蔵 「武蔵無常」

武蔵無常作者: 藤沢周出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/04/01メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 藤沢周さんの「武蔵無常」を読んだ。『文藝』の春季号(2016年2月号)で。 【長篇一挙掲載】藤沢周「武蔵無常」(240枚) 勝って…

2016年2月の読書

2016年2月の読書メーター読んだ本の数:5冊読んだページ数:1687ページナイス数:69ナイス ■フィクション ジャッキー・コーガン (ハヤカワ文庫NV)の感想 原作の『Cogan's Trade』は73年刊行でブラピ主演の映画が2012年に公開。一度目に映画を見た時、どうや…

藤沢周さんの新作 「武蔵無常」と「或る小景、黄昏のパース」

文芸 2016年 02 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/01/07メディア: 雑誌 クリック: 1回この商品を含むブログ (12件) を見る 「武蔵無常」。 気づくの遅すぎだけど、さっき紀伊國屋書店行って『文藝』の春季号(2月号)の表紙見たら藤沢…

二度目の『ジャッキー・コーガン』を観て原作を読んだ

ジャッキー・コーガン スペシャル・プライス [Blu-ray]出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)発売日: 2014/11/05メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (2件) を見る 二度目を観るためにどうせなら、ということで『ジャッキー・コーガン』のブルーレイを最近買…

2016年1月の読書

2016年1月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:2138ページナイス数:63ナイス ■フィクション NOVEL 11, BOOK 18 - ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーンの感想 ノルウェイの作家、ダーグ・ソールスターの11冊目の小説、18冊目の著書。終始…

2015年12月の読書

2015年12月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:3606ページナイス数:94ナイス ■フィクション エピローグの感想 これは小説家としても小説としてもこじらせている、としか言いようがない。小説とは何か?更には日本語とは何か?を問うてしまっ…

円城塔の『エピローグ』と筒井康隆の『モナドの領域』の類似点

エピローグ作者: 円城塔出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/09/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見るモナドの領域作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/12/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る ※ネタば…

2015年11月の読書

なんだかオースターばかり読んでいたな。まだまだ足りないけれど。あと実篤先生。 2015年11月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:2898ページナイス数:92ナイス ■フィクション 孤独の発明 (新潮文庫)の感想 訳者の柴田元幸さんの解説によると本…

2015年10月の読書

2015年10月の読書メーター読んだ本の数:6冊読んだページ数:1585ページナイス数:76ナイス 真理先生 (新潮文庫)の感想 真理(しんり)先生というやたら物事の真理にこだわり、啓蒙するように弟子などに説教をする変わり者の話から始まり不安だったが、途中…

2015年9月の読書

2015年9月の読書メーター読んだ本の数:7冊読んだページ数:2235ページナイス数:68ナイス ■フィクション 記憶破断者の感想 序盤は作者の別の短編でほぼ同じ話があり、基本的に映画『メメント』のパクリという点は気になるけどなかなか面白かった。短期記憶…

2015年8月の読書

2015年8月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:2080ページナイス数:68ナイス ■ノンフィクション 吉阪隆正の迷宮の感想 2004年「吉阪隆正展」の展示会・夜話・シンポジウムの記録。吉阪さんの教え子や関係者たちの対談などによる思い出話と設計…

2015年7月の読書

2015年7月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:3007ページナイス数:118ナイス ■フィクション ガラスの街 (新潮文庫)の感想 ニューヨーク三部作と呼ばれる内の一作目。柴田元幸さんによる新訳。探偵、監視、自己の喪失、という点でテーマや発想…

2015年6月の読書

6月。引っ越しやその他の活動があり、読書に時間をあまり割けなかった記憶。が、それにしては良いものを読んだという満足感はあった。『幽霊たち』、『平凡』、『方舟さくら丸』、『鈴木ごっこ』は一年間の個人的ベストに入りそうな出来の本だった。 2015年…

岩井秀人さんの「俳優してみませんか講座」を読んで考える演劇人の書く小説

文學界2015年7月号出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/06/05メディア: 雑誌この商品を含むブログ (3件) を見る 『文學界』2015年7月号掲載。劇作家・演出家・俳優であるらしい岩井秀人さんの小説「俳優してみませんか講座」を読んでるけど面白い。という…

2015年5月の読書

2015年5月の読書メーター読んだ本の数:10冊読んだページ数:2619ページナイス数:111ナイス ■フィクション 大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇 (幻冬舎文庫)の感想 著者の前田さんが原作・脚本・監督を担当した『ジ、エキストリーム、スキヤキ』の映画が好き…

第120回文學界新人賞受賞作、加藤秀行「サバイブ」と杉本裕孝「ヴェジトピア」の感想

文學界2015年6月号出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/05/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る 第120回文學界新人賞受賞作は二作品。『文學界 2015年6月号』に掲載されたものを読んだ。某所に書いた感想をちょっといじってここに載せる。…

2015年4月の読書

2015年4月の読書メーター読んだ本の数:15冊読んだページ数:4031ページナイス数:170ナイス ■フィクション 武曲 (文春文庫)の感想 猛烈に剣道をやりたくなる。やれないまでも、YouTubeで剣道の試合の動画を探してしまう。剣道小説として青春エンタメであり…

藤沢周 「物狂」 - 飽食の認知症系介護小説

三田文学 2015年 05 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2015/04/10メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る 発売日だったので藤沢周さんの新刊『界』を買ってきた。けど、『三田文学』(2015年春季号)の藤沢さんの「物狂(も…

藤沢周 『武曲』 - 殺し合い生かし合う剣道

sibafu.hatenablog.com 武曲 (文春文庫) posted with ヨメレバ藤沢 周 文藝春秋 2015-03-10 AmazonKindle楽天ブックスkobo 藤沢周さんの『武曲(むこく)』。 単行本で読んでいたけど、文庫になり装丁も一新されていて良い機会なので再読。初出は『文學界』…

2015年3月の読書

2015年3月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:3482ページナイス数:121ナイス ■フィクション エリアーデ幻想小説全集〈第2巻〉1959‐1971の感想 「ムントゥリャサ通りで」は改めて読んだがやはり傑作。多重構造的に物語内物語が紙の上を支配し…

2015年2月の読書

2015年2月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:2880ページナイス数:107ナイス ■フィクション エリアーデ幻想小説全集〈第1巻〉1936‐1955の感想 分厚いのにしかも全三巻、ということで手に取るのを躊躇していたがこれは読んでよかった。読むべ…

2015年1月の読書

前回の分に比べれば全然読んでいない月になったので、編集がかなり楽に感じる。 意識していなかったが、三田誠さんを三冊も読んでいた。 『ロード・エルメロイ2世の事件簿』よかった。 2015年1月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:3674ページ…

又吉直樹さんのデビュー中編小説「火花」について

文學界 2015年 2月号 (文学界)出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/01/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (13件) を見る 気づけばここ一年ほど、毎月『文學界』を購読している。もはや日々の習慣の一部になってしまっている。藤沢周さんの連作はおわ…

2014年12月の読書

狂ったように本を読むこともある。 「読書メーター病」みたいなもので、とりあえず読んだ冊数を増やしたくなる病気。 しかしそれよりも、2015年はもっと落ち着いて本を読みたいなとおもう。 数字ではなく、よい本をよりよく読むということが理想。 そして、…

2014年11月の読書

2014年11月の読書メーター読んだ本の数:10冊読んだページ数:2777ページナイス数:92ナイス ■フィクション 前夜(上) (講談社文庫)の感想 放浪者ジャック・リーチャーがまだ現役の軍警察だった頃の話。ベルリンの壁が崩壊した1989年大晦日から物語は始まり、…

上田秋成に見るアンビエント

上田秋成の『春雨物語』を現代語訳で読んでいて、こういう文章があって驚いた。 雨が降って、宵の間から何の物音もしない。今夜は母親の戒めに背いてしまい、丑の刻(午前二時頃)になってしまったであろうか。雨はすでにやみ、風も吹いていない。月も出た…

2014年10月の読書

2014年10月の読書メーター読んだ本の数:14冊読んだページ数:3730ページナイス数:128ナイス ■フィクション シルトの岸辺 (ちくま文庫)の感想 近代の架空の国家間の休戦状態を舞台とした20世紀フランス文学。長編だし一々くどい文体は疲れるのだが、この酷…

2014年9月の読書

9月は21冊読了。 ぼくとしては多い方だ。 なぜこんなやたらめたらと本を読んだかというと、 8月までプレイしていたPS Vitaが故障して動かなくなったせいだろう。 確実に。 その反動で、余った時間はほとんど本へと向かった。 良くも悪くも、という感じだが。…

SFの国でのSFの日

日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)作者: 小松左京出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/12/06メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 266回この商品を含むブログ (135件) を見る 昨日、京王線の芦花公園駅で降りた。世田谷文学館で開催している「日本SF展・SFの…

2014年8月の読書

2014年8月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:3813ページナイス数:84ナイス ■フィクション ギフテッドの感想 一気読み系の面白さ。謎の臓器を持った少数の子供たちが見つかり「ギフテッド」と名付けられ、しかも超能力を使えるんじゃないかと…

つぎのまえの文学界

文学界 2014年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/08/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る つぎの『文學界』が出るまであと数日だ。 ちなみに文芸誌の発売日はわたしが知るところ毎月7日。 ということで、焦って読み終わっ…

panpanya 『蟹に誘われて』

蟹に誘われて作者: panpanya出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2014/04/25メディア: コミックこの商品を含むブログ (19件) を見る panpanyaさんのシュールで夢想的なマンガ作品集『蟹に誘われて』。数カ月前に買ってさっき読み終わった。読み切りの連続なので…

2014年7月の読書

2014年7月の読書メーター読んだ本の数:10冊読んだページ数:2851ページナイス数:75ナイス ■フィクション ムントゥリャサ通りでの感想 ルーマニア語で書かれたルーマニアが舞台の幻想小説。タイトルや装丁から滲み出る奇妙さの通り、不思議で理解の追いつか…

2014年6月の読書

2014年6月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:2911ページナイス数:69ナイス ■フィクション 百年の孤独 の感想 幽霊になって現れる先祖、何カ月も何年も降り続く雨、豚の尻尾を持った子供、老婆の目が見えなくなっても生活ができ、周囲の人々が…

2014年5月の読書

森博嗣さんの『スカイ・クロラ』シリーズを三巻まで読んだ。 押井守監督のアニメもいいが、原作もいい。 鶴田謙二さんのイラストも。 しかし最近はゲームばかりして映画ばかり観て、 ほとんど本を読んでいない。 6月も読書量が少なそうだ。 反省。 2014年5月…

2014年4月の読書

2014年4月の読書メーター読んだ本の数:15冊読んだページ数:4473ページナイス数:72ナイス 「安部公房と小林泰三」(2014.04.27) ■フィクション 玩具修理者 (角川ホラー文庫)の感想 悪夢みたいな怪奇小説。第一作品集。「玩具修理者」は怪奇でありながらファ…

安部公房と小林泰三

玩具修理者 (角川ホラー文庫)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1999/04メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 328回この商品を含むブログ (97件) を見る 小林泰三 - 玩具修理者 (角川ホラー文庫) 悪夢みたいな怪奇小説。第一作品集。「玩具修理…

2014年3月の読書

2014年3月の読書メーター読んだ本の数:10冊読んだページ数:3183ページナイス数:121ナイス ■フィクション 新装版 キリング・フロアー 上 (講談社文庫)の感想 映画化されたジャック・リーチャーシリーズ『アウトロー』の原作一作目。しかしいきなり殺人罪で…

2014年2月の読書

2014年2月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:2667ページナイス数:48ナイス ■フィクション オラクル・ナイトの感想 貴重で新鮮な読書体験をした。物語内物語が大好きなオースター。今まで読んだ『ムーン・パレス』、『幻影の書』でもよく登場…

ポール・オースター 『オラクル・ナイト』 - n次世界の氾濫による一次世界への自覚

オラクル・ナイト作者: ポールオースター,Paul Auster,柴田元幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/09メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 50回この商品を含むブログ (43件) を見る ポール・オースターの『オラクル・ナイト』。中盤か後半まで退屈でうん…

2014年1月の読書

2014年1月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:2305ページナイス数:46ナイス ■フィクション Dr.インクの星空キネマの感想 Dr.インクという脚本家がいる。ぼくらの見る夢はそのDr.インクの書く脚本をもとにして脳内で映像化される。ぼくが夢を見…

読みたい本はどこへ行ったか

傍に何冊も本が積まれているし、Kindle Paperwhiteにも 読まなければいけないような本がいくつか収まっている。 でもいま、自ら進んで読みたい本なんてない気がする。 あるのかもしれないが、そうでない本の方が多すぎて。 読まなければならない本、 それが…

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